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40/318

【40】 チンピラ現る

 悪態をつき暴走したのは三人の男(チンピラ)だった。


「オイ、この店はどうなってんだよ!! レベルの売買が出来るんじゃねーのかよ。俺たちはさっさと強くなりてーんだよォ!!」


 またもバキッと机が()られた。乱暴な。

 そこへルナが向かい、ミーティアを気遣った。


「大丈夫ですか、ミーティアちゃん」

「ありがとう。ルナさん」


 ルナは、ミーティアを優しく立ち上がらせて無事を確認していた。ケガはない。どうやら大丈夫のようだな。そして、(かば)うように前へ。


「んだァ、メイドの分際(ぶんざい)で。俺はそこのエルフに用があんだよ。どけ」


 男は足を向け、ルナの顔を踏みつけようと……させるかァ!!!


 その寸前、俺は近くにあったペンを掴み、強く(にぎ)り――それを投擲(とうてき)武器とした。ブン投げると、男の左肩に刺さり命中(ヒット)



「あんぎゃああああああああッ! いでぇ、いでぇよぉぉ……」



 チンピラは絶叫し、情けない声を漏らし(もだ)えていた。

 ルナの可愛い顔を傷つけるヤツは、俺が絶対に許さん。



「ウソだろ……ホアキンの左肩にペンが刺さってるぞ!?」

「あのガキがやったのか! クソが! 店をぶっ潰してやる!!」


「お客様~、当店で乱暴は許されません。さっさと出て行きやがれください」


 俺がそう強く警告すると、チンピラトリオは激昂(げっこう)し、



「「「ざけんじゃねええええええッ!!!」」」



 一斉に飛び掛かってきた。

 以前とは状況が違うんだよ。今は用心棒(・・・)がいるんだぜ!


「やっちまえ、ソレイユ」

「……仕方ないわね」


 やれやれとソレイユは気怠(けだる)そうではあったが、ニヤリと表情を変え――優美に()んだ。


 そして、一目で分かった。


 その手には以前とは違う『聖剣』が握られていた。異形の剣だが、あんな神々しいのは聖剣しかない。そんなものを所持していたとはね。

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