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艶刃のワームブレイカー  作者: 綿鍋コットン
EP.1 メディア参上!
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本編③(終) 廃工場の戦い

アガナーク第二工業地区の外れの小さな廃工場区画

数年前に閉鎖されてからというもの、誰も寄りつかない不気味な場所だが

今そこに、1人の少女が立っていた

「ここが触手生物《ワーム》達の巣かぁ~。ここに肝試しと称して入って行った男女グループが襲われた…と」

メディアは空中に表示されているデータを見ながら呟く

『無理はするな、他のワームブレイカーにも声をかけている。危ない様なら合流してチームで行ってくれ』

「わたし一人で大丈夫だよリオン、なんてったってわたしには艶力があるから」

メディアは一人えっへんと胸を張る

「じゃあ、行ってくるね~」とチョーカー型のデータ端末の通信を切るメディア


ー 触手生物《ワーム》は交易船の中に忍びこみ交易コロニーや惑星でそこの住人との交配で数を増やす事や様々な種族を捕食して楽しんでいる ー


ニーハイブーツのホルダーから艶刃を取り出し、紫色の光の刃を形成する。

目にはいつもの無邪気さも笑顔もない。あるのはただ、ワームブレイカーとしての眼差しだった。


中に入ると異様な腐臭と粘液の湿気で満ちており壁や天井、配管にまで触手生物《ワーム》の幼虫が絡みつき、ぬるりと揺れている。

「あ~、やっぱりね。湿度がちょうどいいんだよね、こういうとこって」

目の前に触手生物《ワーム》が群がっており、そこには原型を止めない死体と足を潰された女性の死体があり、女性の死体の下腹部から何匹もの触手生物《ワーム》の幼虫が湧いており死体を貪っていた

メディアは艶刃を振り触手生物《ワーム》の幼虫を数匹切り裂く、ワームの幼虫達も一斉に、彼女へ向けて殺到する。

メディアは艶刃を構え触手生物《ワーム》の群れを切り裂いていく

触手生物《ワーム》の幼虫が光に裂け、体液を撒き散らしながら大きな肉片となる。

天井からメディアの胸や尻に落ちてきて、身体を這おうとする触手生物《ワーム》の幼虫もいたがメディアがそのまま艶刃で自分を切り裂く

艶刃の刃はメディアの艶力で作られているものなので、メディア自身には効果が無くメディアの身体に流れる艶力に循環されるだけである

高密度の毛虫型の触手生物《ワーム》がメディアの首に絡みつき、吊り上げようとする。

「こ…のぉっ!」

艶刃で触手を切り、手首に艶力を集中させてリング状の鋸を作り本体に投げつけ、毛虫型の触手生物《ワーム》を真っ二つにする。

あらかた片付け奥に進もうとするとブーツが粘液で滑り尻餅をつく

「うわぁ……最悪…」

とお尻についた泥と粘液を払い奥に向かう


工場の奥に向かうとコンテナが積まれた場所に出る

すると天井から巨大なミミズ型の触手生物《ワーム》が落ちてきた

「こいつが親玉か」

と巨大ミミズ型の触手生物《ワーム》に気を取られていると近くのコンテナに隠れていた大きな一つ目のタコ型触手生物《ワーム》が触手を伸ばしてメディアの背中を貫こうとするがメディアの身体は貫けず

メディアは急に背中を押され振り向くと後ろの触手生物《ワーム》に気づく

その瞬間咆哮を上げてメディアを薙ぎ払う巨大ミミズ型の触手生物《ワーム》

壁に叩きつけられるメディア

艶力で護られており、傷はつかないがダメージは体に残る

「痛った…きゃあっ!」

立ち上がろうとするメディアの片足にタコ型の触手生物《ワーム》が触手を巻きつけ引っ張り、コンテナに叩きつけられ、引き摺り回されるメディア

しばらく引き摺られた後、タコ型の触手生物《ワーム》が引き摺るのを止める

「くっ…う…はぁ…はぁ……」

体勢を変え、仰向けで倒れながら呼吸が荒いメディア

引き摺られている途中で艶刃を手放してしまい武器が無くなっていた

タコ型の触手生物《ワーム》が足に巻き付いている触手を解き、苗床にする為に逃げられない様に近くの瓦礫から鉄の塊を持ち上げメディアの足を砕こうと振り下ろす

「ひぎぃゃ」

メディアの声が響く

鉄の塊を何度も何度も振り下ろし、メディアの足は痙攣しているが骨が砕けている感覚が無く、意味がないと悟りタコ型の触手生物《ワーム》は諦めて鉄の塊を捨て交配しようとする


「くぅ…」

メディアは身体を起こし必死に後ずさりしようとするが脚が痙攣しており上手く動けない

勝利を確信したタコ型の触手生物《ワーム》が触手をメディアの太ももから腰、胸に這わせると

「な…なんてね」

メディアがなんとか笑顔を作り、手に艶力を込めて鉤爪を形成する

「艶爪《えんそう》!」と鉤爪で触手を切り裂き、

「凄く痛かったんだから!!」

とそのまま鉤爪を伸ばして本体を貫こうとすると巨大ミミズ型の触手生物《ワーム》がメディアを押し潰そうとするが鉤爪を伸ばし巨大ミミズ型の触手生物《ワーム》に突き刺し力の限り壁に投げつけ、

手の指先に艶力を集中させて巨大ミミズ型の触手生物《ワーム》に放つ

「くらえ、艶撃《えんげき》!」

閃光とともに巨大ミミズ型の触手生物《ワーム》は爆散するがメディアは追撃の手を緩めず辺り一面を撃ちまくる

砂埃が舞い、メディアは立ち上がりよろよろと艶刃を回収する、回収した艶刃に艶力を注ぎ光の刃を形成させる


砂埃に紛れてタコ型の触手生物《ワーム》は隠れて状況を窺うが、メディアは艶力で作った紐をタコ型の触手生物《ワーム》にくっ付けており引っ張られる

「引き摺られたとき、うつ伏せだったから、おっぱい、凄く痛いし、足も、いっぱい、鉄で叩いてくれたおかげで、いま凄く痛いんだからぁぁぁぁぁぁぁ!」

と怒りを込めてタコ型の触手生物《ワーム》を一刀で切り裂く


リオンに退治完了の報告を終え、廃工場の瓦礫に腰掛けて足や胸を擦りながら後処理の人間達が来るのを待つメディア

表情はどこか疲れた様子だが満足げだ。

遠くで鳥が鳴く、誰も彼女の戦いを知らない

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