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幕間―双子、珍道中カレン編―

箸休めにどうぞ。

 わたしはカレン。アンネリースのお姉ちゃんです。でも双子で生まれた日は同じなんだって。

 うちの家族は七人。お父さんは村長さんです。名前はヘルガー。お母さんにせまられて? 結婚したんだって。

 でも、お母さんに聞いたら、これいじょうひがいしゃを増やさないために首になわ? を付けたとか言ってた。よくわからないわ。

 お母さんの名前はヴェラ。きれいな赤い髪をしているの。わたしとおんなじよ。お母さんの言うことはぜったい。守らないとこわいわ。

 前に一番上のお兄ちゃんのヘンリックにぃが頭を叩かれて痛そうにしていたわ。元気すぎるのも、もんだいね。

 だからわたしたち双子はその下のお姉ちゃんを見て育ったのよ。しっかり者のティアナねぇ。みんなはティアって呼ぶわ。

 きれいな赤い髪が腰までのびてるのよ? 村の子供達のちょうてんにいるの。

 お兄ちゃんとお姉ちゃんは、お父さんとお母さんにそっくりなんだって、この前叔父さんが言ってたわ。

 わたしの家族はみんなこせいが強い? て言ってたのよ。よくわからないわ。

 これでわたしの家族は全員……あれ? 誰か忘れてる?…。

 誰?…。

 …。

 ……。

 ………。

 …………。

 まあ良いわ。

 今日は、お父さんに付いて、お出かけなの。

 お母さんが一緒に行って側にいなさいって言ったわ。

 なんでなの? って聞いたら女の人を守るためよ? って言われたの。

 お父さんは守らなくてもいいのかな?


 何日もたいくつな馬車の旅だったけどやっと東の村に着いたわ。

 アンネとおしゃべりしたり髪の毛をといてもらったりしたけど、なかなかたいくつだったのよ?

 だから村の中を見てみたかったの。アンネに言ったら私がお父さんを見てるから良いよって言ってくれたわ。

 あとでこうたいね。




 うちの村とちがうわね。なんだか静か? だわ。

 子供がいないのかしら? あっ子供が居たわ。ひとりみたいね。

 ひとりぼっちで、さびしくないのかしら?

 アレ? でも周りに女の子が居るじゃない。どうして誰も近づかないのかしら?

 仲間はずれにされているのね? かわいそうだから私がめんどうみなきゃ。

 わたしはお姉さんだもの。



 「こんにちは。わたしはカレン。あなたは、だあれ?」

 「こんにちは。僕はジョンと言います」

 なんだかへんじが固いわね。きんちょう? してるのかしら。


 「わたし今日、村に着いたばかりなの。村を見てみたいから一緒に行かない?」

 「いいですよ。僕も騎士の「そうなのじゃあ行きましょ!」

 「え? あっちょっと!」

 何か言っているけどかまわないわ。

 わたしにまかせなさい。

 お母さんが言っていたわ。女はどきょう? だって。

 たくましくないと生きれないのよ。って言ってたわ。

 だからぐいぐい腕をひっぱって行くのよ。


 女の子達がにらんでいるわ。

 男の子一人だから仲間はずれにされているのね。

 わたしがめんどう見なきゃ。



 そしてわたしはジョンと一緒に村を見てまわったわ。



 「アレはなあに?」

 「アレは竹を炭にする小屋だよ」

 たけってなんだろ?


 「アレは?」

 「アレは騎士の詰所だよ」

 わたしの村には無いわね。


 「アレは?」

 「アレが竹だよ。沢山あるでしょ」

 アレがたけなのね。ほんとうに森いっぱいに、たけだらけだわ。



 色々教えてもらったわ。



 「ジョンは、なんでひとりでいたの?」

 「それは僕が騎「まって、やっぱりいいわ。言いたくないこともあるわよね」

 お母さんが言っていたことを思い出したわ。

 男には言えないかこがあるんだって。

 わたしはお姉さん。

 だから何も言わずに側にいればいいのよ。

 お母さんからおそわったの。


 「女の子達から仲良くしてもらってないのね。わたしが仲良くしてあげるわ!」

 「え? いや、ち「だいじょうぶ。わたしにまかせなさい」

 そして頭をなでてあげるの。

 これでいいはずよ。

 そうよね? お母さん。


 ん? なんだか、しせんを感じるわ。

 あっ! 女の子達だわ。

 すごいこわい顔でにらんでいるわ。

 ジョンをにらんでいるのね? かわいそう。

 わたしが守らなくちゃ。

 だからぎゅっとするの。


 「ジョンは、わたしが守るわ」

 「え? いや僕が騎士「んーん。いいのよ?」

 傷ついた男をいやす? のも女のつとめだって教わったわ。

 でも変ね? ジョンは顔が悪いわけじゃないのに何で嫌われてるのかしら?

 何か嫌われることがあったのかもしれないわね。


 「わたし達、友達になりましょう。それがいいわ」

 「え? あっうん。別に構わないよ…」

 ジョンったら顔をまっかにして、うれしいのね。

 よしよし。


 「あーカレン? そろそろ頭を撫でるのを止めてもらってもいいかな?」

 「うん? もういいの?」

 ジョンったら、えんりょしてるのかしら?

 …そうね。

 やめましょう。

 そろそろアンネとこうたいしなくちゃだわ。


 「そうね。それじゃ村長さんの家まで一緒に行きましょう」

 「カレンは村長さんの家に用があったのかな?」

 「そうよ。それと、わたしのお父さんも村長なの」

 「そうだったんだ。なら案内して良かったよ」

 「早く行きましょう」

 アンネが待ってるわ。


 「あっ! カレンそんなに引っ張らないで」

 「いそぎましょう」

 女の子達がにらんでいるんだもの。

 早く、行かなきゃ。





 村長さんの家に着いたらアンネが首をひねって見てくるのよ? 何か変なことしたかしら?

本当は幕間は20話ずつで挟む予定だったんですよ。

でもね? 主人公が暴走してくれて1話ずれました。

今回は双子なので2話分になります。


次回も会いましょう。

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