表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ハズレスキルだと追放された少年 最高神の加護を受け、美少女たちと最悪の厄災に立ち向かう  作者: ミコジ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

11/47

パーティの連携

D級ダンジョンの入り口に到着した俺たちは、早速配信の準備を始めた。雪がスマホを操作してドローンカメラを起動させ、黒い機体がブーンという音と共に空中に浮かび上がる。


「皆さん、こんばんは! パーティ『天照の光』です」


俺がカメラに向かって挨拶をすると、琴葉と雪も手を振る。


「今日は新しいメンバーが入ったので、連携の確認に来ました」


俺はカメラを指差し、麗華を促した。


「タンクの麗華ですわ」


麗華が一歩前に出て、身の丈ほどもある巨大な盾を軽々と持ち上げて手を振った。その様子はまるで騎士の見本のようだ。


瞬間、コメント欄が爆発的な勢いで滝のように流れ始めた。


『お嬢様だ!』

『でっかい!』

『デッカ!』

『縦ロールお嬢様!』

『デカい!』


「何がデカイって言ってるんだろうな? 多分盾のことだよな?」


俺が苦笑しながら呟くと、麗華は誇らしげに胸を張った。


「ふふっ、私の立派な盾に注目されていますわね」


次に俺はみどりを紹介した。


「スカウトのみどりです! よろしくね!」


みどりは笑顔で手を振った。小柄な体がドローンのカメラに収まる。


今度はまた違う反応がコメント欄を埋め尽くした。


『ちっちゃくて可愛い!』

『小さい!』

『可愛らしい!』

『みどりたん!』


「みどり、結構人気あるじゃん」琴葉が肘で小突く。

「えへへ、なんか照れるね」みどりは照れくさそうに頭を掻いた。


「よし、じゃあ探索して行きます!」


俺が号令をかけ、歩き出す。こそっと全員に「照らす」をかける。目に見える光はないが、4人の体に力が満ちていくのがわかる。


先頭を歩くのはみどりだ。スキル「危険察知」がフル稼働している。


「2時の方向、距離20メートル。モンスター来るよ!」


みどりが鋭く叫び、俺たちの後ろに下がる。ほぼ同時に、曲がり角からオークが飛び出してきた。


「私が行きますわ!」


麗華が前に出て、その巨大な盾を構える。オークが凶悪な牙を剥き出しにして突進してくる。ドォン! という重い衝撃音が響いたが、麗華は微動だにしなかった。華奢な体に似合わない怪力だ。


「今です!」


麗華の声に合わせて、雪が薙刀でオークの腹を突き、俺が首元に剣を振り下ろす。オークは断末魔すら上げられず、光の粒子となって消滅した。


一瞬の出来事に、コメント欄が再び湧いた。


『D級ダンジョンで遊んでいるパーティじゃないだろ』

『もっと上に行けるぞ』

『あの盾、鉄壁すぎる』

『スカウトの反応速度エグいな』


「あら、まだ私とみどりさんはレベル1ですわよ?」麗華がカメラに向かって言うと、コメント欄はさらに騒然となった。


『あれでレベル1!?』

『嘘だろ、もっとあるだろ』

『照らすってスキルヤバすぎない?』


信じてくれていないようだが、事実だから仕方ない。その後も俺たちは快進撃を続け、ボス部屋に到達した。


ボスであるハイオークも、麗華の盾がその猛攻を完全に受け止め、隙を見せた瞬間に雪と俺の攻撃が決まる。余裕の勝利だった。


《経験値を獲得しました》

《レベルアップ》


ファンファーレが鳴り響き、麗華とみどりのレベルが2に上がった。


「上がりましたわ!」


麗華が瞳を輝かせて喜ぶ。みどりもステータス画面を見て目を丸くしている。


「すごい…1日でレベル2だよ」


俺たちはカメラに向き直り、締めの挨拶をした。


「ということで、新メンバーとの連携もバッチリです! 次はいよいよC級に行きます! また見てください!」


5人で手を振り、配信を終了させる。コメント欄をスクロールすると、ある共通した言葉が目に留まった。


『ハーレムパーティ最高!』

『羨ましすぎるだろ…』

『ハーレム配信者誕生かよ』


俺は苦笑いするしかなかった。


その日の夜、俺たちはグループ通話で次の予定を決めていた。


「ねえ光輝、ハーレムパーティを目指してるの?」


みどりが好奇心旺盛な声で聞いてきた。


「イヤ、目指してるわけじゃないんだけど…キスが条件だからどうしてもそうなるしな」


俺がため息交じりに答えると、麗華がうっとりとした声で割り込んできた。


「あら、光輝さんが男性とキスするの見たいですわ」


「はあ!?」


「男同士の絡みを見たくない女性はいませんわ!」


麗華の爆弾発言に、通話の向こうで雪とみどりが「うんうん」と頷く気配がした。


「えっ、お前らもそうなのか?」


「まあ、それはちょっと…興味ありますね」雪がもごもごと答える。

「腐女子的心情的に、見たいかも…」みどりも小声で肯定する。


俺は最後の希望を込めて、琴葉にすがりついた。


「琴葉、お前はそんなこと言わないよな?」


「えっ? うん、そうだね…」


琴葉の歯切れの悪い返事に、俺は絶望した。


「お前まで!? 勘弁してくれよ!」


俺は頭を抱えた。健全な男子高校生として、それはちょっと勘弁してほしい。


「でもね、絡みは見たいけど、男性メンバーはいらないかな」みどりが言った。


「そうですね。女性のみの方が波風が立ちませんし」雪も同意する。


結論として、今まで通りメンバーは女性から探すことになった。


「みんな腐っているのか!」


俺はツッコミを入れたが、4人の笑い声が重なっただけだった。賑やかになったパーティだが、前途はまだ多難そうだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ