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逢魔が時の驚愕。

たっタイトルを決めるので悩んでました。

遅れてすいません。

 竹、それは無限の可能性を秘めた物。竹炭は消臭効果や湿気除去、果ては水の浄水効果などなど。生活の中で必要不可欠な事に利用出来る素晴らしい植物である。竹は建築にも使われていたんだよ? 凄いね! そんな凄い植物である竹を使い。今日も楽しい実験の始まり始まり。



 「などと大層な事を考えていたのだがー…使い道あんまり考えてないや」

 そうそうひらめくはずもない。

 そんなにポンポンとアイデアが出るなら前世の俺はもっと輝いていたはずだ!

 どうすんべ。



 1.薪変わりに燃やす。

 2.ダディの狩猟道具を収納している小屋にブチ込む。(獣臭いから)

 3.厠にインテリアと消臭効果の為に置く。



 1じゃ直ぐに無くなって終わりだ。

 なら2か? 無難だな。3は2と大差ないしな。

 これはダディにプレゼントしよう。

 断じて使い道がないから押し付けた訳ではない。

 うん。きっとそう。




 「お父さん。おかえりー!」

 「ただいま。クラウス」

 昼寝から起きたらダディが帰っていた。


 「ん? 手に持っている籠の中身は何かな?」

 「これはねードッドに貰ったんだ。竹炭って言うんだ」

 ダディにあげるよー。


 「へえ~。竹炭ね。竈に入れて燃やすのかな?」

 炭と言えば燃料ですよねー。でも違います。


 「いやな匂いとか消えるんだよ。」

 「そうなのかい? 燃やすだけじゃないんだ」

 しきりに感心した様子のダディだ。


 「だから離れにある小屋に置いておけばいいかなって思ったんだ」

 獣臭いから!


 「クラウスが貰った物だよ? いいのかい?」

 「うん! お父さんにあげるんだ!」

 純粋な善意です。


 「そうか。ありがとうクラウス」

 そう言ってダディは俺から籠を受け取った。

 ふう。これで片付いた…もとい処分出来た。

 どっちも同じだった!


 「しかし竹かぁ。ここら辺じゃ見ないな」

 「そうなの?」

 「ああ。ここより東に行った少し遠い村の近くにあるんだ」

 ドッドの言ってた通りだな。


 「鬱蒼と生い茂っている植物で他の物よりも成長が早く沢山増えるんだ」

 あー。そこは前世の地球と同じなのね。

 生命力が強くて他の木の栄養も奪うんだったかな?

 生命力が強く。

 そう…強い…。

 …あっ。


 「お父さん。竹って手に入らないのかな?」

 「うん? クラウスは竹が欲しいのかい?」

 「うん。手に入らない?」

 アレを思い出したよ。


 「ん~…。東の方に行けば手に入るけど。少し遠いんだ。馬車だと六日か七日程掛かるかな?」

 マジで遠いんだな。


 「そっか。手に入らないんだね」

 今は無理か。


 「そういえば兄さんが東の方に用事があるとか今日言ってたな」

 なんと!? 希望はまだあった。


 「それじゃあ竹が手に入るかも?」

 「兄さんに言えば持ってきてくれるかもしれないね」

 村長が役に立った。

 いつぞやは役たたずなんて言ってごめんなさい!


 「でも竹なんてどうするんだい?」

 あー。今言っても理解できないかもな。

 適当に何か言うか。


 「その竹炭の形を見て面白い物を思いついたんだ」

 「形? この竹炭の?」

 「うん! 出来るかまだ分からないけど作ってみたいの」

 想像してるのは全然別な物ですけどね!


 「クラウスは頭が良いのかな。父親としては嬉しいね」

 俺を抱き上げたダディが嬉しそうだ。

 ふふふっ。これから更に嬉しいことが起こりますぜ。旦那!


 「明後日には出発すると言っていたから明日頼んでくるよ」

 「お父さんありがとう。」

 頼りになる父親だ。


 「それじゃあこれを小屋に置いて来る」

 「はーい」

 行ってらっしゃーい。

 ふう。

 さてさて竹の入手が可能なのはいいが効能とかはどう説明した物か…。

 明日、磁石を見せにドッドの所に行くから何か知恵でも貸してもらおうかな。

 三百歳を超えるドワーフの叡智とやらにあやかるとしますか。

 その後で双子に見せて度肝を抜いてやるか。

 明日の予定は決まったな。


 「まだ夕暮れ前だし何かしようかな」

 台所を見ればマザーが夕餉の準備に動いている。

 故に邪魔にならないよう外に出て魔力で穴でも掘るか。

 最近徐々に魔力の使い方をマスターしつつあるんだよな。

 師匠に会うまで更なる精進をするべし!




 外で穴掘りしていると夕暮れの暖かい日差しが俺を照らす。

 何故か奇妙な充実感が感じられた。

 夕暮れ前の黄昏時に一人穴を掘る事に懐かしさを感じたのだ。

 夏休み祖父の家に遊びに行き。

 蛙や虫を捕まえたあの懐かしい日々を思い浮かべたのだ。

 夕日の暖かさはどこか郷愁を誘う。


 「夕日は暖かいな…」

 あれ? 目から汁が出そうだ。

 前世を思って望郷の念に駆られているのだろうか?

 へへへっ今だけは夕日を遮りたいぜ…。



 そんな事を考えながら魔力フィールドに包まれて居たら。

 不意に暗くなった。



 「ホワッツ!? いきなり夜!?」

 なんだ!? どうした!?

 暗いぞ! 明かりをプリーズ! 照明当てて!

 まだ人生のスポットライトも浴びていないのに!

 師匠とのバージンロードは盛大に照らしてください!


 「あっ明るくなった」

 ふう~。驚かせやがって。誰だ! 明かりを消したのは! …俺…なのか?

 …あれ? 今なんで暗くなったんだ?


 「…あれー? 夕日を遮った?」

 もしかしてー私は光の戦士ですかー?

 んなわけないよな!

 出来る訳ないよ! うん。

 試しにもう一度やってみよう。


 「夕日を遮れー」

 なっ? 暗くーなったっ!?





 この日一番の混乱は夕闇の中の暗闇でした。

基本、この主人公はアホなので気にしないでくださいね。


読んで下さりありがとうございます。

徐々に増えているようで嬉しくて嬉しくて



何故か投稿前に悩んでしまう今日この頃です。

お楽しみいただけたでしょうか?

明日も会いましょう。

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