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艶刃のワームブレイカー  作者: 綿鍋コットン
EP.10 機械触手と魔法男の娘
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番外編① フェイリスの疑念

ーーラグシュオン居住区画ーー

フェイリスはハンザードで見た光景を思い出していた。

床に鍵型の触手生物ワームを挿しこみ、楽しそうに微笑むローブ姿でフードを被ったメディア

(あれはメディアちゃんだった…でもメディアちゃんっぽくなかった…いや、メディアちゃんがそんな事をするわけがない)

と考えながらそれを確かめにラグシュオンに来ていた。

ラグシュオンのAIに居住区に通され、リビングのドアを開けるとそこにはスリングショット水着のような服とニーハイブーツでロングソファに横になりながらポテトチップスを食べ、大画面モニターでアニメを見ているメディアがいた。

「あ、フェイリス〜」とロングソファに寝そべりながら手を振るメディア。

「リビングでもその格好なんだ…」

呆れるフェイリスにメディアは

「これは部屋着用のやつだから!よく見て!デザインが違うでしょ?!紐が太くて全体的に布面積が多いから!」

と頬を膨らまして怒っている

正直フェイリスには違いがわからなかった。


フェイリスはその後、メディアを観察していると

メディアは指についたポテトチップスの粉を舐め、ソファで拭こうとしてラグシュオンのAIからティッシュを差し出されたり

テーブルに置いてあるジュースを倒して溢したり、砕けたポテトチップスのかすを一気に食べようとして、口から溢れてソファや胸元にポテチのカスまみれになり、それを床に払ったり、ベタベタの手でリモコンに触れたり堕落し放題でラグシュオンのAIがまるでお母さんの様に対応していた。

それを見たフェイリスは、(あの映像の人は誰なんだろう?)と、ますます疑問を深めた。



宇宙ステーションにあるロビーを歩くローブ姿の人影があった。

フードを被っているが服の上からでもわかる豊かな胸や男にも間違われそうな身長。

男達がそれを見てざわついている。

「あんなローブの上からでもわかるって相当なもんじゃねえ?」

「この前、ガキと一緒にいた痴女のお姉さんとどっちがでけぇかな?!」

「おい、声かけてこいよ」

「痴女のお姉さんは取り逃がしたけどあっちなら大丈夫だろ」

「そうだな」


「そこの人、どこ行くの?」

男がその女性に声をかけて来た。

ローブ姿の女性は無視をしたが

「またまた〜、無視しないでよー」とローブ姿の女性の腕を掴んだ。

するとローブ姿の女性は男を一瞥する。

男は、エメラルドグリーンのボブカットと、頭上に浮かぶ黒い環状サークレット、綺麗さと可愛らしさが混在した顔立ちを見て、何かを思い出す。

「あれ?君、たしかアガナークにいた……」

それがその男の最後に見た光景だった。

男は首と体が離れており、多くの悲鳴が聞こえたローブ姿の女性は返り血を浴びているが気にせず歩き出している。


「不必要な殺しはダメですよ…ハルディス」

通路を曲がったところにいたのはスーツ姿でハットを被った見た目がウシガエルでスーツの背中からトンボの様な羽が生えていて120センチくらいの高さの混合種族ディクス 「ジャルジャ・ジュレ」だった

「だって……うざか…った…から」

とハルディスと呼ばれた女性は一言呟き、目をつむると体中が光に包まれる

すると姿が見えなくなっていく

ジャルジャはため息をつき、透明なハルディスからローブを受け取り、容疑者を確保する名目で走って来たステーション職員はスパイさせている部下の男であり、事態の沈静化を命令する

「とにかく、なるべく目立つことは控えてくださいね」

「仕方…ない…じゃん…ぼく…目立つん…だから…文句…は…艶力に…言って…」

ハルディスは誰にも見えてないのにも関わらず頬を膨らませていた

後にジャルジャが犯人を仕立て上げ、ハルディスの犯行を揉み消していた

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