ハジメは馬鹿なの?
「カエストロさんて、先程話を聞いた……デルロックさんと旅に出たってゆー……カエストロさん?」
キヨラが恐る恐るというように聞けば、キラキラした笑みでカエストロさんは頷いてくれる。
「うん。そうだよ! デルはもう天に……いや、ドワーフ流に言うなら地に還ってしまったけどね」
質問に少し寂しそうに答えたカエストロさんだが、その目が合ったキヨラの両頬を掴むと、
「大変だ。君は珍しい!エルフでもないのにエルフみたいな綺麗な顔してるね!ってエルフに言われてもアレかぁ〜!」
そう明るく話しながらその手入れされたプニプニのホッペをもちもちと撫でている。……うん、キヨラさんエルフ相手で笑顔だけど、ちょいと内心ブチ切れそうじゃない?! そうよね! 商売道具ですものね!!
「あのぉ〜、カエストロさん少し質問が」
キヨラの前に入り込み、手を挙げながら質問をすれば、今度はカエストロさんは俺の顔をマジマジと、いや、なんか全身を上から下までマジマジと見ると首を傾げた。
「君は異世界人か?」
「おおっと! こーゆー時は誤魔化せばいいのか素直にハイソウデスと伝えるべきか考えてもなかった!!!」
アホほど素直に告げた言葉に、カエストロは目を見開くと膝を叩いて爆笑しはじめる。
「えーっと、ハワユー、アイファインセンキュー?ワタシエルフ語ワカリマヘーン」
「ハジメは馬鹿なの?」
クソ程下手すぎた言い訳に、キヨラから向けられた呆れ果てた顔に何も言い返せずにいれば、その横にいたデックスが、
「え!? なら同郷って言ってたキョーラも異世界人か!?」
「ハジメが馬鹿なせいで僕まで巻き添え」
「ごめんて」
睨むような視線も可愛さにより可愛いかもしれないけど、怖いと冷や汗を垂らしながら小声で謝る。
「いやぁ〜⭐︎何かと君たちに興味いっぱいだけど、とりあえず話をしようか。異世界人くん?」
そう言いながらカエストロさんはデックスの横の席に座ると、楽しそうにこちらにも座るように促してきたので、俺たちは一度顔を見合わせてから改めて席へと座った。
「ん〜、まずはそうだな。なんで君たちが異世界人かどうかわかったかの話をしようか」
カエストロさんは少し遠い、いや寂しそうにも見える目をして語り始めてくれた。





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