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艶刃のワームブレイカー  作者: 綿鍋コットン
EP.4 メディア、アイドルデビュー?!
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本編① トップアイドルグループ「fairy à la mode」

海風が吹き抜けるカフェのテラス席で、スリングショット水着の様な服にニーハイブーツ姿のメディアはパフェを食べていた。

目の前には薄ピンクの無造作ヘアーのアイリスがTシャツにデニムのホットパンツ、サングラスと帽子で落ち着かない様子で周囲を見回している。

「ねぇ、やっぱりなんでアイリスも来てるの?」

メディアはスプーンをくるくる回しながら問いかける。

「だってこれ、わたしに来た依頼だよ?」

アイリスは一瞬だけ言葉に詰まり、視線をそらした。

「……リオンの命令ぴょん」

「ふーん……」

メディアの瞳に好奇心が灯る。



数日前__ラグシュオンの居住区

朝パフェを堪能していたメディアの端末が鳴った。

画面には煌びやかなロゴ 《Fairy à la mode》 の文字。

「惑星ミュウジク出身のアイドルグループ 《Fairy à la mode》 の結成16周年記念の銀河ツアー前に、複数の脅迫状と不審者の接近が確認されました。8年前にも同様の事例があり触手事件に発展したので護衛をお願いしたい」

とリオンからホログラム通信が入り、依頼状が転送されてきた。

「フェアリーアラモード!?フェアリーアラモードか…、この前レオリスと一緒に動画見たな…」

となんとなく乗り気じゃないメディア、リオンが理由を聞いてみるとレオリスが凄くキラキラしてるって褒めててなんかモヤモヤするという理由だった

「それならアイドルよりワームブレイカーの方がキラキラしているって、レオリスに見せてやれば良いんじゃないか?「大人気アイドルに迫る悪の手を未然に防ぐワームブレイカー」ってニュースを見たらレオリスもメディアの事をキラキラして格好良いと思うぞ」

「そうか…そうだね、そうだよね!依頼内容確認しよう!えっと…えとえと~…」

メディアはデータメールを開き嬉しそうに隅から隅まで見ている

リオンはメディアの扱いに慣れているが親心からかメディアのレオリスに対する反応はまだ早くないか?と複雑である


現在__ミュウジク・港街

「やっぱりさ~、なんかあるでしょ?」

メディアはストローでミルクティーを啜りながら笑う。

「だってアイリス、さっきからこの星に来てずっとソワソワしてるし」

「……ないぴょん」

アイリスは即答するが、その声には微妙な間があった。

そんなやり取りの最中、通りを歩いていた若い女性がアイリスに気づき、目を見開いた。

「え?!……あ、あの……ア…」

「人違いです!!」

アイリスは女性の声を遮った

メディアはすぐに察した――これは絶対何かあるやつだ、と


初めて来た土地で地図を見ようとしたが、何故かアイリスがナビしてくれて迷わずに打ち合わせ場所の事務所に訪れた

事務所に入るとマネージャーが驚き、 《Fairy à la mode》 の現役メンバーたちのいる控え室に案内しようとするがアイリスは頑なに拒否する。

これは何かあるとメディアが会いたい会いたいと駄々をこねると渋々控え室に向かう


扉をノックして控え室に入ると、ふわりと香水の様な甘い匂いが漂ってくる。

現役メンバーたちはジャージや私服姿でメディア達を迎えた。

メンバーたちは突然現れたスリングショット水着の様な格好でニーハイブーツを履いた少女に引きながらフェアリーアラモードの最年長でリーダーのリズが

「あ、は、初めまして……あなたがワームブレイカーさん…?です…よね…?私はフェアリーアラモードのリーダーのリズです」と挨拶すると

「うん、天下無敵で最強無双の美少女ワームブレイカー"メディア"」とポーズを決めるメディア

「は、はぁ………」

どうやら彼女達は護衛と聞いてはいたが想像の斜め上に行き過ぎて理解が追いつかないらしい


だがその時――

リズの視線が部屋の奥で静かに立っていたアイリスに釘付けになる。

「……アイリさん……?」

その一言で空気が変わった。

現役メンバー全員の目がアイリスへ向き、ざわめきが広がる。

「ちょ、まって……今、アイリさんって…?」

「えっ!?あのアイリさん!?」

「うそ……本物……?」

化粧直ししていた子まで鏡から振り返り、控室が一気に騒然となる。

一方、メディアは「アイリさん?」と首を傾げ完全に状況についていけず、パチパチと瞬きを繰り返すばかり。アイリスは帽子を深く被り直し、やや低い声で

「……勘違いです。私はフリーのワームブレイカー「アイリス・フローラン」です」と答えたが、

リズは感情を抑えきれない笑顔で一歩、また一歩と近づく。

「……戻ってきてくれたんですね」

と涙を流す。

その瞬間、メディアの脳内には大小様々なクエスチョンマークが並んでいた。

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