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新しい朝が来た。

 光が見える。俺の強い意志が勝ったのか?


 「僕は眠りませぇぇええぇん!」

 「あらクラウスおはよう。眠るも何も起きてるじゃなのおかしな子ね? ふふふ」

 「へぇ? あっ、はぁ」

 「朝はおやすみじゃなくて、おはよう、よ?」

 「はい。おはようございます。お母さん」

 「何か夢でも見ていたのかしらね?」

 「そうかも? えへへ」

 「お母さんは朝の支度があるから、ちゃんと着替えるのよ?」

 「はーい!」

 そう私の名はクラウス。だが後藤弘喜それも私だ。


 私の名は後藤弘喜かつてはエルフをこよなく愛する平凡な一企業戦士…。

 今は亡き故郷地球を離れ一人エルフを探し出すため孤高の旅路を行く者…。

 違った違った。亡くなったのは、俺の身体じゃん! しかしどうにかならんかったんかね?


 せやばってんどげんかせんといかんぜよ

 (そうだけれども、そうですどうにかしなければいけませんね?)


 だどもいだましいなや

 (だけれども、もったいなかったよね)


 んだなや…

 (そうだよね…)


 っと、まあ変なモノローグは止めよう混乱の元だ。誰だ始めたのは? 俺か…。

 気にしても仕方ないね! 消えた身体には愛着はあったけれど。今は新しい身体を手に入れたんだし元気百倍で生きていこうじゃないか! 弘喜ーっ! 新しい身体よーっ? ってか。


 んー。大体は記憶に間違いは無いな。どんな確認の仕方だ。良し次だ!

 どうやら俺の五歳の頃の人格が現在の記憶を追記していくような感覚か。人格面では些細な問題も無いな。なるほど流石は自称女神互換性は抜群だ!


 次は着替えをしながらチェック、チェック!

 身体の方はどうだ? どこか異常はないですか? いいえ異常はないですよ。

 しいて言うならキングがプリンスにクラスチェンジしちゃったくらいか。

 大丈夫! 経験値を稼いですぐジョブチェンジしてやるからな! 差し当たっては頑強さを求めてナイトになるか。間違っても忍びを選んではイケナイ。忍者は闇に潜むものなり流石忍者、忍者汚い!


 そうだ! もっと大切な事があるじゃないか! 確認せねば!

 記憶を探れ! いける! 俺はやれば出来る子! 直訳すると、やらないな時は不出来な子。


 そう父親と母親の顔を思い出すんだ! この世界の親の顔を! うむ。ふむ。ほうほう。

 結論! 当方の父親イケメンなり! 勝った! まずは第一関門突破だ! 母親の方はさっき確認したから分かる。こりゃ間違いなく俺はイケメンに育つ! 母上は美女なり!

 あれで美女じゃないとか前の世界の人に喧嘩売る所業ですよ? 旦那!

 あれは十人中七~八人は振り向く顔だ! あとの二割は見解の相違だ誤差の内だ。あるいはゲテモノ趣味。


 「クラウスー? 着替えたら早くいらっしゃい」

 「はーい。今行きます!」

 返事は元気にハキハキと! 朝の挨拶は大切ですね!


 「ふふふ…腹が鳴るぜ!」

 気合も入ったしさっさと行きますか! 美女のお誘いを断るなど紳士にあるまじき行為だしな。

 こうして、異世界での俺の新しい朝がはじまった。さらば地球よフォーエバーおいでませ新しい世界よ! 神が祝福してくれてるぜぇぇえ!!!





 この時は思いもしなかった。神の祝福など無かったなんて。

※方言は正しく書いてませんので気にしないでくださいね?

 混ぜるな方言注意!

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