表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
のじゃロリ魔王姫さまはNPCじゃありません!~ネタキャラ? いえ、レアキャラです!~  作者: 十一屋 翠
第一章 ネタキャラ魔王女誕生

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

10/18

第10話 新たなるエリアへ

「はぁっ!? もう家臣を集めたのかい!?」


 よく考えたら家臣を集めるといっても何人集めれば良いのか確認してなかった事に気付いた俺は、ヴィロゥの下に戻って来た。

で何人集めたのかと問われたので答えたところ滅茶苦茶ビックリされた。


「まさか一晩と経たずに300人以上集めるとは。君の人望は相当のようだね。正直侮っていたよ」


 いや違うんです。

 あのあと口コミが口コミを呼んで、初の大規模イベントの参加者募集が始まったと誤解が広まっただけなんです。

 お陰で魔王国領域でスタートしていたプレイヤー達があちこちから集まってきてこんな大所帯になってしまったのである。


「良いだろう。君に資格ありと判断する。ただし仮の、だがね」


「何で仮なのじゃ?」


「真に王位継承権を得るには貴血に目覚める事が必要なんだよ。人を集めた人望は大したものだが、王の素質はそれだけじゃないのさ」


 まぁ言いたい事は分かる。人望があっても会社経営が出来るかは別だもんな。


「という訳で君には貴血を覚醒させる為の試練を受けて貰う」


「おお! 何をするのじゃ!?」


 本題始まった!


「貴血を目覚めさせるには特別なモンスターの素材が必要となる。四大魔獣グレンドラゴン、ブレイブライガー、ミーティアフェニックス、オリハルコンタートル、このどれか1匹の魔王核を手に入れるんだ」


 なんか凄そうな名前が出てきたな。

どう聞いてもラスボスレベルの名前っぽいんですけど。


「どれか1個か……ん? どれか1個? もしかしてアムドラ王子は……」


「ああ、彼は3体の魔物の魔王核を手に入れている」


「マジか!?」


『ペナルティ:のじゃロリ言葉を使わない事でステータスがダウンします』


「ぐわーっ!!」


 しまった、驚き過ぎてデバフをくらっちまった!

 まさか第一王子がそんな先を行ってるなんて。いや第一王子だからそのくらい強くて当然か?


「ちなみにそれらの魔物はどのくらい強いのじゃ?」


「たった1体で国が滅んだ記録があるね。生半可な戦力では返り討ちだよ」


 マジかー! 完全にレイドボスじゃん! それもかなり後半の敵じゃね!?


「魔王を継ぐには超越的な外敵から国を守る力が必要という事さ」


 まさに魔王って訳か。

この世界だと、少なくとも魔王国だと王様が最大戦力なんだなぁ。


「アムドラ王子はそんな相手を3体も……」


「ただまぁ……」


 と、ヴィロゥが肩を竦めて言う。


「必ずしも倒す必要はないんだけどね」


「は? じゃがモンスターから魔王核を奪う必要があると……」


「生きている相手から奪う必要はないさ。例えばかつて討伐された四大魔獣の魔王核を手に入れれば……」


「ずっるーっ!!」

 

 つまりアレか、アムドラ王子は金と権力で上級職を解放してるだけって事か! かーっ! これだから金持ちは嫌ばい!


「あまりお勧めしない方法だけどね。強敵と戦う経験が得られないし、そこに至るまでに得られたものも得られなくなる」


 つまり裏道は裏道でデメリットがあるって事か。

 でもそんなヤバい敵を倒そうとしたらかなり大変そうだよな。

 国が亡ぶレベルってどのくらい強いのか想像もつかん。


「……いやでもおかしくないか?」


 ヴィロゥの説明に俺は違和感を感じる。

 だってそうだろ、ヴィロゥの説明だと貴血に覚醒する為に必要なアイテムの持ち主の強さはどれも同じレベルだ。

 けどこれはゲーム、初期の強化職に進化する為に国を亡ぼすレベルの強さの敵と戦わないといけないのはゲームバランス的におかしくないか? となると……


「のうヴィロゥよ、貴血に目覚める手段とは本当にその二つしかないのか?」


「……聡い子だね。確かに無いわけじゃない。元々貴血の覚醒とは真の魔族の姿に目覚める事だと前に教えたね。つまり新しく外から力を得る訳ではなく、元々持っている力を己の内から目覚めさせる事だ。眠っているものを起こすきっかけとして最も確実なのが魔王核なのさ」


 やっぱりか。下位の上級職へ進化にはそこまでヤバイものは必要ないって事だな。


「他に何か覚醒の為に必要なものを知っておるかの?」


「うーん、私があれもこれも教えるのはルール違反なんだけど、君はスタート地点が他の王子達と離れているからなぁ。それにたった数時間で最低限必要な数の家臣を集めた手腕もある。今回だけ特別に手がかりを教えてあげよう」


「おお! 感謝するのじゃ!」


 家臣が集まったのは俺の手柄じゃなくてプレイヤー達の欲望だけどな。


「王都から西に向かったペイントウ山脈にラーベリー鉱山街という町がある。その鉱山に潜む主の核なら君の覚醒に足るかもしれない」


 鉱山街! 新しいエリアの解放か!


「分かったのじゃ! さっそく言ってくるのじゃ!」


「落盤に気を付けるんだよー」


 情報を得た俺はさっそく魔通輪でレフリスに連絡する。


「聞こえるかレフリスよ、王都の西にあるペイントウ山脈にラーベリー鉱山街という町がある。その奥に潜む主の核を手に入れるのじゃ! 見つけた者には3万モールを与えるのじゃ!!」


『3万!? お小遣い大丈夫!?』


 小遣いって子供かよ。いや子供だけどさ。

 それに皆を騙しているようなもんだからな。多少は良い思いをしてもらわないとだ。


「安くはないが必要経費じゃ。家臣の皆に通達を頼むぞ。わらわもすぐにギルドにゆく」


『うん、分かったよ!』


 さて、新エリアだ。こっちもちゃんと準備しておかないとな。


 ◆


「おお? スッカラカンじゃの……」


 冒険者ギルドにやって来た俺だったが、ギルドの中はがらんとしていて昨日あれだけ居た冒険者達が居ない事に困惑してしまう。


「皆は新エリア解放だって叫んで先に飛び出していったよ」


 あー、新エリアなんて解放されたらそりゃゲーマーなら我先に遊びに行くよな。


「我々は姫様の到着を待っておりました。移動手段の手配は終えておりますのですぐに出立できます」


 と、いかにも騎士然とした振る舞いでヒメキが足の手配は完了済みだと報告してくる。


「うむ、助かるぞ」


 消耗品も買い足し済みのようだったので、俺達はすぐさま王都を出る事にする。

 門の出入りで衛兵に止められないかとちょっと心配したが、ここでも見習い上級騎士装備が役に立った。


「それで移動手段はどこじゃ? やはり馬車かの?」


「馬車と言えば馬車なのかなぁ……」


 初めての異世界の乗り物に期待する俺に対し、レフリスはなんとも微妙な反応。


「うん? 何か問題でもあるのか?」


「問題って言うか問題しかないっていうか……」


 レフリスが言い淀んだその時だった、突如パラリラパラリラという奇妙な音が響き渡ったのである。

 更にその音に続くように低い獣の雄叫びが響き渡る。


「なんじゃいったい!?」


「ヒャッハーッ!!」


 雄叫びと共に現れたのは、甲冑を纏ったモンスターに立ち乗りしたモヒカンの姿だった。


「ってなんじゃーーーっ!?」 


 どこを見てもツッコミどころしかない姿に俺は思わず声を上げてしまう。


「まぁそうなるよねぇ」


「よう! 俺の相棒はどうだい?」


 あ、相棒……!?


「わらわこれに乗るのかっ!?」


「馬が意外と高くってさ。それで皆テイムスキルを習得して大型のモンスターを捕まえてテイムし始めたんだよ」


「そ、そうなのか?」


「このゲーム、いや世界だとモンスターの脅威がありますから、モンスターに怯えず渡り合える馬、それも訓練を受けた馬は高価なのだそうです」


あー、考えてみれば飢えたライオンやハイエナがそこら中に居るサバンナを馬で駆けるようなものだもんな。しかも狂暴性はそれ以上ときたら納得しかない。


「凄かったよー、三百人のプレイヤー達モンスターを囲んでギリギリ殺さないようにタコ殴りにしてテイムを試して回る光景」


 この世の地獄かな?


「あれで手加減スキルが発言した家臣が居たそうです」


「ほう、手加減とな」


 なるほど、今回のようにテイムをするときには便利なスキルか。

あとはターゲットを殺さずに捕まえろみたいなクエストでも必要とされるかもしれないな。


「さぁ早く乗ってくんな!」


 俺達はバンデッド号に連結された粗末な荷台に乗り込む。

 馬車というにはあまりにも雑な構造だ。


「行くぜバンデッド号!」


「ブルォォォォォォン!!」


「山賊ではないか!」

 

 バンデッド号と名付けられたモンスター車が走り出す。


「尻がっ!!」


 クッションも何もないモンスター車の移動は、荷台を引くモンスターの粗っぽさも相まって最悪の乗り心地だった。


「大丈夫? 私の膝の上に乗る?」


「いらん! お主だって痛そうではないか!」


 いくら見た目がのじゃロリでも中身おっさんの俺が女子の膝の上に座れるか!


「ぐえっ、ぐぉっ」


 だが尻の痛みは容赦なく俺の防御を貫いてくる。

 まさか見習い上級騎士装備の防御力が通じないなんて!


 ◆


 暫く街道を走っていると、見慣れぬモンスターが現れ襲ってくる。


「おっと、敵のお出ましだ! 魔法で先制攻撃するから騎士様運転代わってくれや!」


「承知した」


「ヒメキはモンスターの運転が出来るのか?」


「はっ、騎士になった時の為に乗馬スキルは習得済みです」


 おお、乗馬スキルもあるんだな。


「モンスターは消毒だー!『フレイムアロー』!」


 そのセリフ要らんだろ。


「グォウ!?」


 先頭のモンスターにモヒカンの魔法が命中する。


「よし、わらわ達も戦うぞ!」


 モンスターがモンスター車に接近してきた所で俺達も荷台から降りて迎撃を開始する。


「はぁ!」


 一撃で戦闘のモンスターを叩ききる。


「うわ早いっ!!」


 新エリアに行くにあたって俺は余っている経験値をガンガン使ってステータスを上げておいた。

 これで新エリアの魔物でも見劣りしない事だろう。


「はぁっ!!」


 更に二匹目を叩ききる。


「なんという強さだ! アレがあの姫様なのか!?」


「つい二、三日前まで試験官相手に転げまわってたとは思えねぇ姿だな。やっぱイベントが進むにつれ強くなってくって事か」


 実際には銀のマールビットの経験値のお陰だけどな。

 そうやって魔物と戦いながら移動を続けた俺達は遂に第二の町、ラーベリー鉱山街に到着したのだった。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

キャラクター欄


マルシエル=リム=オーヴァロド

種族:魔族

性別:女

HP:29『32』

MP:29『32』

筋力:20『24』

体力:15『18』

魔力:15『18』

素早さ:20『24』

器用度:15『18』


スキル

不屈の闘志:HPが0になった際、確率でHP10%で耐える。

ロイヤルスラッシュ:攻撃スキル:消費MP100:ダメージが1000%増加

一か八か:消費MP2:戦闘中一度だけ一つのステータスを二倍に出来る。

ただしHP、MPは現在値が2倍になる。

剣術スキルLv2:消費MPなし:剣を使った戦闘時に命中率、威力が向上する。

上昇する数値はLvに依存する。

受け流し:消費MP2:タイミングよく相手の武器を受ける事で攻撃を回避できる。

気配察知Lv1:消費MPなし:一定時間魔物の位置が分かるようになる。

狙撃Lv1:消費MPなし:攻撃する際に命中補正。部位狙いにも補正がかかる。

先読み:戦闘スキル:消費MP無し:攻撃補助として一定時間相手の動きの予測ができるようになる:使用後クールタイム30秒

一意専心:戦闘スキル:一定時間集中力を高め部位攻撃が出来るようになる:命中率10%上昇:クールタイム30秒

HP増加Lv1:消費魔力無し:HPを10%増やす。

MP増加Lv1:消費魔力無し:MPを10%増やす。

体力増加Lv1:消費魔力無し:体力を10%増やす。

筋力増加Lv1:消費魔力無し:筋力を10%増やす。

魔力増加Lv1:消費魔力無し:魔力を10%増やす。

素早さ増加Lv1:消費魔力無し:素早さを10%増やす。

器用さ増加Lv1:消費魔力無し:器用さを10%増やす。

風魔法スキルLv5:消費魔力無し:風魔法を扱う為の基礎スキル。覚えた魔法の性能が上がる。効果25%UP、命中率25%UP、クールタイム5%秒減少、成功率25%UP

ウインドアローLv5:消費魔力10:不可視の風の矢を放つ攻撃魔法:威力8:回避率-10%


アイデンティティ:魔王姫

王族特権:様々な最高位の特権が行使できる。

大いなる血統:全ステータスが10%増加

最高級教育:ロイヤルスキルを習得できる。

デメリット

女性専用アイデンティティ:キャラクターが強制的に女性になる。


個性:のじゃロリお嬢様

甘えん坊:周りの反応が甘くなる。

教育係:お付きのNPCが付いてくる。

デメリット

口調:のじゃロリ言葉を使わないと一定時間ステータスダウン、一部スキル封印。

身だしなみ:高貴な装備以外装備不能、一定のクオリティの装飾が施された装備以外装着できない。

外見指定:強制的に外見が小柄な美少女になる。


バットン

マルシエルの教育係

さまざまなアドバイスをしてくれる。

王族として相応しくなるための教育を施してくれる。

戦闘には参加しない。

※※※(好感度不足で未開放)


経験値:5549

面白い、もっと読みたいと思ってくださった方は、感想や評価、またはブクマなどをしてくださるととても喜びます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ