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艶刃のワームブレイカー  作者: 綿鍋コットン
EP.11 古代からの種族
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本編⑤ 黒幕

ワイルの自室で話し合った事を境にメディアとワイルは一気に仲良くなり、ワイルのメディアへのセクハラ発言は鳴りをひそめていた。

「メディア、今日は庭園を散歩するぞ。僕様から離れるな」と手をメディアの方に出すとメディアも笑顔でその手を握り、ワイルに引っ張られるまま屋敷の廊下を歩く。

その光景がほかのメイド達には異様に見え

「あの子、随分あの売婦の息子に気に入られたのね」

「この前、夜にあのバカ息子の部屋に行って朝までいたらしいわよ。あの女」

「え?それって…」

「売婦の息子のもとに来た護衛だと思ってたけど…とんだ売婦ね……」

「売婦の血売婦がやってるのか」

と話題になっていた。

その中で「また、穢れた血が増えるのか…」と苦々しい表情をしている人物がいた。


庭園でメディアの膝枕で横になっているワイル。

「膝枕なんて久しぶりだな…」

「この前したよ」

「あれはノーカン、……この庭園で母上によくしてもらったんだ…その時は今より小さかったけど覚えてる。母上の笑顔も、温もりも……」

「………わたしはワイルのお母さんにはなれないけど膝枕だったらしてあげるよ」

メディアはニコッと笑うがワイルの位置からはメディアの胸が邪魔で表情が見えていなかった。

そのとき、背後の植え込みから足音がした。

「……やれやれ、護衛だと油断していたがこの女も神の血を穢す奴か……」

低い女の声。

メディアが振り返ると、そこに立っていたのは屋敷を取り仕切るメイド長だった。

普段の穏やかな笑顔ではなく、冷酷な目を光らせ、手にはヒートブレードを携えている。


「メイド長……?」

ワイルが顔を青ざめさせる。

メイド長はゆっくりと歩み寄り、芝生を踏みしめた。

「お坊ちゃま、あなたはこの宇宙の邪魔者なのですよ?存在してはいけないのですよ?」

「……どうして……!お前はクロン家に仕えてきたのに!」

震えるワイルに、メイド長は薄く笑った。

「クロン族の“神の血”なのです、薄汚い血でその血を穢してはならないもの!いけないものなのです!あの女の薄汚く穢れた血など断ち切るのです!!」

メイド長の背中から無数の触手が生え、異形の者へと変貌していく。


メディアはワイルを庇い、艶刃を展開する。

「……黒幕はあなただったのね!」


紫の光刃とヒートブレードがぶつかり合い、火花が散る。

メイド長の動きは熟練の剣士そのもので背中の触手の一撃がメイド服を裂く。だがメディアは身をひねってかわし、身体には傷一つない。

「子供を庇いながらで、あなたが勝てると思って?」

「勝てるに決まってる!護衛なんだから!」

メディアは叫び、ワイルを背に戦う。

ワイルはメディアに向けて叫んだ。

「メディア!絶対に負けるな!」

メディアは「オッ…ケ〜!」ニッと笑いアニメのようにメイド服をバサッと脱ぎ捨てる。

その下はスリングショット水着とニーハイブーツであった。

「ワイルは穢れた血なんかじゃない!ワイルを貶すあなたの方が穢れてるよ!」


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