ゆめうつつ
古書店を営む祖父が仕入れてきた本の一つに私は一目惚れをした。
祖父にねだってみたが、そう簡単にはいかず、何とか取り付けた条件は、二週間誰にも買われないこと。
店番をしながら誰にも買われないように見張っていたのに、四日目にして買い手が現れた。
その日は予約だけして帰って行った買い手の少年。そして予約済みの本。
その二つが私の運命へと導いていく。
祖父にねだってみたが、そう簡単にはいかず、何とか取り付けた条件は、二週間誰にも買われないこと。
店番をしながら誰にも買われないように見張っていたのに、四日目にして買い手が現れた。
その日は予約だけして帰って行った買い手の少年。そして予約済みの本。
その二つが私の運命へと導いていく。