表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
聖女の代わりに誤って召喚されたけど、男なので捨てられた!それならばせめて真っ直ぐキチンと生きていく!!  作者: そらいろさとり


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

54/61

DDだって大概若いとおもうんですけどね!?



「いやぁ〜重ね重ね悪かったなぁ〜!」

「イエイエ……お気になさらず」


 ドワーフの身体の丈夫さ的に、多少の隙間風程度気にしない造りなのだとわかり、内緒話も出来ないなと起きて話し合ったのは先ほどのこと。

 そんなまだ寝ぼけ眼の俺たちの所へ、朝から元気にデックスとカエストロさんがやってきて、我が家のようにドカリと椅子に座りこうして話始めた。

 

 そう。二人とも疲れ切ってたのかビックリするほど寝ていて、朝寝たのに次に起きたら朝って「俺たちもまだまだ若いよな」って言ったら「そんなの言うまでもなく僕は若いよ」と、DK(男子高校生)に言われたのが今朝のダイジェスト。DD(男子大学生)も大概若いと思うんですけどね!?


「んで、結局ヤッたのか!?」

「ゴフゥ!」

 あまりにストレートな物言いにお茶を吹き出せば、「カエの祝福ってやつだよ」とデックスに言われて、そっちかと慌てればキヨラは少し睨むように、


「ソレ昨日祝福はここでは出来ないって言ってたでしょ。わざわざハジメを揶揄わないでくれる」

「ふははっ! 悪ィ悪ィ! ハジメってば揶揄いがいがあるもんだからよ! で、ハジメ、ソッチもヤッたのか!? だから疲れてこんな寝たんだろ!?」

「ソッチモドッチモヤッテナイデス!」


 恥ずかしいなオイと思いながらも言えば、デックスはゆっくりと視線をキヨラに移動させると、

「まさか……キョーラがこっちなのか……?」

 と、口には出さない下品なマークを指で示すのを、キヨラは「処すよ?」と笑顔で告げるのが怖すぎました!!


「……? ん? 僕の性別いつ気付いたの?」

 そうキヨラが眉間に皺寄せて告げれば、

 「昨日ハジメの呻き声と『同じモンついてる』つっとたからなぁ〜。あんな腹の底からの呻き声は死ぬ時がココ蹴られた時くらいしか出ねぇだろ?」

 と、ケラケラと股間を指差しながら笑って告げられるのに、心底日本の防音住宅に帰りたくなったのは俺だけじゃなかったはずだ。


「あ、そうそう。村長の居所見つけたから突撃しようぜ! ほっといたらキョーラの荷物持って三十年くらい隠れそうだしな!」

「三十年!?」

「エルフだったら百年は隠れるだろうけどな。三十ったって、ヒトにとっちゃ長ぇ時間だろ?」

「そんなに待ったら僕美中年になっちゃうよ!」

「ビチュー……? まぁいいや。とにかく行くぞ!」


 立ち上がったデックスの後に続こうと、俺たちはといつものマジックバッグだけ手に取って、その背中について行った。



 ***


「この糞村長! 客人の荷物持ってトンズラすんなぁ!!」

「デックス! 何故ここが!?」

「何故ここがっじゃねぇよ! カエが村に来てる間にこっそりそこで研究すんな!」

「カエに許可はとったわ!」

「オレッチは知らねぇよ! てゆーかいつだよ!?」

「百年前にこの部屋は互いに自由に使おうと」

「オレッチも生まれる前じゃねぇか!」


 俺たちがゼェゼェと息を切らしてやっと屋敷に入れば中からはデックスの怒りの声と、村長さんの声。

 ちなみにこの森の奥深くのカエストロさんのご自宅にたどり着いたのはもうお日様もてっぺんを過ぎたお昼過ぎ。

 無事にここまで来れたのが言うまでもなくデックスのおかげ。デカい斧を振り回して魔物を切り倒し、特に目印もないように見える森を迷いなく歩き辿り着いた。俺たちここに置いてかれたら帰れる自信なんてないと言えるほどに、道なき道な森だった。


「で、キョーラが貸したってのはどれだよ。このカバンか? それともこの本?」

「違う。そこの髪の毛みたいなやつ」

 デックスは手に取るとコチラに渡すそぶりを一瞬見せたが、その手が止まる。


「ちょっと待ってくれ! なんだこれ!? オレッチも見てぇ!! キョーラ!! 絶対悪いようにはしねぇから!! 一晩だけ待ってくれ!!」

 とか言い出せば、「そうじゃろそうじゃろう!?」と、村長と話し込み始めてしまった。


「まぁ、ここなら君たちに多少は祝福も出来るし、一晩くらいは待ってあげたら?」

「カエ! そうだな! カエの部屋案内してやれよ! でっ、ここってどうなってんだ??!」


  楽しそうに話す二人を止めることは出来なさそうだと、ため息をついてカエストロさんの案内されるままに隣の部屋へと移動した。


「ねぇ、この建物、誰が作ったの? 僕らが借りてる家よりすごい綺麗だよね」

「デルとその友がね。『エルフなんだから俺たちより長く生きるのやつに、少しでも持つ様に』って丁寧に作ってくれたんだよ」

「僕らの家もこのくらいがいいな」

「まぁまぁ。ドワーフがお客さん用にってわざわざ村に予備の家作ってることの方が珍しいんだ。エルフもドワーフも、排他的だからね」


 それはカエストロや「あの子」と呼ばれた子の影響なのかと聞くのも野暮かと黙って後ろをついていけば、すぐ隣の部屋に入ればそこは……本で溢れかえっていた。






 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
⭐︎書籍情報⭐︎

仁藤先生の美麗な表紙が目印の、2025年8月発売
『悪役令嬢なんてもうちょい若い子に任せたい』

全編長編に書き直し。仁藤先生の素敵過ぎる挿絵が入っております
どうかご自宅にお迎えいただけると嬉しいです!

※ 以前の記入から訂正です。
書き下ろしSSは電子書籍版のみになるそうです。
大変失礼いたしました。
心からお詫び申し上げます。
i7mc3drn1i2j620t1t1li4yqeigb_g1n_wr_19o_14dfj.jpg 一部通販はこちらで是非(*´꒳`*)
楽天さん
Amazonさん
その他通販サイトさんでも扱って下さってます。
タイトルまたは「そらいろさとり」で検索ご利用下さいませm(_ _)m
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ