本編④ 廃寺院の戦い
ハナエの後ろに現れた触手生物はハナエを捕らえようと触手を伸ばしていた
メディアは即座に艶刃を抜き、紫色の光が刃に形成され、ハナエを襲う触手を切り裂いた。
ズバァッ!
触手が切断され、ぬめった液体が飛び散る。
「だ、大丈夫、ハナちゃん!?怪我してない!?」
「う、うん……ちょっと、びっくりしただけ……」
ハナエは震えながらも、必死に笑みを作った。だが、その頬は青ざめていた。
切られた触手生物は、地面を這いながら、暗い廃寺院の方へと逃げ消えていく。
メディアは眉をひそめた。
「……今の、ただの野生じゃない。やっぱり、廃寺院に何かある…誰かが……操ってる」
「……ここからはワームブレイカーの仕事だからハナちゃんは戻ってて、あ、あとこれ」と発信機を渡すメディア。
「わたしのチョーカー型のデバイスにすぐ来るようになってるから、なんかあったら鳴らして、触手生物が出たら一回、無事に宿に着いたら二回ボタンを押して」
ハナエは頷き、メディアの手をギュっと握り「頑張ってね!メディアちゃん!」と走り出した。
メディアは廃寺院の方に歩き出し、周りを見渡しているとチョーカー型の通信機が二回なり、廃寺院の中に歩き出す。
メディアは、廃寺院の崩れた石段を登る。
静けさの中で水滴の音が響き、薄暗い石壁には触手を象った古いレリーフが並んでいる。
木の床はひび割れており、裂け目から薄っすらと隠し階段が見えていた。
メディアは床の木を剥がし、人が降りれるぐらいの大きさにして階段を降りていく。
途中、石壁にはより濃く刻まれた触手模様が現れ、香のような匂いが鼻を刺した。
ただの古代の装飾とは思えない。まるで今も誰かがここで“祈っている”ようだった。
階段を降り、細い通路を抜けると大広間に出る。
中央には頭上から月明かりを浴びた崩れかけの大きな石の祭壇があった。
祭壇の側には、タッチパネルの様な装置の残骸
メディアは祭壇に登り足元を見る石台の表面には、無数の文様が刻まれていた。
それは古代カトレア語であるがメディアが知っているものとは少し違っていた。
その中に「器」「母」「誕」といった意味の言葉が繰り返し刻まれている。
メディアの胸に冷たいざわめきが走った。
その時、祭壇の奥からひやりとした風が吹き出した。
「……まだ何かいる」
メディアは剣を構えると頭に何か液体が落ちてきた
メディアが上を向くとそこには大きな触手生物がおり、メディアに向けて落ちてきた。
がメディアは素早く避け、触手生物を切り付けると触手生物は奇声を上げ暴れメディアを捕食しようとする。
がメディア触手生物の顎を蹴り上げ、その反動のまま体を捻り艶刃で一閃し触手生物は絶命する。
しかし触手生物は絶命する寸前「その髪の色カトレア人…か…なぜ…人間の…味方を…す…る…」と人の言葉を呟きながら絶命する。
「触手生物が喋った……?てか……この髪の色が古代のカトレア人って知ってた…?」
触手生物の言葉に驚愕するメディア。




