女神がお悩み相談です。
おはようございます
人の世に尽きぬ物がある。夢や希望。これらは良いイメージがありますね。でもそれだけじゃない。欲望と悩み。これも尽きません。如何に長い歳月を生きるエルフでも、この負の呪縛から逃れる術が無い様です。欲望は、人の数だけ膨れ上がる。悩みは、人の数だけ種類がある。現代社会になって顕著になったのが、この二つですね。夢や希望を駆逐する勢いで増えています。異世界もあまり事情は変わらない様です。どうしたものか、さっそく悩んでしまいますね。
「それでね? 師匠が悪い人を片手で、こうグルグル~って回して、ぽーんて投げちゃったんだ!」
「そうなの? 凄いわね」
「へぇ~見てみたかったな」
「いえ、そんな見せる程の物じゃないですよ…」
俺が身振り手振りで悪ガキ二人組制圧の瞬間をマザーとダディに説明したのだが。
それを聞かれて師匠は少し恥ずかしそうにしている。
良い…。
「そっそれより。温かい夕食なんだから早く頂こうじゃないか。ね? クラウス」
「はーい。師匠!」
無理やりな方向転換も初々しいですな。
だが! このクラウスは、まだ満足できませぬ。
今までお預けを食らったのですから? 約得を授かりたいなと。
そう、師弟関係の役得を! だから師匠のアタックに対し…。
ここでトラップ発動!
「それじゃあ師匠に食べさせてあげるね?」
「え? 何を言ってるんだい? クラウス」
「何って弟子は師匠の身の回りの世話をするんでしょ? だから、はい! あ~ん」
くっくっくっ。私の攻撃からは逃げられないんだぜ。
「え!? いっいやその…」
マザーやダディに救いを求めても無駄無駄無駄。
なぜかって? 既に二人の世界に入ってるからさ!
「お母さんが作ってくれたから美味しいよ? はい!」
俺が差し出すスプーンを見て観念したのか師匠が恥ずかしそうに口を開きだした。
「わっ分かったよ。あっあー…ん」
「あ~ん!」
そして俺のスプーンを師匠の口腔内に静かに優しく入れていくのだ。
ふふふ。舌の抵抗がありますな。
俺のスプーンを咥えながらモゴモゴしてますよ。
そして、するりとスプーンを師匠の可愛いお口から抜き出すのだ。
銀糸がスプーンと口の間に一瞬の間だけ架かりましたよ!
これは良い奉仕プレイだ。癖になるね!
「美味しい?」
ここで、小首をかしげながら純真そうな目で見つめます。
「うっうん……。美味しい…ね」
すると、どうでしょう。
喉を動かして嚥下した師匠は、恥ずかしさに耳まで赤くなるのです。
……飲み下すとこが少しエロっちぃですね。
こう、白い喉が艶かしく動く様がなんとも…。
「クラウスもう「もっと食べたいんだね? 分かった!」
まだまだずっと最後まで俺のターンですよ! 師匠!
この後、無茶苦茶奉仕した。
師匠が俺のスプーンでされるがままの従順な姿は、筆舌に尽くしがたいプレイになりました。
奉仕プレイを受けている側が、羞恥プレイを受けているとか面白いですね。
ふむ。歯磨きプレイは生み出されたが、スプーンプレイなる物はまだ世に出てはいないよな。
いつでも気分はパイオニアです。
しかし師匠の姿を見るとな…。
なんて言うか。私、汚されちゃったの。みたいな?
そんな姿が……また疼くと言うか何と言うか。
ワタクシは精神的なエスだったのやもしれません。
カッとなって奉仕した! 今では楽しんでる。
よし。放心状態の今の内に部屋まで連れて行こう。
師匠もお疲れの御様子。寝床へとご案内だ。
「お母さん! そろそろ寝るね? 師匠行こう」
「おやすみなさい。クラウス」
「おやすみなさい。お母さん」
そちらも二人で、よろしくしてて下さい。
そして放心したままの師匠の手を引いて行きます。
「はい。師匠そのままベットに座って」
なんだか大きなお人形を相手にしている様な気分になりますね。
でも、俺はダイレクトに反応してくれる方が良いです。
「ふう。なんだかクラウスと一緒に居ると悩んでいるのが馬鹿らしくなるね…」
おっ? 師匠が再起動なされた模様。
「何か悩んでいるの?」
「うん。少し仕事の事とかでね」
何かを思い出したのか師匠がアンニュイな表情になりましたね。
悩みなんて吐き出しましょう。そうしましょう。
「僕で良かったら話して師匠」
「え? でもクラウスにはまだ分からないかもしれないよ?」
「いいんだ。師匠のことならどんな事でも聞きたいんだ」
そしてここで、師匠の手を両手で包むように掴みます。
ここでポイントなのは肩ではなく手です。
肩だと圧迫される感じを受けますが、手なら自分のコントロール下にあるので、それほど抵抗はしないのです。
そして目を優しく合わせます。
私は貴方の話を聞きますよと言うスタンスですね。
「クラウス…君は優しいね」
「師匠は僕の大切な人だもん優しくするのは当然だよ」
悩みを聞く時は受け止める気持ちで聞きましょう。
圧迫するなどもってのほかです。
「それでも、ありがとう。クラウス」
師匠も少しだけ笑顔を作れる様になったようだ。
「それじゃあ横になりながら話そうか」
その後、師匠は訥々と話しだした。
その話の内容を要約し現代風にするとこうだ。
派遣先の会社で働いて居たのだが、親会社から派遣された上役からセクハラ紛いの視線を向けられた。
その上役が仕事の報告を受けて自社の商品を値上げして子会社に押し付けて不当に利益を得ようと画策している。
呆れた話だ。だが地球でもありそうなので一概に馬鹿に出来ない当たり現代社会も末期症状かもしれない。
話だけ聞くと、なんとも痛し痒しと言った感じだ。
だけど当事者には重大な問題なのだ。
何とか解決出来ないだろうか。
「聞いてくれてありがとう。少しは楽になったかな」
「んーん。師匠のお話が聞けて良かったよ?」
だが根本的な解決には至らないので、まだ笑顔が優れない。
ここは一つプレゼントでサプライズしよう。
喜びと驚きで少しは忘れる事も出来るだろう。
「そうだ! 師匠に贈り物を作ったの。貰ってくれる?」
「うん? 何を貰えるのかな?」
暫しお待ち下さい。驚きをプレゼントいたしますから。
「えっとね、はい。これを上げる!」
「何かな? …えっ…これって…」
私の手製の手鏡でございます。
師匠は手鏡をまじまじと見ていますよ。
お気に召しましたかな? エルフの美を映すに相応しい出来でしょうか?
「これを…クラウスが?」
「うん。どうかな?」
「昔話に聞く鏡みたい…」
「そうなの?」
「うん…。今では作り方を失伝してしまって分からなくなっていたんだ…邪神の襲来のせいでね…」
ほほぅ。やはり技術が途絶えるとそうなるのか。
「…貰って良いの?」
何だかやけに素直だね。もしかして衝撃が大きすぎて幼くなっちゃった?
「うん。貰って欲しいな」
「嬉しい…ありがとう」
なっなんと言う素直な笑顔ですか…。
今まで見たこと無いくらい幼さを含んだ良い笑顔だ。
驚かせるはずが逆に驚かされたぞ!!
なんだこの可愛い生き物。
マジであどけないよ。
大人な姿なのに!!
身体がブルっと来たぞ?
世に出したら攫われそうなくらいの笑顔ですよ?
まあ俺が守るけどね!
「本当は一番に上げたかったんだけど一番最初のはお母さんに上げたんだ。ごめんね」
「んーん。それでも嬉しいわ。ありがとう」
そう言って師匠は俺の頬にキスをしてくれた。
喜ばせるはずが、最高のプレゼントで返された夜でした。
その後ロウソクの火を消して眠りました。
師匠の私物の蜜蝋でしたよ。ロウソクあったんだね!
何で前の時出さなかったのか聞いたら。
いきなりのお泊りで荷物を伯父さんの家に置いてたんだってさ。
読んでくれてありがとうございます。
サプライズ返しされた主人公でした。
次回は今日の19時頃の投稿になります。




