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暑い時は川遊び。

 昔の記憶は忘却の彼方ですが、ふとした事で思い出します。楽しい事だけは記憶に残りますね。嫌な記憶? 寝てる時に記憶の中から消去ですよ消去! 黒歴史なんてアリマセン。



 「竹、ねぇ」

 ドッドに件の竹問題を相談したんだけど難しい顔をされた。


 「そう竹なんだけど。何かないかな?」

 「俺達ドワーフは鉱山に住んでたりするからな。あまり植物をどうこうするとか考えねぇな」

 あれま。 


 「まあ生きる上で必要な事は聴いたりはするが、基本、戦う事と鍛冶がドワーフの関心事だ」

 興味の対象外なのか。


 「じゃあ自然に詳しいのは誰かいない?」

 「そりゃエルフの領分だな」

 エルフですか。エルフと言えば師匠。


 「…ただな。エルフは人族とかには干渉したがらないんだよな」

 「なんで干渉したがらないのかな?」

 気になるね。


 「そりゃ直接の原因はアレだろ。人族がエルフの娘達を拐かそうとしたからだな」

 「そうなの!?」

 なんと罰当たりな。エルフに手を出すなど万死に値しますよ?


 「まあ未遂に終わったんだがな」

 「よかったぁ」

 未遂でもあまりよくはないけどね。


 「手を出してきた帝国の子爵家は、エルフに囲まれて袋叩きになって、この世から消えたんだったかな?」

 「エルフに手を出すのは命懸けだね」

 まあざまあないがな! まったく身の程知らずもいいとこですよ。

 俺は良いのかって? 純粋なる愛ゆえに許されるのです。

 純粋に愛を告白しているのでセーフです。

 合意の上なら犯罪じゃないんですよ。

 いくら年の差が…134歳だとしても?

 むしろこれは、おねショタか?

 望むところだ。


 「それに今回の原因も人族にあるからなぁ。…無理だな」

 「そっかぁ」

 悪事千里を走る! を地で行ってるよ。

 この件でエルフの助力を得るのは難しいか。

 ええい! 八方塞がりか!

 何か良い利用法が…。

 竹…アレはまだ検証していないから明言できないしな。


 「うーん。考え過ぎたら頭が熱くなってきちゃったよ」

 「はっはっはっ。子供の頃から考えすぎると知恵熱に悩まされるとか誰か言ってたぞ? 隣の川にでも入って頭を冷やしてこい」

 「分かったよ。そうす…る…」

 川?…竹…川…何か思い出しそうだ。

 よし川に行こう。


 「俺は大親方に送る手紙でも書いておくぜ」

 「そっちは任せるね!」

 「おう!」


 そして外に出て村の東に位置する川へ。


 「んー何か思い出せそうなんだよな。暑い…夏…川…竹…。んー」

 これも夏休みの思い出なんだよな。

 家族で夏休みに遊びに行った記憶だ。

 兄上と姉上に両手を引かれて遊んでいた頃だ。

 川遊びに連れて行ってもらったんだよな。

 近くで竹を使った工作教室みたいなのがあったんだよ。


 「あっ! 思い出した。竹の水筒だよ。あの時みんなで作っていたのは竹の水筒だ!」

 自分で作って喜んでたな。懐かしい。

 確か竹の水筒は抗菌作用だかなんだかで使い勝手が良かったと記憶している。

 良いね! 水筒。人族は魔力が少ないから、いちいち魔法で水を出すのは非効率的だろう。

 革で出来た水筒じゃ抗菌作用はないだろうからな。

 水も腐ると言うじゃないの。ならば竹の水筒が有れば抗菌作用で水の中の不純物が増えにくいだろう。

 よしよし。これを村長が帰って来たら助言するように師匠に頼むか。

 さすればエルフの偉大さが更に知れ渡るだろう。


 「いけるぜ。これで竹が水筒になって売れれば竹問題も解決に向かうだろう。それどころかアレも検証できれば宝の山に化けるぜ! ヒャッホー!!」

 気分が良いぜ! 川に突撃だぁ!! ちめてー!


 服を脱ぎ捨てた俺は川の中に飛び込んだのだ。

 もちろん浅いですよ?


 「物に付加価値を付けて売るのは商売の基本だっけかな。勉強も無駄にならなかったな」

 大学まで行かせてくれた前世の親に感謝だな。

 さて、しっかり冷えた事だし川から上がるべ。

 魔力を使い~水だけを移動させて即乾燥!

 一気に乾いて便利だな。



 「ドッドー! そろそろ帰るね?」

 「おう。今日も何か持って行くか?」

 お土産を貰えるのですか。


 「また探してもいい?」

 「好きなものを持っていけ」

 ならば何か良い物ないかしら~?

 おや? 白い石がありますな。

 こっちはー…銀か? 魔力操作の練習に鉱物を少し分けてもらおうかな。


 「ドッド。これとこれとこれもらっていいかな?」

 「おう。そんな少しで良いのか?」

 はっはっはっ。子供がそんなに持てる訳なかろう。


 「そんなに持てないよ」

 「そういえば、そうだったな」

 ええい。そんなに笑うなし。


 「それで何か作れるのか?」

 「どうだろ? でも作ったら作ったで、またドッドに見せに来るよ」

 「楽しみにしてるぜ」

 この鉱物が俺の想像通りなら、また驚かせて見せるぜ!


 「そうだ。クラウス」

 「なあに? ドッド」

 「お前に教えてもらった魔力操作なんだがな。中々に便利だな」

 おぉーマスターしつつあるのかな?


 「喜んでもらえて教えたかいがあるかな」

 「おう。この力で必ず。お前に最高のナイフを作ってやる。楽しみに待ってな」

 魔力付与の鍛冶で、どんな物が出来るか楽しみだね。


 「楽しみにしてる!」

 「またな!」





 お土産ももらったし。また何か出来ないか作ってみるか。

読者様が増えて嬉しいです。


でも中々楽しめてもらえてるのか分からないので不安もあります。

今日のお話は微妙なので更に不安です。


明日もお会いしましょう

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