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生まれでた黒きもの?

 次の日は、人の為になるような事を探して村を調べて回った。徳を積めとは言われたが、よく考えれば漠然とし過ぎてはいないだろうか? 駄神よ。何かないだろうかと考えた末が村の調査だ。

 この村は開拓村なのだそうだ。人口は約八十人、家は十六棟、村の中心に村長宅や村の広場がある。村の東には海へと続く川があるそうだ。そうそう何のための開拓村なのかと言うと。港町にする計画の元作られ始めたんだと。だけど漁師が不足しているとかで、先に人の住める場所を確保する為の橋頭堡みたいな役割なのだそうだ。しかし人材が不足しているのかね? 村人も少ない漁師も確保できな。でもやらなきゃいけないんだろうな。以上マザー調べでした。自分で調べないのかって? わざわざ農作業中のおっさん捕まえちゃ駄目でしょう。ここは出来る女ことマイ・マザーにご教授願ったってことだよ。何事も適材適所だよ。うんうん。

 しかし入れ物だけ作って中身なしとは、どの時代、場所でもあまり変わないのかもしれない。日本にもあったなそういうの。


 そして昼からは予定通り魔法の勉強だ。双子に挟まれて拘束されながらの実に嬉しくない状況だ。こいつら絶対に人を人形か何かだと思ってるだろ? あの世話してあげる人形みたいなポジションだ。


 「いいか? まず魔法の練習として一番簡単なやつだ。まず桶を用意する」

 「「「はい!」」」

 「次に水をいれる!」

 ほうほう


 「そして水の上に葉っぱを浮かべる」

 どっかで聞いたやり方だな…


 「そして水の上の葉っぱが動くように念じるんだ。最初は何も唱える必要は無い」

 「そうなの?」

 カレンが眉を寄せた疑問顔で聞いている。


 「水を感じないで呪文を唱えても魔法は完成しないもんだ。」

 水になれと? 子供が理解できるのかね?


 「だからまず水にお願いするところから始まるんだ。人は魔力量が多くないからな。従えることなぞできん!」

 お願いする方が簡単だと言うことか。


 「頭の中で思い浮かべる事は、水よ浮かべた物を動かして下さい。だな」

 まさにお願いだな。


 「それができたら次の練習に入る! 遅くても五日くらいで出来るだろう。分かったか!」

 「「「はい!」」」

 ちょいちょいのちょいと魔法が習得出来る訳ではないのか。

 でも待てよ? 俺には魔眼がある。

 短縮できるんじゃね?

 むしろ正規の方法でない新しい習得方法が生み出せるかもしれない。

 早速試してみよう。

 その後、無難に練習した風を装い家に帰ってから庭で自分を魔眼で観察してみた。

 マザーは部屋を開けるために掃除中のようだ。

 別にばれやしないだろうが用心しよう。


 「んー…まるで湯気のようだよな」

 体から出て空へと消えて行ってるんだよな。


 「謎だらけだ」

 魔力だけ動かすとかできんのかな?

 疑問は新たな発見の鍵ですな!


 「腕を動かして見てもあまり動いてる風に見えないな」

 身体の一部じゃないんだよな。


 「むぅう…はっ!」

 両手を腰当たりで合わせた後で前に突き出してみた。

 何も起こらない…。


 「こりゃ恥ずかしい…」

 完璧中二病じゃないですか…。


 いかん! 魔法の誕生の前に黒歴史が誕生してしまった。

 一頻り悶えた後、冷静に考えてみた。

 身体を動かしても魔力が動く訳ではない。

 体とは別物と考えるべきか…。


 その後、ドッドに教えてもらった様に魔法の練習をしてみた。

 桶の中の水に念じてみたが結果は出なかった。

 魔力が水色になることもなかった。

 中々に難しいのかもしれない。



 途中でダディが帰ってきたので今日の魔法練習はここまでにしよう。

黒歴史…それは封印されし歴史

なかったことにしよ!

そうしよう。


今日のおまけ投稿でした。

明日も17時に投稿します。

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