本編④(終) 捜査終了
「こんなところに洞穴が」
ジャルジャが奥を覗く
「ジャルジャさんは星間警察に連絡をして!」
「え?」
メディアの提案に驚くジャルジャ
「ホバーカーでいつでも逃げられるようにして」
洞穴を見渡すメディア
「あとはワームブレイカーの仕事だよ」
ニコリと笑い洞穴に入っていくメディア
「わ、わかりました、お気をつけて!」
急いで来た道を戻り森林を出て星間警察を呼ぶジャルジャ
地面の体液を辿り薄暗い洞穴を進んでいくメディア
複雑に入り組んだ道を進んでいくとまるで何かの研究施設の様な場所に出る、そこで地面の体液が途切れており
「ここで途切れて…」
急に地面から触手生物が飛び出してきた
すぐに避け、艶刃で切り裂こうとするとメディアの肩を撃たれ、衝撃がくる
小型のブラスターを構えた黒髪長身で眼鏡を掛けた気だるげな雰囲気の美女「セラ・ロファ」がいた
「変な格好で歩く変態かと思ったらもっと下劣なワームブレイカーだったのね」
触手生物がセラに寄り添うとセラは触手生物を撫でながら
「よしよし、私の可愛い子。痛かったでしょう」
まるで赤ちゃんをあやすように優しく語りかけるセラ
「あの子のせいね、大丈夫よあなたには私がついてるから!またワームブレイカーなんかに奪わせやしないから!」
そう言いながらメディアを睨むセラ、メディアの顔が一瞬強張るが
「そのワームが多くの混合種や人の命を奪ったんだとしたら許せない!」
と艶刃を構えるメディア
「混合種の命?価値の無い物をこの子は栄養として使ってあげてるのよ?」
呆れるセラ
「命をなんだと思ってるの?!」
その言葉に激昂するメディア
「???、人間が作った物を人間が良い様に使って何が悪いの?」
セラはメディアが何を言っているのかわからないといった表情をして答える
メディアに我慢の限界がおとずれ、斬りかかろうとした瞬間、研究施設内が強烈な光に包まれる
メディアは艶力で守られているため目が眩むとゆうことはないが周りが光に包まれ見えなくなる
光が消えるとセラと触手生物が消えていた
メディアは警戒して周りを見渡すが遠くからジャルジャの声が聞こえ、応援が到着するまで警戒を解かず周りを調べていた
薄暗い洞穴の奥の研究施設内、メディアはジャルジャ、応援に来た他のワームブレイカーと合流し、研究施設内に散らばった資料を見つけてそれを回収して洞穴から脱出した
資料にはセラが産み落としたワームに様々な生物のDNA掛け合わせていた事、混合種を襲わせ食糧にしていた事、とある組織から支援を受けている事が書かれており
ジャルジャはその資料を上層部に提出し、セラの単独犯ということが分かりマサータで起きたワーム事件は重要性が低く、メディアから他のワームブレイカーに交代になった
「わたしクビになっちゃった…」
惑星間宇宙ドックに繋がる宇宙エレベーターに前でガッカリと項垂れるメディア
「上層部としては星間警察のお抱えワームブレイカーを現在逃亡中の単独犯のために何日も拘束するのは忍びないという事で…」
見送りのジャルジャが苦笑いしながらフォローする
「でも……多くの命を奪ったワームを放っておいて帰るなんて…」
メディアの声のトーンは暗い
「……いえいえ、あなたの力は多くの命を救えるのです。その方を何日も無駄に拘束させるわけにはいきません、ここは私達に任せて!」
ジャルジャは優しく微笑みながらガッツポーズをした、その微笑みと仕草に自然とメディアも微笑み、
「……うん」
ジャルジャに励まされ宇宙エレベーターに乗り込みミヤーオを後にするメディア
メディアを乗せた宇宙エレベーターを見上げているジャルジャの後ろに黒髪長身の美女がいた
「ジャルジャ様…」
「まあ、仕方ないでしょう。次があります」
「はい……」
「計画に支障をきたしかねないワームブレイカーはさっさと返しましたし、これからまた研究のやり直しです」
ジャルジャは不敵に微笑む
セラの目にはディクスの子供達が写っていた…




