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第12話 しつこく追求

(赤岩陽太視点)


「おい! どういうことだよ!! 」


 俺が美月と別れて教室に戻って席に座った後。


 青井が荒い足取りで接近すると、俺の机を乱暴にバンッと叩く。


 青井が机を叩いた音が教室に響き渡る。


 クラスメイト達が音に吸い寄せられて俺と青井に視線を集める。その中に元カノの岡あまねの姿もあった。


「あの白井美月とお前が、なんで幼馴染の間柄になったか説明しろ」


 青井は俺に顔を接近させる。落ち着かない口調で俺に迫る。


 周囲のクラスメイト達も白井美月という名前に反応する。その後に信じられない目で俺を見る。


「幼稚園からの…幼馴染なだけ」


 俺は目の前の青井に恐怖を覚えつつも、声を震わせながら聞かれた内容に答える。


「そういうことじゃねえ! どうして、お前みたいな陰キャが、あの白井美月と幼馴染で親しい間柄なんだって聞いてんだよ! さっさと答えろ!! 」


 青井は力強く俺の胸ぐらを掴む。


「ぐっ…」


 俺は防衛本能で歯を食い縛り、何とか青井の手を引き剥がそうとする。しかし、力の差が圧倒的でびくともしない。


「ちょ、ちょっと、待って佑太君!! どうして、佑太君の口から白井美月の名前が出るの? おかしくない? 」


 元カノのあまねが、俺と青井の間に割って入る。


「うるせぇ! あまねは割って入ってくるな!! 」


 青井は鋭い眼光であまねを睨み付ける。


「…っ。ご…ごめん」


 あまねは青井の威圧に屈し、逃げるように俯きながら謝罪する。


「おい! 無視するなよ! 早く教えろ!! お前と白井美月が親しい理由をな!! 」


 青井が俺にターゲットを戻す。再び怒鳴って恫喝する。


 キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン。


 不幸中の幸いか昼休みの終了を告げるチャイムが教室に鳴り響く。


 クラスメイト達は慌てて5時間目の授業のために自分の席に戻る。


 元カノのあまねもクラスメイト達に倣う。


「ちっ。覚えとけよ! 」


 青井は悔しそうに俺の胸ぐらを解放する。


「お前に謝ったのも嘘だからな! 勘違いするなよ!! 」


 青井はチャイムが鳴り響く中、それだけ言い残し、自分の席に戻った。


 そんな中でも俺の心は未だに恐怖に支配されていた。青井が怖くて仕方がなかった。

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