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艶刃のワームブレイカー  作者: 綿鍋コットン
EP.8 リゾート島の戦い
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本編③ アナスタシアのバカンス準備

「普段は落ち着いたものばかりだし……せっかくのリゾートですし、少し華やかでもいいかしら」

アナスタシアは、メディアに誘われたバカンスに備えて新しい水着を買うことにした。

向かったのは、ロイが経営するアガナークの人気洋服店「ギャラクシーグラマラス」だった。


「突然お電話してしまって、すみません」

アナスタシアは丁寧に頭を下げながら店へ入った。

「あら、アナちゃんいらっしゃ〜い。待ってたわ、その透き通るような綺麗なお肌に合う、特別な水着をプロデュースしなきゃだわ!任せてちょうだい」


ロイは腕を組んで彼女をぐるりと眺める。アナスタシアは少し居心地悪そうに微笑んだ。

「えっと……私はあまり派手じゃない、落ち着いたデザインを……」

「なーに言ってんの!リゾート惑星に行くんでしょ?だったら〜……これよ!」

ロイが差し出したのは、艶やかなVフロントで布地が少なすぎるくらいのVストリング水着だった。

「こ、これを……私が?」

「そうよ! あんたの金髪と白い肌にぴったり! 着れば惑星中の男どもがイチコロ間違いなし!完璧よほぉぉぉぉぉぉ!」

だがアナスタシアは、その勢いに押されつつも自分の意志を曲げなかった。

「……けれど、私が心から着たいのは、もっと可愛らしくて……落ち着いたものです」

アナスタシアがそう言うとロイは「なるほど」と頷き、胸元に何段ものフリルをあしらった青い紐ビキニを取り出した。

「話聞いてました?!」

アナスタシアは思わず声を上げる。

「まあまあ、昔から私のプロデュースに間違いはなかったでしょう?」

ロイは有無を言わせず、二着の水着をアナスタシアの腕に押しつけた。

「そうだ……ロイさん、昔からこうだった……」


アナスタシアは困惑したが、ロイの勢いに押され試着室へ。

鏡の前でVストリング水着を身に着けたアナスタシアは顔を真っ赤にした。

Vストリング水着は最低限隠せるところは隠せているだけであり、お尻はほぼ丸出し、姿見で確認したアナスタシアは耳まで真っ赤になった。

「こ、こんなの……ほとんど隠れてないじゃない……メルディアさんいつもこんなのを着て過ごしてたんだ…」


次に青いフリルビキニをきたアナスタシア

「こ、これは……さすがに……いや…一つ前のと比べるとだいぶマシだけど……」

水着はアナスタシアのスタイルには小さめで胸やお尻ははみ出しており、胸元やお尻を必死に隠しながら試着室から出ると、ロイが拍手喝采。

「ほら見なさい! 完ッッッッ璧よ! アナちゃんの魅力全開じゃな〜い!」

アナスタシアは恥ずかしさで立ちすくむ。

「私には……小さいのでは……?」

「いいえ、これくらいが“普通”よ。リゾート惑星の景観を損なわず、他の観光客だって大喜び間違いなしよ!」

「で、でも……」

「何を恥ずかしがっているのよ。良い女は度胸、愛嬌、すまし顔よ!アナちゃんのスタイルは神様が与えてくれた"ギフト"!それを隠すなんて罰当たりね〜、ダメよ、メッ!」

ロイは子供を諭すような口調で、それでも一歩も引かず言い聞かせた。

「で、でもこの格好は……」

「今なら古くからの友人割引が使えるわよ〜、驚異の九割引きよ〜!」



ギャラクシーグラマラスからの帰り道、二着の水着が入った袋を抱きしめながらため息をつくアナスタシア。

「……これ…どっち着ようかしら……」

彼女の頭には、他の店で違う水着を買うという選択肢はなかった……

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