本編⑥(終) ワイダをあとに
メディアはパーフェクトアルティメットメディアを解くと立ちくらみが起きた
「ちょっと…ヤバかったかな……」
チョーカー型の通信機でリオンに連絡をとり、駐在する星間警察関係者が来るまで廃寺院を祭壇のそばにある何らかの装置を調べていたが何もわからずムキーと頭を掻きむしっていた。
頭の白い浮遊式の環状サークレットが一瞬起動したがメディアはそれに気づかなかった。
廃寺院の一件から一夜明けた朝。
メディアのチョーカー型の通信機にリオンから通信が入り、メディアは同室のハナエを起こさない様に縁側に移動した。
「…メルディア、突然だが、上層部の判断で今回のワームブレイカーの捜査はここで打ち切る事になった。これ以上は星間警察の管轄に入る」
「打ち切り……?わかった…」
メディアは素直に聞き入れた
「お前が倒した男、どうやら元触手教団にいた男で星間警察が追っていた奴だ。その男がどうしてああなったのか、他にも見つけた祭壇の文字や謎の装置など研究しがいがあると上が歴史研究団体に言われたそうだ」
「そうなんだ」
「だからこれからは休暇だ、艶力の回復もかねて一日、二日休んでこい」
「うん…」
「どうした?」
リオンはあまりに素直で元気がなさそうなメディアを心配する
がメディアは「なんでもない、なんでもない」とはぐらかす
メディアは通信を切った後、触手生物 の言葉を思い返した
(その髪の色カトレア人…か…なぜ…人間の…味方を…す…る…)
がメディアの頭の中でグルグル回る、その言葉を忘れる為に宿の縁側で大きく伸びをした。
昨夜の戦いで体には疲労が残っていたが、青く澄んだワイダの空気が頭をスッキリさせ、心を少し軽くさせていた。
「う…ううん……あ、メディアちゃんおはよ〜」
と同室で寝ていたハナエも起き出し寝ぼけてまなこである
二人は朝食をとり、メディアは白米を2升食べハナエは大満足していた
その後メディアは艶力回復と座禅で艶力コントロールに努めワイダを離れる日が来る
ワイダの停泊場、惑星間宇宙ドック行きの航行船の前で
「私もリンちゃんもアンリもメディアを応援してるから」
「ありがとう、ハナちゃん」
とお別れのハグをするメディア
出航の時間が迫り
「じゃあねハナちゃ〜ん」とハナエに手を振り航行船に乗り込むメディア
航行船の甲板からワイダの街並みを見おろすメディア。
朝の光に照らされる廃寺院は、どこか不気味に沈黙していた。
「古代のカトレア人と何か関係があるのかな…?」
呟きながらも、彼女は次の戦いを心に誓い、ワイダを後にした。




