本編⑤ 蠢く人物
午後、再びビーチに戻ると、メディアとレオリスは並んで砂浜を歩き、時々波に足を濡らしながら笑い合ったり砂遊びをしている。
少し離れた木陰のビーチチェアに腰かけたアナスタシアが微笑みながら静かに二人を見ていたが、また電話がかかってきてはその都度離席していた。
--次の日の朝--
人工島の高級リゾートホテルのスイートルーム。レオリスは複数あるベッドルームの一室で眠っており、窓から差し込む朝日がカーテン越しに柔らかく部屋を照らす。
レオリスは寝返りを打ちながら目を覚ますとその瞬間、ふわりと広がる甘く良い匂いと目の前に白くて凄く大きいものが視界に入った。
「……へぇっ?」
それは彼のベッドの上でスリングショット水着で無防備に眠るメディアの胸だった
メディアとアナスタシアは他のベットルームで寝ているはずなのに何故?とレオリスは状況を理解する為、その場で固まり脳をフル回転させている
思い返すと夜中に扉が開く音とベットが軋んだ気がするが眠気に負けて気にしなかった
どうやら寝ぼけたメディアが自分のベッドに潜り込み、そのまま寝てしまったらしい
メディアは無邪気な寝顔で、レオリスを抱きしめてレオリスの顔を胸に埋め、まるで抱き枕の様にする
「ん〜……ラグゥゥ〜……あと5分……」と寝言を呟き、強く抱きしめる
「むぐぅぅぅ」
大きくて柔らかいものに顔を挟まれ、息がしづらくなっているレオリス
離れようとするとメディアは体を丸くしようとしてさらに逃げれなくなる
レオリスは離れるために思わず胸を掴んでしまうと胸がクニュッと形を変え指が沈んだ
「んっ………!」
メディアの体がピクンと動き、レオリスは慌てて胸から手を離した
そのタイミングで、隣の部屋からノックが響く。
「おはよう。レオリス、メルディアさん知らない?部屋にいな……い…の……」
アナスタシアが部屋に入って来てしまい場が凍りついていた
アナスタシアは状況を理解し、メディアを起こし「寝ぼけて人のベット入っちゃダメでしょ」と咎めたあとにレオリスにも「あなたも気づきなさい」と軽く説教をした
その後高級リゾートホテルの朝食バイキング。
最上階のラウンジからは窓から人工島の街並みが一望でき海がきらめき、客たちの笑い声が心地よく響いている。
メディアがパンケーキを山盛りにしてご満悦。
「えへへ〜♪ シロップいっぱいかけて……あ、アイスものせよっと〜。あ、パフェも〜」
その豪快な盛り付けを見て、アナスタシアは思わず苦笑した。
「……メディア、朝からそんなに食べたら動けなくなるんじゃない?」
「だいじょーぶ!わたしには艶力があるから〜、いくら食べても太らないし、すぐ消化出来るの〜!」
メディアは悪びれる様子もなく、鼻唄を歌いながらさらに二皿目もパンケーキ山盛りにし、ホイップクリームやチョコソースをふんだんにかけていた。
アナスタシアは微笑みながら、(羨ましい……)と小さくため息をついた。
レオリスは二人のやりとりを横で眺めながら、苦笑いを浮かべる。
アナスタシアの前には整然としたワイダ伝統の食事「ワ食」。
レオリスは軽いシリアルとサラダ。
そしてメディアの前だけ、パンケーキと色とりどりのパフェが塔を築いている。
メディアはパンケーキとパフェをぺろりと平らげ、おかわりを取りに席を立った。
そのとき、ラウンジから降りるエレベーターへ乗り込む、見覚えのある人影が目に入った。
「あれ?ジャルジャさん…?……そんなわけないよね」
とパンケーキとパフェをおかわりしにいく
しかしラウンジから降りるエレベーターの中にスーツ姿でハットを被った見た目がウシガエルでスーツの背中からトンボの様な羽が生えている120センチくらいの高さの混合種族
長身でアンダーリムメガネをかけた気怠げな美女がいた




