本編④ フェイリスの出生
メディアを寝床に案内し、フェイリスが中央の講堂に戻ってきた
「ただいま戻りました」
「ご苦労、あれが例のワームブレイカーの娘か……噂どおり見事な体格、素晴らしい格好じゃ!うむ、実にけしからん!あの脚線美、デカい乳と尻!そんじょそこらのグラビアアイドルなんて目じゃない!長生きはするもんじゃのぉ、ワームブレイカーでなければ儂の弟子にしたかったわい。いやぁ、弟子というよりは嫁に――」
「お爺様…」
祖父のテンションにフェイリスが顔が引き攣りながら苦笑いしているとファルは咳払いし
「冗談はともかくこの鍵型の触手生物…何か良からぬ事がサウザリーに起きそうじゃ…」
翌朝、メディアは鍵型の触手生物についてどんな小さい事でも何かないかと街に聞き込みに行く為、講堂でフェイリスを待つメディア
「おや?メディアさん」
不意に背後から声がして、ひゃあっ!メディアは飛び上がった。
そこに立っていた人は
「ファル魔導院長!」
「ほっほっほ、フェイリスをお待ちかね?」
「うん」
「孫のフェイリスは特別な子でな」
「え?フェイリスってファルさんのお孫さんなの?てか特別って?」
「フェイリスは男の子として生まれたが、魔法の素質が一族でトップクラスで、感受性も高い。我がリリアス家は代々サウザリーの調律者として認められてきた家系でな、調律者は女性が多かった。だからあの様な格好をさせておる」
メディアはきょとんとした顔になった。
「え……つまり、フェイリスが女の子みたいな格好してるのって、調律者を継ぐ為ってこと?」
「そうじゃ。あの子には家のしきたりで12歳まで女性として育てるという事にしてなぁ……」
「…他の人じゃダメなの?」
メディアはぽつりと呟くとファルは俯き。
「調停者候補の子は分家の子にもおり、今の調停者が降りた後はその子達が継ぐじゃろう」
「じゃあ、フェイリスが継ぐ必要は…」
「リリアス家は代々調律者を輩出しておる、フェイリスだけ継がなかったら、我がリリアス家の威信に関わってしまう」
「めんどくさ〜い」
「大人はめんどくさいことを作るし、人を巻き込むものじゃ」
「あの子には双子の姉がおった、しかしその子は産まれなかった…いや、存在が消えた…とゆう表現の方が正しいか」
ファルの言葉にメディアは真剣な目で見つめる
「フェイリスの母は魔力が強く、双子がその魔力に耐えられず死産寸前だった、しかしある日その子がいなくなっていた。今までいたのに急に消えた、その後、不思議な事にフェイリスが母の魔力に耐えられるようになっていた…あの子が自分を犠牲にフェイリスを救ったのじゃろう」
ファルはふぅと息をつくと
「フェイリスももしかしたらあの子の代わりになろうとしているのかもしれん。短い間じゃが、どうか孫を支えてやってください」
「……うん!あたしに任せて!」
メディアは胸を張り胸がゆっさと揺れる
「うむ」と微笑むファル
「遅くなりました」と息を切らして講堂に入ってくるフェイリス
元気満々で街に聞き込みに行くメディアと「いってきます」とファルに挨拶するフェイ
ファルの目線の先にはメディアのお尻があった
(やはり若い子は素晴らしいのぉ)




