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艶刃のワームブレイカー  作者: 綿鍋コットン
EP.8 リゾート島の戦い
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本編⑥ 突然の敵

朝食を終えた上機嫌のメディアはスキップでリゾート島の岩場へ向かう。

そこは昨日、極小の触手が確認された区域だった。

観光客が立ち入らないように柵が張られ、関係者以外は近づけない。

柵の中に入るとメディアは真剣な顔つきに切り替わっていた。

「さてさて、今日はどうかな~?」

砂浜の隅に行くと、昨日と同じように極小の触手が揺れていた。

だが、メディアは違和感を覚えた。

「……あれ?」

メディアはしゃがみ込み、触手を覗きながらホルダーから艶刃を取り出した。

触手は観光客を襲う気配もなく、ただ揺れているだけ。

「……なんか変。普通の触手生物ワームなら、捕食の衝動みたいな気配があるんだけど……」

メディアは首を傾げる。

「この子……ただそこにいるだけ、みたい。まるで……誰かに置かれた飾りみたい。今のところ害はない……でも……」

メディアはじっと触手を睨む。

「なんか…違和感っていうか……。自然発生の触手生物ワームじゃないような気がする」

メディアはチョーカー型の通信機でその事をリオンに報告する。


『どうした、メディア。任務に何かあったか?』

メディアは腕を組み、真剣な表情で口を開く。

「うん……触手生物ワームを監視してるんだけどね、普通じゃないというか襲ってくるわけでもないし、ただそこにいるだけ。動きも気配も自然じゃなくて……なんか人工的な感じがする」

リオンは黙って聞いていたが、やがて顎に手を当てた。

『……人工的、か』

リオンは一瞬考え込んでから

『ここに来て他の星やコロニーで触手事件が多発している、だいたいが小規模だが…』

リオンは頭を掻いた

「えっ?大丈夫?」

『あぁ、大丈夫だ!カーラに陣頭指揮をとってもらってチームで対処している』

「え?カーラ?それなら大丈夫だね。」

『そうだ、だから心配するな。それとカーラからの伝言だ「甘い物食べすぎるなよ、今度剣の腕を見にいくから鈍っていたら叩き直すからな」だと』

「ぶぅぅぅ、鈍ってるわけないじゃん!昔より強くなってるよ〜」

頬を膨らませて怒るメディア

『まあ、カーラもメディアのことが心配なんだろう。甘い物も食べすぎてないだろ?』

「うん。ぜーんぜん。たべすぎてないよーまったくー」

明らかな棒読みだった。さらにメディアは、吹けもしない口笛で誤魔化そうとする。

リオンは苦笑しながらも、声を少し柔らかくする。

『まあ、深入りはするな。お前は休暇も兼ねてるんだ。異常が大きくなればすぐ報告しろ』

「……うん、わかった。でも、なんかあったら絶対放っておけないからね!」

『それでいい。ただし一人で抱え込むな。』

リオンの声に、メディアは少し照れながら頷いた。

「……うん。ありがと、リオン」

通信を切り、メディアは触手生物ワームの方をを見るが、そこに触手生物ワームはおらず

「…………!」

メディアは辺りを見回し、海面に近づくと

その瞬間、メディアの脚に触手が絡みつき海に引きずり込まれる

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