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異世界惑星テラフォーリア冒険記~異世界で龍神の神子になりました~  作者: ai-emu
【第1章】魔術学園1年生4月~いよいよ始まる学園生活~
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(3)放課後の買い食い~おバカさん再び…~

御貴族様の子息・令嬢おバカさんたちを教室の放置した私たちは、町へ繰り出していきます。

こんにちわ。ヒカリ=サギミヤです。

入学初日から、おバカさんとのテンプレ的なイベントこなして、現在は学園を出て商店街へと向かっています。ちなみに生活拠点となるトロンボの屋敷は、商店街と学園の中間地点にあります。

屋敷と言っても、4階建ての元宿屋兼食堂なんですが。どうも私が購入する家は、潰れた宿屋ばっかしですね。立地条件も、部屋はたくさんあります。それなりにいい場所ばかりですし。宿屋だった建物なので、部屋もたくさんあり困ることはありません。もちろん、このお屋敷にも、管理人というか、使用人もしっかりと雇い入れています。

まあ、私が学園を卒業する4年後、そのまま使用できそうな感じの建物なのでいいのですが。

お屋敷で制服から普段着に着替えた私たちは、商店街へと繰り出しました。

「さて、何処から攻める?」

私の問いかけに、

「そうだね~。とりあえずは、あそこのクレープやさんとかどう?」

コトリが、屋台のクレープ屋さんを見つけました。

「いいね~。じゃあ、タケシの奢りという事で!」

すかさずその案に乗っかった私は、タケシに奢らせることを決定します。

「なぜ俺が、クレープを奢らなければならないんだ?」

「ん~~、それは、こんなにたくさんの女の子と遊んでいるからです!」

意地悪く、メーリアが『奢らせる理由』をしれっと言ってのけます。

「…まあいいか。次の店では、ケンジが奢るんだぞ。」

武も武で、次のお店の会計をケンジに押し付けました。

「まあいいか。これも役得だからな。」

ケンジも渋々ながらも承諾します。そして、私たちは、クレープ屋さんへと突撃していきます。

「36テラになります。」

普通の学生さんならば、この金額は結構お財布に響くんでしょうが、ここにいるメンバーにしてみれば微々たる金額でしかありません。

実はこのメンバーの中で、一番お金を持っていないのは、メーリアの姉であるアメリア様なんです。

メーリアとテレサは、私との魔物の蹂躙ピクニックによく出かけているせいで、国家予算程度それなりにお金を所持しています。

最近は力がついてきているアメリア様ですが、魔物の蹂躙ピクニックに行く回数がまだ数回しかないので、お財布の中はあまり潤っていません。それでも、大きな町の年間予算程度のお金は持っていますが。

私ですか?

私のお財布の中には、この国の国家予算の数年分くらいはあると思いますよ。面倒なんで数えていませんが。

なお、ここにいるメンバー全員が、空間収納ストレージを覚えているので、大事な私財はいつも持ち歩いています。


さて。


商店街を冷かしながら歩いていると、教室に残してきた御貴族様の子息・令嬢おバカさんたちが、私たちの行く手を遮ってきました。

「やっと見つけたぞ!さっきはやってくれたな!この糞女!

見知らの顔も3人ほどいるが、…まあいいだろう。数々の無礼な行為、ここで全員が土下座をするのならば許してやる。!」

私たちは、おバカさんのいっていることが理解できずに目が点になってしまっている。

「アメリアさま?」

「何ですか?ヒカリちゃん?」

「アメリア様は、有名人だと思っていたのですが、…違っていたようですね。」

「ええ、私も初めて知りました。この方は、何処かの貴族のご子息のようですが、…私の事を知らないご様子ですね。」

「メーリアもアメリア様も、もっと有名人にならないといけませんね~。」

「本当にね~。それよ言うのならば、ヒカリちゃんもですよ。しかし、ヒカリちゃんの事を『糞女』と呼ぶことができるなんて、…このお方は、案外大物かもしれませんね。」

「そうかもしれませんね。しかし、今のままだと、この国の役職には何処にも就けない可能性がありますね。」

「それはそれでこの方の人生ですので、私たちには関係のない事です。それよりもお姉さま。この方々は放っておいて、続きをしましょう。まだまだお店はたくさんあります。」

私とメーリア、アメリアの3人で、さっさとこの場を退散しようとする。メーリアといい、アメリア様といい、なかなかの性格をしていらっしゃいますね。ほかのみんなも、おバカさんたちを無視して、私たちの後に続いて歩き出した。

無視された形の御貴族様の子息・令嬢おバカさんたち。その時、再起動をしたのか、先ほど何かわけのわからないことをほざいていた男がいきなり、アメリアを押し倒した。いきなりの事で前のめりになり地面に倒れる格好になったアメリアを、さっと救い上げて抱き寄せたのはケンジだった。

「アメリア、大丈夫か?」

「はい、ケンジ様が助けてくれたおかげで、事なきを得ました。」

真っ赤に顔を染めながら、ケンジの腕の中でしっかりと返事をするアメリア。私たちを含めた周りを置いてけぼりにして、なんかイチャイチャし始めましたよ。これは、両方脈ありですか?

さらに無視されて何やらご立腹のおバカさんは、とうとうやってしまいました。

「お前が何処の誰だかは知らないが、糞女の連れというだけで、万死に値する行為なのは明白。プロポロポン伯爵家3男、アムロネス=プロポロポンの名においてこの場で成敗してくれる!」

往来のど真ん中で、腰に差したロングソードを抜く|アムロネス=プロポロポン(おバカさん)。取り巻き連中の中には、アメリアが何処の誰なのかが解ってしまい、ヒア汗をだらだらと流して、傍観者に徹してしまいました。

「プロポロポン伯爵って、誰でしたっけ?メーリア、教えてくれません?」

「ヒカリちゃん、それはないでしょう。この方がかわいそうです。プロポロポン伯爵というのは、コロラド王国の財務大臣を務めているお方ですよ。伯爵本人はとても優秀な方なんですが、3男さんは少しおバカさんのようですね。」

「まあ、そんなことはづでもいいです。それよりも、そこのバカ!」

「なんだ?糞女!貴様から先に死にたいのか?」

「私を殺せるかどうかは、この際横にでも置いておいて。

…今のこの状況。

あなた、言い逃れはできませんよ。それでもいいのなら、そのまま私たちを殺しなさい。」

「はあ、貴族が下賤の者を無礼打ちしたところで、何の罪があるというのだ?」

まだ、アメリア様の事がわかっていないご様子のアムロネス君。

「そこで何をしているんだ?アムロネス。」

そこにやってきたのは、アムロネス君の父君であるプロポロポン伯爵。伯爵は、アムロネスくんが剣を向けている私たちを見つけた瞬間に、顔が青ざめていく。お付きの護衛さんたちも同様にだ。

「アムロネス!お前、誰に剣を向けているんだ!」

「お止めにならないでください、父上。貴族である私に対して無礼な態度を取り続けているこの糞女を、これから無礼打ちにするところです。」

伯爵は、息子の言葉に、大きなため息をついてから諭すように言った。

「お前が剣を向けている女の子が誰なのか、しっかりと確認したうえでそのような戯言を言っているのだな。」

「何なことは知らん。確か、自己紹介の時にヒカリ=サギミヤとか名乗っていたな。高貴な貴族である僕には、下賤の民などそこらにいる蟻と同等の価値しかないからな。名前など覚える必要なないな。」

「伯爵様。」

「何でしょうか?光の…、」

「その二つ名はここではやめてください。」

「分かりました。ヒカリ…ちゃん。」

「ありがとうございます。伯爵様は、息子にどんな教育を施したのでしょうか?」

「上の2人の兄弟と同じ教育をしたつもりでいたのですが、…この様子では違っていたようですね。

さて、アムロネス。そろそろ、その子に向けている剣を治めなさい。」

「え!しかし!」

「剣を治めろと言っているのです。」

「…分かりました。父上。」

不肖不肖な態度で、剣を治めたアムロネス。

「ヒカリ様、メーリア様、アメリア様。愚息が大変失礼な態度を取ってしまいました。この場は、私の顔を立てて怒りをお納めください。」

「解っています。ここは公式の場ではないですし。アムロネスといいましたか。あなたは、これで2回私たちに刃を向けてきました。

1度目はメーリアに言われていましたね。しかし、再び私たちを襲った。

もしもこの次、同じことをした場合は、たとえその場が公式の場ではなくとも、『私の権限』でもって、あなたをこの世から抹消します。その時は、あなただけではなく、あなたの家族も巻き添えになるかもしれません。そこらへんは、国王様の匙加減1つですけれど。

そのことを心得ておいてください。

話はこれで終わりです。メーリア、商店街の冷やかしを再開しましょう。

では伯爵様。息子さんはお任せします。」

私たちがその場を去った後、迎えの馬車に乗せられたアムロネスは、疑問に思っていたことを伯爵に聞いた。

「アムロネス。」

「…何でしょうか、父上。」

「命拾いをしたな。こんなことはもうするなよ。」

「…は、もうしません。私も命が惜しいですから。

ところで父上。ヒカリちゃんですか?あの子はいったい何なのですか?帰属を無碍にもかけないあの態度。メーリア様ともやけに仲がいいですし…。」

「ヒカリちゃんか。

お前には話してもいいが、この話はここだけにしておけよ。ヒカリちゃんの正体を知った後でも、学園内では、絶対その名で呼ぶな。これは国王様からの通達でもある。

できないのならば、お前は知る権利はない。それでも知りたいか?」

「…はい、知りたいです。教えてはいただけないでしょうか?父上。」

「ヒカリちゃんは、3つ、いや、魔術学園に通いだしたから4つか。ヒカリちゃんは4つの顔を持っている。

1つ目は当然、『王立魔術学園』の生徒としての『ヒカリ=サギミヤ』という女の子だ。これについてマ言わなくてもいいな。

2つ目の顔が、SSランクの冒険者だというギルドでは、『ヒカリ=サギミヤ』という女の子だ。冒険者ギルドでは、『殺戮幼姫マーダープリンセス』とか、『全属を統べる戦女神』とか呼ばれることもある凄腕の冒険者だ。

3つ目の顔として、『サギミヤ商会』の会長というものもある。

そして4つ目。この顔が、世界で一番権力の軽顔となる。

ヒカリちゃんの本名は『ヒカリ=フレクシア=イマミヤ』という。名前が示す通り、ヒカリちゃんは、光龍神フレクシアの眷属であり、地上における代弁者、すなわち『光の神子』その人なんだ。」

光の神子。

その言葉を知ってアムロネスは、本当の意味で青ざめたのだった。

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