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お出かけするその前に?

基本、毎日17時の投稿になります。多く投稿する日もあるかも?

 私の名はクラウス・バートン。トリス・バートンとクラウディア・バートンの第一子。両親は何を考えてクラウスと名づけたのだろうか? 確かクラウスはドイツ語圏に多く見られる男子名で、バートンは英語圏の姓のはずだ。この世界じゃそれがスタンダードなのか? 疑問は尽きない。ちなみに何故そんなことを知ってるのかというとアニメのお陰だ。親の借金を背負わされた幸薄い少年が主人公のアニメと機動で戦士な翼のアレである。前者は確か女装した主人公に懸想したカイゼル髭を蓄えた執事長で、後者は神出鬼没のテロリスト動く火薬庫を駆るマッドピエロだ。なんだか字面だけで見ると、どちらも変人だな。要注意やっ!

 話を戻そう。脱線させたのは誰だ! 俺か…。

 とにかく。その彼らの名前をフリー百科事典で調べた結果知り得た知識である。インターネット様様だ。知識の泉よありがとう! まれに嘘もあるけどなっ!!


 俺が二人の子供として生を受けたのが五年前という話だ。当時、トリスとクラウディアが運命的な出会いを果たし貴族の末娘のマザーを町長の三男坊で狩人のダディが射止めたのだとか。狩人だけに…。小説一本分にも及ぶ大恋愛の末、目出度く結婚。その時仕込まれたのだろう。手の早いことで。悔しくなんてないんだからね! だってさぁ~聞いてよ。十四歳の深窓の令嬢をだよ? 十九の狩人見習いが知恵と機転で助けた末に惚れられるとかどこのリア充だよっ! くそっ! 話が違うじゃないか! タダイケは無いって言ったじゃないですか!

 しかし何故! そのような事を知り得ているのかというとだな。夫婦で朝から晩まで、らっぶらぶ、いっちゃいちゃしやがるからですよ! ディア…トリス…そう囁き合い見つめ合う二人、近づくそんな二人を見る俺。それに気づき恥じらう母そこでダディが一言。『クラウスあまり見詰めるもんじゃない。女性に恥をかかせちゃいけないよ?』だと! くっそ甘かったわっ! 口から砂糖をトン単位で吐き出すかと思ったわっ! しかも手で俺の視界を遮るし! 絶対接吻しとったろっ! まぁ何が言いたいかというとだね。思い出を語りあったり色々話してるのを横で聞いてて知った。まさにリア充爆発しろな話の結果である。祝ってやる! 違った。まあいい今回は許してやる。今世の親は優しい良い親のようだしな。前世はどうだったか…。


 「クラウス? ぼーっとしてどうしたの? ご飯美味しく無かった?」

 「んーん。美味しいよ!」

 「なら良かったわ」


 いかん、遺憾。どうやら手が止まっていたらしい。なんだったかな…。

 そうそう前世の親の事を思い出そうとしていたんだった。前世の俺は三人兄弟の次男坊で末っ子のみそっかすだったんだ。優秀な兄に器量好しな姉そして出がらしな僕。兄上や姉上はそんな僕にも心優しく接してくれていた。親から見れば、兄上と姉上と、時々、ボクと言った。まさに後ろに行くに従い存在が薄まっていたはずだ。希釈され過ぎで、出がらしのわたくしには余り期待を掛けていなかったように思う。底辺高校に受かった時も『受かっただけでも良いんだ』と言われ。お情けの繰り上げ当選を果たした大学受験も同じく『受かっただけでも良いんだ』だった。今にして思えば少しは喜んでいてくれてたのかもしれない。離れてみて初めて知るか親の優しさよ。ヨヨヨっ。泣けるじゃないかっ。

 そしてそんな自由奔放な身の俺は、子供の頃から御多忙にもれず…。違う。ご多分に洩れずアニメや漫画、さぶ・かるちゃーに傾倒して行ったのだ。そして社会に出て、会社近くのアパートに住んで、二次ライフ満喫の最中! 不幸にも死んだらしい。お父様、お母様。一人、世を去る親不孝な私をお許し下さい。あちらではご健勝でありますでしょうか? 私は元気です。今世の親の熱愛に当てられて焦がされる時もあるけれど、私は元気です。


 「それじゃあ行ってくるよ。ディア、クラウス、お昼頃に戻るから。その後に伯父さんの家に行こうな? クラウス」

 「行ってらっしゃい。トリス気を付けてね?」

 「分かっているよ。ディア…」

 「トリス…」

 「お父さん。伯父さんの家には何しにいくのー?」

 おおっと、ラブストーリーはそこまでに。クラウス君、渾身のファイン・セェーブッ! ここでトラップだ、テレポーターだ。


 「言ってなかったかな?」

 「まだ言わなかったわね。今日はね? お日様が天辺に来た時に、村長である伯父さんの家で、五歳を迎えた子達に魔法を教える日なのよ。」

 「そーなんだ!」

 「そうなんです。ふふふっ」

 なんと母上にネタをネタで返されてしまった。出来ているのうお主。幼児の疑問をモンスター玉でパクッと解決! 出来る女は違うねぇ。


 「それじゃ行ってくる」

 「行ってらっしゃい。トリス」

 「行ってらっしゃい。お父さん」

 そして手を振る俺。そうか……魔法か。いい響きだ。今世では魔法があるのか。第二関門突破だな!


 「お母さんは後片付けがあるから。クラウスはどうするの? 遊びに行く?」

 「お家の周りを探検してくるー」

 「じゃあ気をつけるのよ? あまり遠くに行かないでね?」

 「はーい」

 「でもその前に歯磨きしましょうね?」

 「うん!」


 

 出かける前には身だしなみを整えましょうね! 最低限の礼儀です。

ネタまみれですみません。

わかりにくい時は『いしのなかにいる』で調べて見てください。

別に、この小説のタイトルに引っ掛けてはいませんよ?

ええ、偶然ですとも。

感想お待ちしてます。評価いただけたら馬車馬のようにお話を生産するかもしれません。

でわでわ。

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