28話
やっぱ戦闘シーンが書いてて1番楽しいですね!筆の進みがエグミちゃん!昨日投稿できなかった分と今日の分で本日は終わりです!
アリスの発言を聞き、エルマは興奮していた。
「凄い凄い!黒い雷なんて初めて見たよ!それにしても言うねえ。5分で私を倒せたら凄いとおも‥」
「口ばっかり動かして良いの?」
パァン!
「うっ!」
音が聞こえた瞬間、エルマの視界が暗転した。
(何が起きたの!?音と同時に見の前が暗くなった。‥‥いや、私が倒れているのね。まったく攻撃が見えなかった‥‥)
エルマがヨロヨロと立ち上がる。
「混乱してるけど大丈夫?」
「ふぅ、問題ないよ‥‥攻撃がまったく見えなかったけどこんなに速かったっけ?」
「ちゃんと鍛えてるからね。それに見えなかったのは、貴女が瞬きしている間にに攻撃をしたんだから、見えなくて当然じゃない」
「う、嘘でしょ〜」
「嘘じゃないわよ」
(これがアリスちゃんのオリジナル魔法か‥‥厄介だね。恐らくこの学園で1番速いかな?でも火力はそこまでじゃない‥‥)
アリスはシュウと同様に自身に電流をかけていた。身体強化込みの速度はシュウよりも速かった。
「これなら3分もかからないね」
「舐めないでくれる?アースゴーレム!」
エルマの周りに5メートル程の岩でできたゴーレムが20体出現した。
「難易度が高い魔法を一瞬でこの数、流石3位だね」
(恐らく全てのゴーレムを自由自在に操れる‥‥私だったら脳がパンクしちゃうな〜)
「褒めてもゴーレムしかあげないよ!」
5体のゴーレムが一斉にアリスを襲う。
「まずは様子見ってことね。でも遅いよ」
アリスはゴーレムの攻撃を紙一重で躱していく。
「油断はいけないな〜」
「油断しているつもりはないけどね。ハアッ!」
「自覚がないのが1番怖いんだよ?部分解体」
アリスはゴーレムに殴りかかるが、当たる直前にその部分だけが崩れ落ちる。
「なっ!そんな細かい操作もできるの!?しかも私の攻撃よりも速い!」
「まっ、3位だからね!まだまだ行くよ〜全解体・礫」
5体のゴーレムが一斉にバラバラになり、中に拳大の礫が漂っている。
「一体何を‥‥」
「結!!」
「!!」
礫がアリスを全方向から囲い、そのまま閉じ込めた。アリスが立っていた場所は巨大な土のドームになっていた。
「念には念を!パーツグラビティ」
ズズズ‥‥
重なっている礫一つ一つの重力が増加され、ドームが徐々に沈んでいく。
「あとはトドメの準備だね。ゴーレムちゃん集合〜」
残りの15体のゴーレムがエルマの元に集まった。
「小さき命よ、王のためにそのか弱き命を捨てたまへ。みんなは1人のために。一心同体・最恐最悪の巨人」
ゴーレム達が粒状になってエルマを包み込み、巨大なゴーレムが誕生した。
エルマは腹部に埋め込まれている。
「いや〜絶景だね!人を見下すのは気持ちいいや!逆に5分でこっちが完全勝利しちゃうよ!いや〜ん、流石わ・た・し♪イビルちゃん、粉砕しちゃって〜!」
最恐最悪の巨人がアリスのいるドームを殴りかかる瞬間、異変が起きる。
「えっ!?一回後退!」
最恐最悪の巨人が、その巨体からは想像できない軽いステップで距離をとる。
巨大なドームの一部が粉々に吹き飛び、中からアリスが優雅に出てきた。
「もう満足した?」
(何がゴーレムが大きくなってるんだけど‥‥まあ問題ないか)
「全然‥‥。どうやって出たの?身動きはできないはずだし、念のために礫を重くしてたんだけど。魔法なんて使ったらそれこそ自爆しちゃうし」
「この雷‥‥黒雷は少し特殊でね。魔力の込める量で温度を調節できるの。礫を溶かすまで温度を上げるのに、時間がかかっちゃったけどね。身動きができるようになったら後は殴って脱出したよ」
「いや〜アリスちゃんって意外に脳筋なんだねっ!後でリン君とやらに言っちゃおうかな!」
「ちょっと!リン君に変なこと言ったら許さないからね!それと、リン君って言っていいのは私だけなんだから!」
「こわ〜い!助けてリンくーーん!!リン君の前だと良い女ぶってる脳筋に襲われちゃう!」
(あわわわ‥‥エルマ先輩、アリスにリンク君関係のことで煽りすぎぃぃ。この後の会話がもう怖いよぉぉ)
アリスの友達が恐怖で震えている中、
プッツン‥‥‥
アリスの中で何かがキレる音がした。
アリスはリンクが関わると、怒りの沸点が急激に下がる。これはアリスと仲が良い人しか知らないことであった。
「お‥‥がひ‥‥ね」
「え、なんて言ったの?まあ、あの無能君の助けなんていらないけどね!あっ、また言っちゃった♡てへっ」
最恐最悪の巨人は自分の頭にコツンッ♡と軽く拳を当てる。
「お仕置きが必要みたいねって言ったのよ!!もう終わらせてあげるわ!フッ!」
ドコーーン!
アリスは目にも止まらぬ速さで最恐最悪の巨人の腹を殴る。エルマが殴られたのに気づいたのは、腹部の破片が飛び散ってアリスと目があってからだった。
「危なっ!修復!」
最恐最悪の巨人の壊れた部分が一瞬で修復される。
(嘘でしょ!?最初の攻撃よりもはるかに威力が高い!私に火力が無いと先入観を持たせるフェイクだったって訳ねっ‥‥油断していたのは私の方だった!)
「場所がわかったのは良いけど、高いから一々ジャンプしないといけないのが面倒くさいなぁ。足から削っていくしか無いか」
ズゴゴゴゴゴ!
アリスは最恐最悪の巨人の足を、とんでもない速さで次々と削っていく。
「ちょっと!そんなかき氷みたいに削れるほどイビルちゃんはヤワじゃないはずなんだけど!」
(くっ、再生スピードよりあっちが削る方が速い!なら、腹部を硬くして隙を伺う!)
「そこまでの魔法だったって事でしょぉぉ!!それと、一点だけ硬くしようたって無駄なんたから!」
アリスの攻撃が腹部に当たる瞬間。
「黒纏・雷槍!」
ドレスの袖周りの黒雷が槍のようになり、最恐最悪の巨人の腹部を粉々の破壊した。
「う、そ‥‥」
「これで、終わりぃぃぃ!!!!」
アリスの一撃が、剥き出しになったエルマの頬を捉えた。
「ブッ!!!」
ズッドーーーン!!
エルマは数十メートル程、後ろまで吹き飛ばされて気絶した。
「そこまで!勝者、アリス・ヴォルグ!!」
「「「ウォォォーーー!!!」」」
会場中が盛り上がる。
「ほ、本当に5分で倒しやがった‥‥」
「おいおい!3位が負けたぞ、これは今年の序列戦どうなっちまうんだ!?」
「2年であそこまで強いって化け物かよ‥‥」
「アリスちゃーーん!おめでとーー!!」
「僕もアリスちゃんに冷たい目で罵られたいな‥‥」
「エルマさんも強かったな〜いよいよ世代交代が来るか?」
会場中が騒がしくなっている中、アリスはエルマを引きずって何処かに行ってしまった。
そして、ある2人組の男女が呟く。
「おいおい、エルマが負けちまったぞ」
「アリス・ヴォルグ。前から強かったけれど、急に強くなったわね。恐ろしい才能だわ‥‥貴方もそろそろ超されるんじゃない?序列2位さん?」
「はっ、馬鹿言ってんじゃねえ。俺とお前はトップ10の中でも別格だぞ?まあ、アリスの奴ももう少しで俺らの高みまで来れそうだけどな」
「そう‥‥ね。それよりも私はエルマが言っていたリンク・ノイズと言う子が気になるわ」
「あぁ、魔法が使えないっていう無能だろ?よくこの学園に入れたな。この前序列戦をやったらしいが圧勝だったとよ。くぅ〜俺も見たかったぜ!」
「そう‥‥今の時代、魔法が使えないなんて可哀想よね。魔法こそが人の価値だというのに‥‥」
女性は思い詰めたような顔で呟く。
「そうか?強かったら魔法が使えなくても関係なくね?」
「関係あるわ。いや‥‥それを認めてしまったら今までの私の人生、価値観が崩れるのが怖いのかもね‥‥」
「お前‥‥」
「私はそろそろ行くわ。じゃあね、ユーグ」
「そうか。じゃあな、レイア」
レイアと呼ばれた女性は暗闇の中へと消えていく。
「かぁ〜序列1位も大変だなぁ。俺には貴族のプレッシャーや価値観なんてわかんねえや。もし、リンク・ノイズとアイツが戦ったら‥‥もし、リンク・ノイズが良い奴だったら‥‥苦しんでいるアイツを救えるだろうか‥‥」
そう言い、ユーグと呼ばれた男も何処かへ消えていった。
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