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のじゃロリ魔王姫さまはNPCじゃありません!~ネタキャラ? いえ、レアキャラです!~  作者: 十一屋 翠
第一章 ネタキャラ魔王女誕生

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第12話 モヒカンの憂鬱

 ラーベリー鉱山の手痛い洗礼を受けた俺達は、十分な戦力を確保する為にレベル上げと素材集めに専念する事にした。


「マルスくんちゃんがモンスター素材をたくさん集めてくれたお陰で開発がすっごい捗るよ! 条件解放されたスキルも沢山出て来たよ!」


「それは良かったのじゃ」


 レフリスが言った条件解放というのは特定の条件を満たした時に解放されるスキルの事だ。

 俺の場合10回負けたことで『一か八か』が生えたアレだな。


「それでなんだけどね」


 と、レフリスは上目遣いでこちらににじり寄ってくる。


「鉱石素材も欲しいから護衛して欲しいなー」


 ああそうか、ここは鉱山だから魔物だけじゃなく鉱石も採れるんだよな。


「それは構わんが、わらわは高いぞ」


「うぐっ! しゅ、出世払いでお願いします……」


「ははは、冗談じゃ! 仲間から金を取ったりなどせん」


 なによりレフリスにはこれからいろいろ装備を作って貰わないといけないからな。

 その為の投資として護衛程度はお安い御用だ。


「じゃあさっそくいこっ!」


 ◆


 鉱山にやってくると、多くのプレイヤー達がツルハシを構えて壁を掘っている姿で溢れかえっていた。


「以前来た時はこんなことになっておらなんだが、何があったのじゃ?」


「えっとね、元々このラーベリー鉱山にはモンスターが居なかったんだけど、ある日鉱山の奥の壁を掘っていたら別の洞窟と繋がっちゃったんだって。そこからモンスターがあふれ出してきて、鉱石を掘っていた鉱夫の人達は仕事が出来なくなっちゃったらしいよ」


 あー、ファンタジー鉱山あるある設定だな。


「でも金属を扱うお店や商人さん達はいつまでも材料が手に入らないと仕事ができないから、私達冒険者に魔物の討伐と鉱石の採取を依頼するようになったんだって」


 成程、それがこの町のバックストーリーだった訳か。


「そうか、つまりわらわ達はそれを知らずに鉱山に特攻した故に……」


「うん、皆鉱石採取そっちのけで魔物と戦ってたんだね」


 つまり俺が原因ですね! ごめんよ公式ストーリー!


「という訳でこの銅のツルハシの出番です! 採掘スキルを習得した私は鉱石のある場所が分かるようになったのでそこを目掛けて壁を掘ると鉱石が手に入るんだよ!」


 成程な。という事はスキルレベルが上がるとより良い鉱石が手に入ったり採掘コストが下がったりするんだろうか?


「じゃあ私は掘るから護衛はよろしく!」


「うむ、任せておけ!」


 そこからは割と退屈な時間だった。

 というのも周囲に同じように護衛をするプレイヤーがいるもんだから、大抵こっちに来るまでに近くにいるプレイヤーがぶっ倒していたからだ。

 とっても楽ちん。


とはいえ、そういう端に居る連中はその分HPが減るのも早いから、護衛の消耗が激しくなるとそのパーティは帰ってその隣にいるパーティが魔物の相手をする感じで少しずつ最端がこっちに近づいてくる。


「ところで何故新しくやってきたパーティは帰った者達の採掘していた場所を採掘しないのじゃ?」


 皆して奥に奥に行くんだよな。


「あーそれはね。採掘スポットって掘れば掘る程ドロップが渋くなっていくんだよ」


 成程、そういう仕様なんだな。まぁゲームだと掘ると言っても掘るコマンドで掘ったことになるもんな。


そうして俺達のところまで最端がやってくると漸くモンスターとの戦いになる。

とはいえ、この辺りの敵は俺の装備の敵ではなく、ほぼ一撃で倒せる。

ただ、レフリスの護衛をする以上、敵の攻撃を回避する訳にはいかない時もある。

そういう時に1ダメージずつ受けていき、少しずつ傷が蓄積してゆく。


「レフリスよ、そろそろ撤退したいのじゃが」


「あ、うん。分かったよ。マルスくんちゃんのお陰でかなり掘れたよ! ドロップは渋かったけど」


 まぁしゃーない。ゲーム序盤だしな。

 という訳で俺達は鉱山を後にしようとしたんだが、何故かバットンの様子がおかしい。

 撤退したプレイヤー達が採取をしていた場所の傍でグルグルと廻り始めたのだ。


「どうしたのじゃバットン?」


「ここに何かある気がするット」


 むむ? 何かイベント発生か?


「レフリスよ、ここを掘ってくれぬか?」


「え? 良いけど大したものは出ないと思うよ」


 そう言いつつも素直に掘ってくれるレフリス。その時だった。

 ピカァァァァァァァッ!!


「きゃっ!? 何!?」


「何じゃこれは!?」


 レフリスが掘った壁の中から現れた光り輝く何かは、レフリスの手の中に吸い込まれるように収まるとその輝きを鎮めてゆく。


「何だ何だ!?」


「おい、あれってのじゃロリ姫じゃないか?」


「何かのイベントか?」


 薄暗い洞窟内で突然眩い光が広がった事で他のプレイヤー達も何事かとこちらを覗き込んでくる。


「レフリスよ、今の光は何だったのじゃ?」


 だがレフリスはワナワナと震えて俺の声が聞こえていないようだった。


「おい、レフリ……」


「た、大変だよマルスくんちゃん! これ! 超レア素材だよ!」


 レフリスの言葉に周囲がザワめく。


「アダルマ鉱石なんてお店に売ってなかったよ! 明らかに鉄よりも上のレアリティ素材だよ!」


「鉄よりもレアリティの高い素材なんてあったのか!?」


「確か鉱山のドロップって石、銅、鉄だけだよな?」


「たまにアイテムが出るがアレは聞いた事無いぞ!」


「っていうか他のパーティが掘り終わった所からレア素材が出たって事は……」


 誰かの言葉にハッとなったプレイヤー達が一斉に採掘の終わった壁に殺到する。


「「「「採掘後に超レア素材が出てくる可能性があるって事かーっ!!」」」」


「ど、どうなんじゃろ?」


「ええと、私達は帰ろうか」


 異様な熱気に包まれた鉱山を後にした俺達だったが、後日この話を聞いたモヒカン曰く。


「電子ガチャで1/100のガチャを100回引いても100%にはならねーよ。アレは毎回1/100を繰り返してるだけなんだぜ」


 という身も蓋もないツッコミをされたのだった。


 ◆


「はぁー」


 あれから数日、モヒカンの新しい魔法が最低限戦力としてカウント出来る様になったらしいので、レフリスの護衛がてら鉱山に来たのだが、何故かモヒカンは浮かない顔でため息をついていた。


「どうかしたのじゃ?」


「汚物を消毒してぇ」


 滅茶苦茶どうでも良さそうな理由だった。


「やっぱよぅ、火魔法じゃねぇと燃えねぇよ」


「そりゃ燃えんじゃろな」


 コイツの火魔法に対する情熱はなんなんだろうな。あの作品のチンピラはモブの一人の個性であって作品全体のチンピラの個性ではない筈なんだが……

 いや、もしかしてコイツのここまでの火魔法への執着は俺の様に個性アイデンティティ選択の結果だったりするのか?

 いや多分違うか。


「む、モンスターが来たぞ!」


 俺達の担当している場所にモンスターが迫ってくる。


「はぁー、ウォーターアロー」


 すっごいやる気無そうな声でモヒカンの魔法がモンスターを貫き、俺とヒメキの剣が止めを刺す


「やっぱり威力も低い。汚物は流水だ~」


 それはそれで文法としては正しいけどな。

 そして戦いが終わるとツルハシを担いだプレイヤー達がサッタプレイヤーの掘削後に群がってゆく。

 うん、先日のアダルマ鉱石の影響だ。

 だがバットンがあの時の様に反応しないから多分出ないだろうな。

 どうもバットンには鉱山のアタリが出る時が分かるんじゃないだろうか。

 人が多くて検証しづらいので、もう少し皆の採掘熱が下がってからでないとだが。


「大変だー! 主が見つかったぞー!」


 そんなある日、冒険者ギルドに情報が舞い込んできた。


「マジか! どんな奴だった!?」


「めちゃくちゃ強ぇ! とてもじゃないが1パーティじゃ勝てねぇ! ありゃレイドボス級だ!」


 どうやらラーベリー鉱山の主はレイドボスのようだ。


「レイドボスか、ってなると……」


 と、プレイヤー達の視線が俺に集まる。

 あっ、あれか。主が見つかった事で何かイベントが進行するんじゃないかと思ってるのか。

 けどどうするかな、ここで俺が動くとレイド討伐戦に向けて急いで準備しないと行けなくなるみたいな空気になってレベル上げや装備集めが不十分の状態で皆が挑む事にもなりそうだし。

 もう少し皆の装備が整ってきた頃に声かけするかなぁ?


「おい、のじゃロリ姫反応しないぞ?」


「あれじゃねぇか、本人に直接報告しないといけないんじゃね?」


「あー」


 あーじゃねぇ、こっちに近づいてくんな」


「姫様! 報告です!」


 あー来ちゃったよ! 報告ですじゃねぇよ!

 とはいえ来ちまった以上無視する訳にもいかない。


「うむ、何があったのじゃ?」


「鉱山の奥で主らしき巨大モンスターを発見しました! ただそのモンスターはすさまじく強く、多数のパーティで連合を組んでレイドを挑む必要があると思われます!」


「ふむ、成る程な。では聞くが、今町に居る冒険者達を全員集めて戦えば勝てるか?」


「え? ど、どうでしょう。俺達が挑んで瞬殺だったので、もっとレベル上げをして装備を整えないと厳しいと思います」


 という事はある程度戦力を整える時間を用意した方が良いな。


「なぁ、お前等は戦闘スキルの最大レベルはいくつだ? あと装備は?」


 と、他のプレイヤーが報告に来たプレイヤーに質問する。


「え? 俺達のスキルは大体3だな。装備は鉱山の虫装備だ」


「それでよく奥まで行ったな。奥の方は鉱石装備を整えないとキツいだろ」


「俺達は回避と隠密系のスキルで固めてるから敵をやり過ごすか戦闘は回避に専念して進んでたんだよ。他の連中が装備を整えるのに時間をかけている間に最速で最深の景色を拝みたいからよ!」


 成程、コイツ等はある意味本当の冒険者プレイを楽しんでるって訳だな。

 冒険者というよりは冒険家って感じか。


「って事は平均よりも戦闘力は低いと見ておいた方が良いな。前線のパーティレベルで鉱石装備に身を固めればいけるか?」


「可能なら例のレア鉱石で固めたいところだな」


 そして皆がちらりとこちらを見てくる。


「鉱石装備が十分に行き渡るにはどのくらいかかるかの?」


「1週間もあれば」


 1週間か。それくらいあればレイドに挑むには十分か。


「よし、それでは1週間後、洞窟の主に挑む! 皆装備を整えるのじゃ! そして町の外に知り合いがいる者は呼びかけを頼むぞ!」


「「「「おっしゃーーーーっ! レイドバトルだぁぁぁぁぁぁっ!!」」」」


 リリース初のレイドイベントだと興奮するプレイヤー達。

 すまんな皆、本当は公式イベントじゃないんだ。

 だから過剰に報酬を期待されても良い物は出ないぜ。


「ああ、そうじゃ。報告してくれたお主にはこれをやろう」


 俺は報告してきたプレイヤーんに3000モールを渡す。


「情報料じゃ」


 一応は俺の為に情報を集めてきてくれたわけだしな。


「あ、ありがたき幸せーーーーーーっ!」


 報酬を受け取ったプレイヤーが大げさに金を天に掲げて膝をつく。


「あっ、サイン頂けますか」


 グッズ扱いかよ。金なんだから使えってーの。


「現実だと貨幣汚損で有罪だな」


「まぁゲームですから」


 生々しい罪状やめれ。

 ともあれ、俺達はレイドバトルに向けて準備を行うことになった……んだが。


「はぁー、テンションあがらねー」


 アイデンティティの火魔法を封じられたモヒカンの士気がどん底まで落ちていた。


「困ったねー。装備はもう一通り揃ったのに」


 俺達の装備は既に最前線の鉱石装備で揃えられており、あとはレイドの日までステータスを上げられるだけ上げる状況なんだが、遠距離攻撃の要であるモヒカンがこれでは流石に不安要素が大きい。


「うーむ、バットンよ、何かダンジョン内で安全に使える火魔法は無いかの?」


 まぁそんな都合よく知ってるわけないか。


「あるット」


「マジか!?」


 俺が反応する前にモヒカンが凄い勢いでバットンに喰いつく。


「教えてくれ! どんな火魔法なんだ!」


 もうビックリするくらい必死なんだが……


「……」


 だが何故かバットンはモヒカンの問いに答えない。


「もしかして姫の質問にしか答えないのでは?」


「っ!!」


 ヒメキの言葉にモヒカンの凄いガン決まりな眼差しがこちらに向く。


「あー、バットンよ、それはどんな魔法なのじゃ?」


「火魔法を極めれば真の火の魔法が使えるようになるット」


「真の火の魔法?」


「燃焼ではない別の現象の火という事か? まぁゲームだからそういうのもアリなのか?」


「その魔法の習得条件は何なんだ!」


 そしてチラリとこちらを見てくるモヒカン。


「その魔法を習得する条件は何なんじゃ?」


「詳しくは知らないけど火魔法のレベルと能力値を上げてたくさん敵を燃やせばいいット」


成程、スキルレベルと能力値と討伐数の三重条件か。


「分かったぜ!さっそくモンスター共を燃やしまくってくるぜー!」


「待て、討伐数は良いかもしれんが、その条件だと経験値がいくつあっても足りないぞ」


冒険者ギルドを飛び出そうとしたモヒカンを捕まえるヒメキ。

確かにスキルレベルと能力値は上げる程に必要な経験値が増えてゆく。

今から必要経験値を集めようにも、そもそもどれだけ上げないといけないのかも分からないもんな。

今から邪魔に遭わない可能性が高いだろう。


「だがやらないで諦めるよりも駄目でもギリギリまで粘ってみるぜ!」


 見た目がチンピラな癖に妙にいい感じのセリフを叫ぶモヒカン。

 

やらないで諦めるよりは、か。

よく聞く陳腐なセリフだが、熱意のある奴が言うと不思議な説得力を感じるな。

 なんというか全力でキャラのロールプレイを楽しんでいるんだろうな。俺とは大違いだ。


「ならば……わらわについてくるが良い」


 モヒカンの決意に感じるものがあった俺は、奴を呼び止める。


「……何か良い狩場があるのか?」


 流石モヒカン、察しが良い。

 幸い鉱山街の情報が広まって王都周辺は殆どプレイヤーの姿が見当たらないので、今がチャンスだ。


「間に合うか分からんが、わらわがお主を強くしてやろう」


 アレを使えば、モヒカンの強化、間に合うかもしれないからな。



 ◆


俺達はマール平原まで戻ってきていた。


「マール平原まで戻って来てどうするんだ? 確かにここなら雑魚のマールビットを倒しまくれるが、経験値は全然稼げないぜ」


「もしや金のマールビット狙いですか? 確かにあれを倒せば経験値が大量に得られますが、金のマールビットの出現率はかなり低いですよ」


「いや、狙うのは金のマールビットではない」


 俺は気配察知スキルでモンスターの反応を探る。


「む、あまりおらんなぁ」


 俺はマールビットが集まっている場所を捜すが、なかなか大集団で集まっているマールビット達は居なかった。


「ならば他の小さな群れと合わせてみるか?」


「みなマールビットを見つけても攻撃するでないぞ」


「え? うん、分かったよ」


 しかし誘導しようにもある程度移動するとマールビット達は戻っていってしまい、他の群れと合流しようとはしなかった。


「これ、何してるの?」


「さあなぁ、NPCのする事だからな」


「だがイベントの一環のようだし、様子を見よう」


 完全にNPCの挙動と思われてるわ。

 しかし何で合流しないんだ? もしかして群れごとに縄張りが決まっているとか?

 こうなると最初から大集団になっている群れを探さないとダメそうだ。


「おっ、あそこじゃ!」


 そしてようやく大集団の群れを発見する。


「まだ攻撃するでないぞ!」


 すぐさま戦闘態勢に入る皆を制止して俺はマールビット達の様子を見る。

 マールビット達は俺達に攻撃をしてくるが、すでにこのエリアのモンスターは敵ではない為容易に回避できる。


「いつまで攻撃を避け続けるの?」


「もう少し待つのじゃ」


 おかしいな、俺の時はすぐにアレになったのに……と思ったらようやくマールビット達が円陣を組み始める。


「なんだ!?」


「まだじゃ!」


 そして以前見たようにマールビット達がぶつかり合って一つになってゆく。


「これは!?」


「ピギィッ!!」


 再び現れる銀色のマールビット。


「銀色のマールビット!?」


「マルスくんちゃんが戦ってたって噂の!?」


 え? 俺が戦ってたところ見られてたの?


「コンプ狙いのが探しまわって見つからなかったって言ってたが、まさか普通のマールビットが合体してたとはな」


 ああ成る程、俺の戦いを見てたプレイヤーは銀のマールビットが合体する所を見てなかったのか。

 だから皆探すのを諦めて鉱山街に向かってしまったらしい。


「あ奴を倒せば大量の経験値を得られる! 全員で囲んで倒すのじゃ!」


「分かったよ!」


「ピギィ!」


銀色のマールビットが殺意マシマシで襲い掛かってくる。

 だがこちらは前回の戦いからかなり強くなっているし、今日は皆もいる。


「基本は金のマールビットと同じじゃ! わらわの前に誘導せよ!」


「おう!」


 皆に銀のマールビットを誘導して貰い、行動予測で銀のマールビットの動きに合わせて攻撃すれば……


『勝利』


『経験値2000』


「うぉぉーっ! マジか!」


「なんだこの経験値量は!? 序盤でこれは破格にも程があるぞ!」


「素材素材!」


 予想以上の経験値を得たことでモヒカン達が興奮する中で、レフリスも違う意味で興奮しながら銀のマールビットを解体してゆく。


「うわっ、私の解体レベルだと解体出来ないよ!?」


「レフリスよ、解体レベルを5まで上げるのじゃ。今手に入れた経験値を使え」


「5Lv!? う、うん分かった!」


 レフリスはスキルレベルを上げてから銀のマールビットを解体してゆく。


「凄い! この素材鉱石素材よりも良い装備作れるよ!」


 え? マジで!?


「素材が足りないからもっと集めないといけないけど」


「あー、それなら前に戦った時の素材があるからおぬしに預ける」


 俺は前回の戦いで得た素材をレフリスに渡す。


「ありがとう! って、これがあるって事はマルスくんちゃんって解体スキルが5Lvあるの!? あ、でもNPCだから関係ないのかな?」


 ちゃんとあるんだな、これが。


「しかしお嬢がこんな美味しい獲物を知ってたとはな」


「偶然じゃがな。お陰でわらわも強くなれたのじゃ」


「成る程、NPCが突然強くなったバックストーリーという訳か。確かに唐突に強くなられるよりも展開的に納得できるか」


 本当に偶然だったんだけどな。


「お主達だから教えたんじゃ。他の者達には内緒じゃぞ」


「うん分かった! イベント進行、ううん、高感度ボーナスかなこれ?」


 どうせそのうち誰かが発見するだろうけど、今は俺達だけの秘密にしておこう。

 せっかくレイドバトルに挑むのならハデに活躍したいしな!


「さぁ、銀のマールビットを狩りまくるぞ!」


「「「おおーっ!!」」」


 こうして俺達は銀のマールビットを狩りまくってレベル上げに勤しむのだった。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

キャラクター欄


マルシエル=リム=オーヴァロド

種族:魔族

性別:女

HP:29『32』

MP:29『32』

筋力:20『24』

体力:15『18』

魔力:15『18』

素早さ:20『24』

器用度:15『18』


スキル

不屈の闘志:HPが0になった際、確率でHP10%で耐える。

ロイヤルスラッシュ:攻撃スキル:消費MP100:ダメージが1000%増加

一か八か:消費MP2:戦闘中一度だけ一つのステータスを二倍に出来る。

ただしHP、MPは現在値が2倍になる。

剣術スキルLv2:消費MPなし:剣を使った戦闘時に命中率、威力が向上する。

上昇する数値はLvに依存する。

受け流し:消費MP2:タイミングよく相手の武器を受ける事で攻撃を回避できる。

気配察知Lv1:消費MPなし:一定時間魔物の位置が分かるようになる。

狙撃Lv1:消費MPなし:攻撃する際に命中補正。部位狙いにも補正がかかる。

先読み:戦闘スキル:消費MP無し:攻撃補助として一定時間相手の動きの予測ができるようになる:使用後クールタイム30秒

一意専心:戦闘スキル:一定時間集中力を高め部位攻撃が出来るようになる:命中率10%上昇:クールタイム30秒

HP増加Lv1:消費魔力無し:HPを10%増やす。

MP増加Lv1:消費魔力無し:MPを10%増やす。

体力増加Lv1:消費魔力無し:体力を10%増やす。

筋力増加Lv1:消費魔力無し:筋力を10%増やす。

魔力増加Lv1:消費魔力無し:魔力を10%増やす。

素早さ増加Lv1:消費魔力無し:素早さを10%増やす。

器用さ増加Lv1:消費魔力無し:器用さを10%増やす。

風魔法スキルLv5:消費魔力無し:風魔法を扱う為の基礎スキル。覚えた魔法の性能が上がる。効果25%UP、命中率25%UP、クールタイム5%秒減少、成功率25%UP

ウインドアローLv5:消費魔力10:不可視の風の矢を放つ攻撃魔法:威力8:回避率-10%


アイデンティティ:魔王姫

王族特権:様々な最高位の特権が行使できる。

大いなる血統:全ステータスが10%増加

最高級教育:ロイヤルスキルを習得できる。

デメリット

女性専用アイデンティティ:キャラクターが強制的に女性になる。


個性:のじゃロリお嬢様

甘えん坊:周りの反応が甘くなる。

教育係:お付きのNPCが付いてくる。

デメリット

口調:のじゃロリ言葉を使わないと一定時間ステータスダウン、一部スキル封印。

身だしなみ:高貴な装備以外装備不能、一定のクオリティの装飾が施された装備以外装着できない。

外見指定:強制的に外見が小柄な美少女になる。


バットン

マルシエルの教育係

さまざまなアドバイスをしてくれる。

王族として相応しくなるための教育を施してくれる。

戦闘には参加しない。

※※※(好感度不足で未開放)


経験値:18549

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― 新着の感想 ―
多分誤字だと思うけど…なんで最後、銀兎じゃなくて金兎狩りまくる展開になった……(σωσ)
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