第七話-【第一幕:神々のチェス盤と、泥の砦を嘲笑う傲慢な獲物たち】(挿絵あり)
【第七話:地球からの悪意】
悠遠な角笛の音が古の石塔の頂から響き渡り、低く重い音の波が競技場全体を席巻した。
そびえ立つ古木を通して、陽光が起伏する丘陵に降り注ぐ。
遠くの金色の砂地は熱気で歪み、澄み切った小川が翠緑の草原を縫うように流れている。
ここは丹念に造り込まれた箱庭の世界。
すべての地形が精密に配置され、すべての細部が戦闘のために生み出されている。
自然の風景ではない。巨大なチェス盤なのだ。
銀色の魔導レンズが上空に浮遊し、神の眼のように冷淡に下界を見下ろしている。
戦場のすべてを、観測塔にいる権力者や教授たちへと中継しているのだ。
これは、全行程が監視された致命的なショーだった。
レンズの焦点は、最も注目を集めている二つのチームに合わせられていた。
炎学院二年生一組。
隊長のヴォルマールは隊の先頭に立ち、燃え盛る旗のように赤い髪をなびかせている。胸の不死鳥の紋章が威厳を放っていた。
彼の隊員たちはみな強大な魔力を持ち、目には勝利への渇望が燃えている。
公認の最大火力を誇るチームであり、力の象徴だ。
風学院二年生一組。
有名なハーフエルフの女子生徒が高台に立ち、金髪を風に舞わせながら、青い瞳で静かにチェス盤全体を見渡している。
彼女の隊員たちはとうに散開し、猟犬のように最適な戦術ポジションに陣取っていた。
昨年の準優勝チームであり、智謀の化身だ。
古の精霊の迷霧結界が起動し、白い霧が戦場全体を飲み込んだ。
ヴォルマールは次第に濃くなる霧を見て、自信に満ちた笑みを口角に浮かべた。
「一年生を見つけ出し、迅速に片付けるぞ。準備運動代わりだ」
迷霧が彼らを飲み込み、競技が開始された。
濃霧が潮のように引いていくと、炎学院二年生一組は、自分たちが初期配置エリアである丘陵の縁の開けた地帯にいることに気づいた。
ヴォルマールは直ちに斥候を派遣して偵察を行わせた。
一杯の茶を飲むほどの時間もかからずに、斥候は素早く戻ってきて、興奮した顔で報告した。
「隊長! 南東方向、約一マイル先の平原に、土でできた小さな砦を発見しました。かなり粗末な作りで、おそらくどこかの一年生のクラスが建てたものだと思われます」
彼らがその開けた平原の縁に到着した時。
目の前の光景を見て、全員が思わず嘲笑の声を漏らした。
それは泥でできた低い砦だった。
壁は粗くでこぼこで、高さは常人の倍程度しかなく、まるで農夫が野獣を防ぐために慌てて作った柵のように見えた。
周囲には浅い土の溝が何本も掘られていたが、それも同じく粗雑で適当なものだった。
防衛設備全体から魔法の波動は全く感じられず、高位の防護魔法の痕跡など微塵もなかった。
ヴォルマールは軽蔑の鼻で笑った。
「ふん、これだけか? どうやら運が向いてきたらしい。最初の獲物が、こんな最弱のネズミどもとはな。どこかの低学年のガキどもが、泥遊びでお城でも作っているつもりなのだろう」
隊員たちからも嘲笑の声が次々と上がった。
この砦の粗末さは、彼らの警戒心をいささかも引き起こさなかったのだ。
「真っ直ぐ突っ込むぞ。標準的な正面突撃だ。泥の後ろに隠れているネズミどもに、本物の戦闘というものを教えてやれ!」
炎学院のチームは前進を開始した。
その陣形は標準的かつ完璧だった。重装戦士が前衛、魔法使いの集団が中衛、弓手と支援型の魔法使いが後衛。
誰もが自信に満ち溢れ、まるでこれが単なる楽しい準備運動であるかのように思っていた。




