番外編② メディアの活動報酬
ー星間警察本部ー
その廊下を、一人の少女が歩いていた
スリングショット水着のような服にニーハイブーツ。ふくらはぎまで届くエメラルドグリーンの髪を、二房の三つ編みにしたメディアだ
メディアは触手生物討伐の報酬の受け取りに来ており
「こんにちは〜」
メディアは道行く人に声をかけて歩く
周りの人もメディアを見知った仲であり
「あ、メディアさんこんにちは」
「相変わらず凄い格好ですね…」
「あ…メ、メディアさん」
など好意的ではあるが困惑が混ざっていた
メディアが窓口に到着すると
「お、メディアちゃん来たな」とボサボサ髪で愛嬌のある顔の男が話しかける
「あ、コルく〜ん」
メディアはぶんぶん手を振りながら走っていく
その男の名前は「コル・ティルラス」、特殊生物犯罪対策班で予算や物資の管理を担当し、ときには潜入捜査用の資料や衣装まで手配する何でも屋だ。
「報酬を受け取りに来たのかい?」
「そうだよ〜」
「わざわざこんなところに来なくても振り込みにすれば良いのに。ラグシュオンなら楽でしょ?」
「そうなんだけど、ラグとリオンから「お金を貰うと言うのを体験しろ」って言われてるの」
「なんだそりゃ?」
「振り込みだとお金をもらっているって感覚が無くなって無限に使うからだって」
「なるほど」
コルが合点のいった表情をする
「な〜ん〜で〜よ〜」
メディアは報酬の札束を受け取り、サークレットを指でなぞると、報酬の札束が光の粒子になりサークレットに収納される
「何に使うんだ?」
「え?う〜んとね〜、お菓子と美味しい物いっぱい食べるのと好きなアニメのグッズ買ったり…レオリスと遊園地やアスレチック行く!」
「……そうか…」
「なんでへこんでるの?」
「いや…小さい子達がデートしてるのに…俺は彼女いない歴30年…生まれてこのかた彼女が出来た事が無く……」
コルはメディアの秘密をリオンから聞かされており、友人の娘の様に思っている
「だ、大丈夫だよ、コルくん優しいから。そ、それにレオリスとは…デート……じゃないよ」
メディアは顔を赤くしてモゴモゴと歯切れが悪くなる
「優しいはとりあえず褒める時に使う言葉だよ!それが一番傷つく刃だ!」
コルの勢いに苦笑いのメディア
「騒がしいな」
「あ、リオ〜ン」
そこに無造作に整えられた短髪の黒髪に鋭い金色の目、無精髭を生やしている男「リオン・ヴァーケン」が現れる
「何が起きた?」
「お金の使い方を言ったらコルくんがへこんじゃって」
「聞いてくれよリオ〜ン!メディアちゃんはレオリスくんとデートしまくってるのに、俺は彼女いない歴三十年だぞ!? 世の中不公平すぎるだろ!」
「だからデートじゃないって!」
コルの言葉に顔を真っ赤にして反論するメディア
「……わかったわかった、お前の話聞いてやるから今日飲みに行こう。奢ってやるから」
「あ、いつものところだ。おでん食いに行くんだ、ずる〜い!」
「わかったメルディア、お前も来い」
「わ〜い」
その後三人でコルとリオンが行きつけのおでん屋でコルの恋愛相談や悩みを聞くのであった




