【39】 大盛況
俺の店の噂は更に広まり、客が殺到しまくった。
「………………えーっと」
今日は何人いるんだ?
100人? いや――1000人か?
「どーなってんだこれぇ」
あまりの事態に呆然とするしかない俺。なんでこうなった。いや、商人としては大変好ましい悲鳴を上げたくらいの状況。――なのだが、これはいくら何でも多すぎやしないか。この『セイフ』の街のほとんどが集結していないかこれ。
「ソレイユ」
「な、なによ。ヒトを疑わないでよ」
「お前しかいねーんだよ、ド貧乳がっ! あとモミアゲ!」
「ド!? ……あ、あんたね、さすがに聞き捨てならないわよ! 女の子に向かって失礼じゃないっ、童貞! あとモミアゲじゃなくて、これは髪よ!」
「ぐっ、貴様こそ言ってはならん言葉を……!」
「ま、まあまあ。二人とも落ち着いて下さい。カイト様、めっ! です。ソレイユも胸が何ですか、それくらい」
「そ、それいくらいって! 無駄に大きいルナに言われると腹立つわね」
そりゃそうだ、ルナは巨乳だし。
「皆さん、言い争っている場合ではありませんよ」
一番冷静なミーティアが接客をテキパキこなしていた。
しかも今日は『好条件』の客人以外を帰らせていた。さすがにね。
まあ……でもそうだな。
俺はもう少し大人になるべきだった。
「ソレイユ、感情的になってしまった。別にお前を傷つけるつもりはなかったんだ、この通りだ、許してくれ」
「…………そ、それならいいわ。こっちもごめんね、カイト」
なんとか仲直り? した途端だった。
「んだとぉ!? レベルを売ってくれねぇだぁ? ふざけんなッ!!」
「きゃ!!」
バコっと机を蹴られた。
その反動で、ミーティアが……! 野郎!!




