37話
本日2話目です!
次の話なんですが、少し時間が空きます。
「ギガグラビティ!」
ユースは自身を巻き込んで、一帯の重力を増加させようとするがリンクは動の魔力を足に集中させ、軽く魔法陣を踏むだけで魔法陣を消してしまった。
「なにが起きたんだ!?」
(今の魔法陣、相当魔力が練られていた。それを軽く踏むだけで消せるなんて‥‥リン君、かなり強くなってる)
「次はこっちから行きます!」
リンクは今まで、動の魔力を筋肉で抑えることによって身体強化を可能にしていた。
しかし、静の魔力も使えるようになった今、抑えているのに使っていた筋肉を無駄に使う必要がなくなったから移動速度が異常な程上がっていた。
「速いな、学生のレベルを軽く超えている。アースショット!」
ユースはリンクに魔法陣を触れさせないために、自身の近くで魔法を発動させた。魔法が消えるという異常事態が発生しても、落ち着いて最善の行動を取った。一回の行動で、相手が戦闘慣れしている事をリンクは把握する。
アースショットをこっちに撃ってこない?何を考えているんだ‥‥近くに来たアースショットだけを消すか。
「アースショットは君には撃たないよ」
ユースがリンクの心を読んだかのように言うと、ユースはアースショットを足場にした。
「土属性ならではの使い方ですね‥‥」
どうするかな。魔法を使うともしかしたら情報が漏れるがしれないから、なるべく使いたくない。
「ミストカーテン」
「なっ!」
訓練所が濃い霧に包まれていく。リンクの視界は霧だけになってしまった。
「チッ、反響の太刀!」
このタイプの魔法は霧にも魔力がまだ通っているはず!
リーーーン。
鈴の音と同時に霧が消え、視界が良好となった。ユースは移動しておらず、リンクの行動を観察していた。
(ふむ、あの鈴から鳴る音でも魔法が消えるのか。しかし、アースショットが消えてないのを見ると、鈴の方は魔力が良く練られている魔法を消せないのか?それとも距離の問題か‥‥)
「やり辛い人だな‥‥」
「褒め言葉として受け取っておくよ。アースサンド!」
ズゴゴゴゴゴ‥‥‥
リンクから少し離れた所に魔法陣が現れ、前後から巨大な土の壁が迫ってくる。
「うおっ!逃げ場がねえな」
(やはり鈴は距離が離れていると消せないみたいだな。これはどうする?)
「ぶっ壊すしかねえか‥‥ハアッ!」
リンクは反響の太刀を封印して、前方の壁に近づき動の魔力で殴るが、当たった部分だけ砕けた。
壁は止まらない。
「なっ!後ろ側だけ魔力を通しているのか!対策が早いな‥‥」
(気づくのが早いな。だが攻略できなそうなら寸前で止めるか)
「全てを無に帰す一撃」
ボッコォォォン!ガラガラガラガラ‥‥
リンクは瞬時に、全てを無に帰す一撃を展開し、前方の壁に射つ。前方の壁は一気に崩れ落ちた。
「な、なんだ!?気づいたら壁が壊されているだと!」
「次!」
同じように後方の壁も崩し、土の山が出来上がる。
「これで足場ができたな!」
リンクは土の山を踏み台にし、高くジャンプする。
「だか移動すればいい話!」
「全てを無に帰す一撃・ミニ!」
リンクは、全てを無に帰す一撃を限界まで小さくし、全てのアースショットを射ち抜いた。
「ぐっ!凄まじいコントロールだ、連射も可能とはな!」
よしっ!動の魔力が消えるタイミングもわかってきたな。消えるのが遅かったら自分で拡散させれば良い。コントロールはまだまだだな‥‥2発ほどギリギリ当たっただけだったし、動く的を射つ練習をしないとダメだな。
「自分で封印できるようになったから、持ち運びが楽だぜ。反響の太刀!」
リンクは落ちてくるユースに向かって、太刀を振るう。
「させるか!ゼログラビティ!」
ユースは自身の重力を無くし、落下のスピードを落とす事でリンクの斬撃を回避した。
「スカされた!?」
「アイアンパーツ!鉄拳!」
ズズズッとユースの両拳が鉄で覆われていく。殴りかかる瞬間、ユースはゼログラビティを解くことにより、パンチの威力を上げる。
ヤバい!振り切った直後で動くことができない、動の魔力で体を包め!
ユースの鉄拳がリンクの胸を撃ち抜く。
「ぐおっ!」
ズドンッ!
リンクは勢いよく落下し、落ちたところからは土煙が発生していた。
ユースは着した後、自分の拳を見て驚愕していた。
(殴った部分の魔法が解けた‥‥最初のギガグラビティより魔力を練ったんだけど‥‥)
「痛たた‥‥参りました」
「すまない。リンク君が想像以上に強くてね。それに負けたのは俺の方だ」
「え?だって俺ボコボコにされましたよ?」
「あの剣を振り切った後、全てを無に帰す一撃だったかな?あれ、射てたんだろう?俺に気を遣って射たなかったのはわかったよ。あれを射たれてたら大怪我じゃ済まなかったしね」
バレてたか‥‥多分ミニでやったとしても相当な威力だからあまり人に向けて射てないんだよな。
「いえいえ。ユースさん強いですね、立ち回り方や冷静な状況判断など勉強になりました」
「褒められると照れるな。リンク君こそ学生とは思えない強さだったよ。頭の回転も早かったしね。こちらも良い経験になった」
ユースさん、笑顔で言ってるけど怖いんだよなぁ‥‥良い人なんだけど。
握手をしていると、アリスが凄い形相で走ってきた。
「リン君、大丈夫!?怪我はない?痛かったら言ってね。私が看病してあげるからね」
「だ、大丈夫だよ。ユースさんもちゃんと手加減してくれたし、この通り元気だ」
「無理しちゃダメだからね?」
「本当に仲が良いんだね。多分そろそろ来ると思うから、そこで座って待っていようか」
数分後、イオナとハオと知らないお爺さんが来た。
「お待たせして申し訳ございません!リンク君、アリスさん!よく来てくれましたね!」
「時間が無いって言ってたから来ると思っていなかったよ!‥‥この破壊痕と土の山は?」
「俺とリンク君の模擬戦の後です。リンク君の全てを無に帰す一撃の威力は凄まじいですね!」
「「全てを無に帰す一撃‥‥?フーン‥‥」」
そう言い、2人は無言になる。前にもこんな展開があったような‥‥‥
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