本編② カフェの友達
アガナーク第4商業区。細い路地の一角に、ひっそりとひときわ落ち着いた佇まいの小さなカフェがあった
名前は《カイリスcafe'》
テーブル席とカウンター席が少しあり、店内では一人の女性がのんびりと皿洗いをしていた
金髪で髪を耳にかけたボブカットの女性、制服の上からでもわかる豊かな胸や優しい笑顔、どこか天然そうな癒しのオーラを持ったカイリスcafe'のオーナー、アナスタシア・カイリス
カウンターではアナスタシアの10歳の息子レオリス・カイリスがデータ端末で小学校の勉強をしていて通りの喧騒とは別世界のように、穏やかな時間が流れている。
しかしその静かさを打ち砕く存在が陽光の差し込むガラス窓のドアがバンッと勢いよく開けてやってきた
「ちょっと聞いてよ~、アナスタシアさん、レオリス~」
口に食べカスをつけたメディアが飛び込んできた
「あら、メルディアちゃんおはよう」
と笑顔のアナスタシア
「あ、おはよ~、じゃなくて!」
と笑顔で答えるが、メディアはすぐに頬を膨らましてぷんぷん怒りながらカウンター席に座り、メディアの豊かな胸がカウンターの上に乗る
「またお巡りさんに連れて行かれたの」
メディアは手をブンブン振って怒っている
「あらあら、大変だったのね」
と笑顔でメディアに寄り添うアナスタシア
そんなアナスタシアに愚痴をこぼしているメディア
「レオリスもそう思うよね?」
と近くにいるレオリスに話しかけた。
「えっ?そ、そうだね。…で、でもメルディアの格好も悪いんじゃないかな?」
レオリスはメディアの方を向いているが顔を赤くし目を背けながら答える
「なんでよ~」
ぷんぷんしながらレオリスに詰め寄るメディア
メディアの豊かな胸が揺れながら迫ってくる事にさらに顔を赤くし
「だってそれがメルディアの戦闘服なのは分かるけど普段はその格好じゃなくて良いんじゃないの?!」
レオリスは極力見ない様にしながらも思わず大声を出してしまう
「むぅっ!だっていつ触手生物が現れるかわからないし、普通の服だと艶力の消費が増えるんだもん!」
急に大声出された事にムッとしながらも答えるメディア
「艶力の消費が増える?」
アナスタシアがメディアのカウンターにミルクティーを置きながら疑問に思う
「そうそう。あ、ありがとう~アナスタシアさん!あとね~、さっきいっぱいやけ食いしたからパフェをこっからここまでちょうだい」
メディアはメニューに書いてあったパフェを全部頼んだ
「艶力っていうのはね、わたしの身体に流れている力の事なんだ!凄い力でこの力のおかげでわたしはワームと戦えるんだ
わたしの身体は普段からこの艶力を纏っていて、7才でこんな身体なってるのは艶力のおかげ。だから服を着ると服にも艶力を纏わせなきゃいけないの!全身鎧の上に全身鎧を着ないでしょ?!布地が多ければ多いほど艶力の消費が激しくなっちゃうからこれが一番なの!」
と笑顔で水着のストラップを引っ張りパチン鳴らすメディア
顔を赤くしながらも真剣に聞いていたがニーハイブーツは?と疑問が浮かび、だが言葉にしないレオリス
ニコニコしながら注文のパフェを作っているアナスタシア
やがてレオリスのデータ端末がピピピーと音が鳴る
「あ、いけない!」と再びデータ端末に向かい勉強を再開するレオリス
「レオリス勉強中…」
と両手で頬杖をつき口を尖らせて少し不満そうにするメディア
カイリスcafe'はメディアの行きつけのカフェでオーナーのアナスタシアとは仲が良く、レオリスはメディアの歳上の男友達である
よく遊んでおり二人には本名のメルディアで呼んでほしいと言っているためメルディアと呼ばれている
「おまちど~」
アナスタシアがカウンターにチョコパフェ、ストロベリーパフェ、フルーツパフェ、プリンパフェなど様々なパフェが置いていくがメディアは何事もなく平らげていき
「やっぱりアナスタシアさんのパフェ美味し~」
と口の周りについたクリームやカラメルをカウンターに常備されている紙ナプキンで拭きながら満面の笑みのメディア
「メルディアちゃんにそう言ってもらえて嬉しいわ」
と優しい声で微笑むアナスタシア
「やっと終わった~」
と勉強が終わりガッツポーズするレオリス「レオリス勉強終わった?じゃあ遊ぼうよ」
とレオリスを誘うメディア
「うん、何する?」
「アスレチックに行こうよ!アスレチック!」
そう言うとレオリスの手を握り引っ張るメディア
「わっ!そんな引っ張らないでよ、お母さん行ってきます。」
「二人とも夕方までには帰ってくるのよ」
「「はーい」」
その後、スリングショット水着の様な服にニーハイブーツ姿でアスレチックジムで胸や尻を揺らして楽しそうに遊ぶメディアと顔を赤くしているレオリスだが
しばらくしてメディアのチョーカー型のデータ端末に触手生物が現れたと連絡が入り、真剣な顔でレオリスと別れ現場に向かうのだった




