表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
聖女の代わりに誤って召喚されたけど、男なので捨てられた!それならばせめて真っ直ぐキチンと生きていく!!  作者: そらいろさとり


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

60/61

喧しいと言っているだろう!!!




 痛いと鼻に手を当てていればキヨラは不満げにズンズンと歩いてくると俺とテンコの間に入リ、その手を伸ばして俺の鼻に手を当てて多分ちょっと鼻の上から出てる血をハンカチで拭いて、癒しの力で治してくれた。

『ほぉ、それが聖女の力か。確かに女神の力を感じるな』

「その前に謝ってくれない?」

『なぜだ? 鼻を噛むのは親密な間柄ではよくする挨拶だ』

「親密じゃないしッ、それに人はそんなことしないの!! しかもそんなギザギザの歯で噛んだら痛いに決まってるじゃん!」


 キヨラのブチ切れ具合に、ちょっと待っ俺って意外と傷深かったの!? 混乱してて気が付かなかったけど確かにテンコの口元にも血ついてるから針でプスリと刺した程度じゃなかったのかもしれないと、今更ながらに想像してゾッとする。


『ではヒトはどうするのだ?』

「どうするって……握手とか?」


 仕方ないなぁとばかりにキヨラから出された手をテンコがじっと見つめていれば、「同じように優しく手を重ねるの!」とキヨラが言うとテンコも納得したように頷いて手を繋いだ。


『ではハジメも』

 改めて出された手を俺も握り返し……互いに笑い合えば、テンコはなにか気が付いたのかこちらを見ると口を開こうと……、


「おおおおおおおお!!! 初めて見ました! なるほどなるほどこれが竜の共鳴!! 圧倒的な力を持ち孤高の存在とされ、今までエルフの私ですら文献でしか見たこともない、共鳴! 素晴らしすぎて! ハジメのおかげで魔力の共鳴の瞬間をこの目で拝見できて幸いです成程この場合は通じ合い名をつけると言うことで強固な結びつきなのか、個体数の少ない竜の親子の繋がりも関係しているのか、共鳴とはどこまでこう……繋がっているのか!? それにできることなら竜……改め、テンコさんの血をちょっと分けてくれたら過去の研究の通り竜はその他の種族と違い血と魔力の混在説を立証できるやも」

『やらん!! そしてこのエルフは喧しい!』

「それには僕も同意する」


 最近どこに行っていたのかと思うほどに静かだったカエストロさんだったが、突然堰を切ったかのように人の型になったテンコの周りをぐるぐると息荒く回りながらめちゃくちゃ早口で捲し立ててる。

 

『ハジメ、ここにきて以来ずっとこのエルフが煩い!!』

「うん。名前決めてる間どこ行ったのかと思うほど静かだったけど、テンコのとこ行ってたんだ……。お疲れ」

『屋敷の周りにいると煩くてたまらんから、仕方なく森をまわって魔獣どもでも潰して遊んどっても、いつの間にか背後を取られて何か書いておるし……竜の我の背後だぞ!?どうなってるんだあのエルフは!!』

「その前にさ、俺も聞きたいんだけど、どうやって人になったの!? すごくない!? 身長高いしイケメンだし」


 ワイルド系イケメンのテンコはボサリとしながらも輝く青い髪にその股からは立派な……。


「あのよぅ、竜だかヒトだか知らねぇが、とりあえずこれでも巻いとけ。ブランブランしとったら流石に話が頭に入ってきやしねぇ」


 そう言って大きめの布をデックスが渡せば『おお、気の利くドワーフだな』と、受け取り楽しそうにテンコは腰に巻く。


『そうだ、共鳴……』

「そう!!! 竜族の我々とは魔力の質も掛け離れ、性質とは人より魔族に近く圧倒的な力を持つにも関わらず、自らは争いを好まずに同族で結界を作り主にそこに暮らし時折多種族と出会うのみと、それで心を……!!」

『喧しいと言っているだろう!!!』

 そう言ってテンコから遠慮のない蹴りが入って飛んでいったが、明らかに防御魔法で守っていたので、なんか色々セーフだろうと俺たちは見なかったことにしてテンコに向き合うことにした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
⭐︎書籍情報⭐︎

仁藤先生の美麗な表紙が目印の、2025年8月発売
『悪役令嬢なんてもうちょい若い子に任せたい』

全編長編に書き直し。仁藤先生の素敵過ぎる挿絵が入っております
どうかご自宅にお迎えいただけると嬉しいです!

※ 以前の記入から訂正です。
書き下ろしSSは電子書籍版のみになるそうです。
大変失礼いたしました。
心からお詫び申し上げます。
i7mc3drn1i2j620t1t1li4yqeigb_g1n_wr_19o_14dfj.jpg 一部通販はこちらで是非(*´꒳`*)
楽天さん
Amazonさん
その他通販サイトさんでも扱って下さってます。
タイトルまたは「そらいろさとり」で検索ご利用下さいませm(_ _)m
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ