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艶刃のワームブレイカー  作者: 綿鍋コットン
EP.7 魔導惑星の魔法男の娘
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本編③ サウザリー星間魔導院

広場を抜けた先の街中心街から外れ、伸びる草原の道

メディアはフェイリスに案内されていると空には浮遊する書物の群れがまるで鳥の様に漂い、それぞれが淡い光を放ちながら行き交っている。

「わぁ……本が飛んでる!」

「??本は知識を求める人のもとへ行くものですよね?」

フェイリスは不思議そうに答えた

「知識を求める人の手に止まりますよ」

「へぇ〜」

フェイリスの言葉に楽しくなり、メディアが前に手を出すと本の鳥は一斉に散り散りになり逃げていき、その場からいなくなった

メディアは少し傷ついた


やがて目に入ってきたのは、何も無い大草原だった。

メディアはキョトンとし、周りを見回しているとフェイリスが

「ズ・ゼリタン・ジャ《我、帰還する者なり》」

と唱えると魔法陣が階段の様に現れる。

ポカーンとしているメディアに「さあ、行きましょう」とフェイリスがメディアの手を取り魔法陣の階段を上がると雲の上に巨大な円形建築。

科学的な鋼の骨組みを基盤に、魔法陣で編まれた光のベールが何重にも重なり、雲に乗り浮遊している。

壁面には楽譜のような模様が刻まれ、風に合わせて旋律が響いた。

「ここが……魔導院?」

「はい」

フェイリスは凄いでしょ?と言わんばかりのドヤ顔であり、メディアも呆気にとられただポカーンとするだけだった

入り口の大扉をくぐると、天井や壁には星空を映したような魔導投影が広がっていた。

「わ〜、うちのラグみたい!」

「ラグですか?」

「うん、うちの宇宙船!」

「へぇ、ここ以外にもそんな技術が」

二人は雑談を交わしながら歩いている

教室に行く廊下の床は透き通るガラスのようになっており光を帯び、歩くたびに魔導文字が浮かび上がる。

廊下には何も入ってない本棚が置いてあるり、メディアが不思議がると

「手をかざすとその人に今、必要とされる本が現れるのです」

とフェイリスが手をかざすと「女子向けファッション誌」が現れ苦笑いする

次にメディアが「どれどれ〜」と手をかざすと「どこにでも行けるきちんとしたTPOを弁えた服装」「どんなバカでもわかる知識者」が出てきて無言で手を引くメディア

しばらくすると水晶媒体が並んで廊下に出て、中央の講堂でローブを纏った高位魔導士がメディアたちを出迎えた。

彼らの背後にはまるでオルガンと計算機を掛け合わせたような巨大な魔導機械が鎮座している。

「ワームブレイカー様をお連れしました。おじ…ファル魔導院長」

高齢の魔導士のひとりは深く頷き

「ご苦労です、フェイリス」

「こんにちは、星間警察のリオンから派遣されました。ワームブレイカーのメディアです」

深々とお辞儀するメディア

「これはこれは、遠路はるばるありがとうございます」

ファル魔導院長は深く頷き、言葉を続けた。

「まず、これを見てください」

とファル魔導院長は鍵を差し出した。

しかしその鍵は鍵の様に見えて何かの幼虫にも見える

「……もしかして 触手生物ワーム ?」

メディアが訝しがりながら聞くと

「その通りです。最近、この都市でこの様な奇妙な鍵が幾つも目撃されています。差し込まれた先から魔力が抜き取られる現象があり…」

「……あの黒衣の人がやってたことと同じだ」

「その者たちの目的を突き止めていただきたく依頼をしました」

「そんなの放っておいたら大変な事になるから絶対突き止めてやめさせてやる」

メディアの言葉にファル魔導院長は微笑み

「その間はこのサウザリー星間魔導院をお好きにお使いください」

とフェイリスにメディアを寝床に案内させる


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