表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/56

24話

ブックマーク、ありがとうございます

「ポッセ君、リン君!あれは龍の上位種、エンシェントドラゴン!全属性の魔法に対して耐性があるわ!」


 前に師匠の家の本で読んだことがあったが実在していたとは‥‥しかも全属性の魔法耐性か。チートだな。


「全属性の耐性!?どうすんだ!」


「火力でゴリ押しするしかないわ!火属性の魔法を使うと、森が焼けるから木を破壊しつつ相手をするようお願い!」


「大分無茶なお願いだな!了解!」


「魔法なら俺が無効化する!物理攻撃だけ気をつけてくれ!」


「それは頼もしいね!流石リン君!」


「グォォォォォッ!!!」


「ッラァッ!!!共鳴!!!」


 リリーーーン!


「グアッ!?」


 エンシェントドラゴンが魔法を使おうとしたので全力で鈴を投げつけ、共鳴で阻止した。

 クソッ!!風が強くて近づけない、身体強化で直接殴れねぇ!!

 鈴のストックも残りが少ねえぞ!!回収しながらやるしかねえ!


「ナイスアシストォォ!!ウォーターレーザァァァーーー!!!」


 ウォーターレーザーを放ったポッセだが、エンシェントドラゴンは無傷だった。


「嘘だろ!?ちょっとくらいは効いとけよ!!」


「もう少し威力が高い魔法を撃つしかないわ!」


「クララさんっ!!風が強くて近づけない!身体強化で殴っても、魔法は止めれるから風を何とかしてくれ!!」


「!!分かったわ!エアコントロール!!」


 エンシェントドラゴンが放っていた強風が無くなり、楽に近づけるようになった。

 ありがてえ!しかしこの硬い鱗がある限り殴ったり斬ってもダメージが与えられなそうだな。チッ。


「ありがとう!俺は2人の魔法に当たらないよう立ち回るから、自分の魔力量にだけ気をつけてガンガン魔法を撃ってくれ!」


「「了解!!」」


「グアァァァァ!!!」


 エンシェントドラゴンの周りに数十個の魔法陣が現れた。

 コイツッ!魔法が止められるからって数で攻めようってか!!今なら風がないから共鳴を使わなくても届くぞ!


「リンク!!」


「大丈夫だ!!!」


 いつもより多めに魔力を込めることで、音が大きくなり広範囲にわたって魔法陣を消せた。

 リーーーーーン!!


「グアアッ!?」


 エンシェントドラゴンは驚愕した。一度だけではなく、二度も下級の種族に自分の魔法が消されたからだ。

 しかも、二度目は多くの魔法陣を展開したが、それも消されてしまった。エンシェントドラゴンは標的を魔法が消せるリンクに絞った。


 !!ヘイトが俺に向いた!これなら2人に攻撃が向かない!


「標的が俺になった!今の内だ!!」


「ウォーターキャノン!!」


「当たらないでね!風刃乱舞(ストームダンス)!!!」


 ポッセとクララはそれぞれ、水と風の中でもかなり上位の魔法を放った。


「グギャァァァァァァオ!!」


「少しだけど効いたね!これくらいの威力より上なら、ダメージが与えられるわ!」


「くそっ!魔力が持つ自信がねえぜ!やってやらぁ!!」


 驚いたな。クララさんはともかく、ジュンも威力が高い魔法を使えるのか。しかし、これで希望が見えたな。あとはこれを維持するしかねえ!!

 うおっ!!!


 ダメージを少しだけ負ったエンシェントドラゴンだが、エンシェントドラゴンにとって只のかすり傷にすぎなかった。気にせずに、そのまま前足でリンクを踏み潰そうとする。

 リンクは全力で転がり込んで回避した。


「リン君!」


「大丈夫!!そのまま攻撃を続けて!」


 体が大きいせいで普通の攻撃も範囲が広い!躱すのが精一杯で攻撃ができねえ!!


「周りの木が良い感じに吹き飛んだね!そろそろ火属性魔法を使うよ!ポッセ君、しばらく攻撃をお願い!!」


「わかった!!アクアランス!!」


 水の槍が次々とエンシェントドラゴンに刺さっていく。


「グギャッ!?グアァァァァ!!!」


「させるか!オラァッ!」


「ギッ!!!」


 エンシェントドラゴンは怒りでリンクの事を忘れ、ポッセに魔法を放とうとするが、リンクに身体強化による打撃で体内の魔力が乱れて失敗した。


 いってぇぇ!馬鹿みたいに硬いぞ!魔力の消費が若干多くなるが、しばらく鈴で対応するか。剣についているのが1個、服に封印しているのが2個か‥‥回収できなかった鈴は、エンシェントドラゴンに吹き飛ばされて遠くに行っているな。落ちている鈴で共鳴はできなさそうだ。


「お待たせ!ボッセ君は下がってて!」


「はい!‥‥!?何すかそれ!」


「私のオリジナル詠唱魔法、太陽の慈悲(サン・シャイン)だよ!」


 声のした方を見ると、そこには炎を纏ったクララさんの姿があった。何だあれっ!かっけえ!!!


「行くよ。(タイプ)天使(イヴ)


 クララが纏っていた炎が背中に集まり、翼の形になった。


「とりあえずリン君の負担を軽減するために視界を上に向けないとね。ふっ!」


「と、飛んだ!?」


 凄いな。火属性の魔法で飛んだ人なんて初めて見たぞ。しかし綺麗だな‥‥空で輝いている姿が、本当の太陽みたいだ。


「リン君、離れてて!超新星(スーパーノヴァ)!」


 とてつもなく大きな炎の塊がエンシェントドラゴンに当たった瞬間、爆ぜた。エンシェントドラゴンは灼熱に包まれて苦しそうにしている。


「オオオォォォォォン!!!」


 今までで1番効いている!鱗がボロボロ剥がれているぞ!これならいける!


 しかし、エンシェントドラゴンは急に口を閉じた。シュルシュルシュル、と何かが回転しているような音が聞こえた。


 急に黙ったな。っ!?何だこの音は!向いている方向は‥‥ジュンがやべえ!


「逃げろ!ジュン!!」


「ポッセ君!!だめ、私の魔法じゃ間に合わない!」


 エンシェントドラゴンが口を開いた瞬間、魔力の塊を吐き出した。


 くそっ!魔法じゃなくただの魔力弾かっ、反応が遅れた!あの魔力密度の濃さ、魔力の流れが速すぎて風を纏っているから鈴じゃ消さねえ!


「しまっ‥‥‥!魔力の消費で反応が遅れたっ‥‥」


 間に合えっ!せっかくできた友達を失いたくないんだ!!!ここで失ったら本当に無能だろ!!


「間に合えぇぇえ!!!」


 ドンッ。

 ギリギリ間に合ったリンクはポッセを突き飛ばした。


「馬鹿野郎!リンク!」


「後は頼んd‥‥‥!ぐあぁぁぁぁっ!!!」


 リンクは魔力弾にぶつかり、草原の入り口まで吹き飛ばされた。


「リンクゥゥゥゥ!!!」


「リン君!!!よくも!!太陽の怒り(サン・アグニ)!!」


 全てを燃やし尽くすような黒炎がエンシェントドラゴンに迫る。しかし。


「グオォォッ!」


 エンシェントドラゴンの光と闇の混合魔法、終わりの息吹(ドラゴンブレス)により相殺された。


「なっ!!くっ、ここでリン君を失ったのはかなりマズいかな‥‥ポッセ君、戦える!?ねえ、ポッセ君!!くうっ!!!」


「あ‥‥‥リンク‥‥俺のせいで‥‥」


(まずいまずいまずい!ポッセ君の心が折れた!?ここでポッセ君も戦えなくなるのはかなり厳しい!勝率は限りなく0に近い!)


「‥‥‥‥」


 ポッセは、自分のせいでリンクが死んだかもしれないことに、今までで1番激しい怒りを感じていた。


(情けねえ‥‥魔力の消費による疲れもあったが、クララさんの魔法を見て、もしかしたらって油断をしていた。俺が不甲斐ないばかりにリンクはっ‥‥!!)


「グオッグオッグオッ!!!」


 エンシェントドラゴンはクララの対応をしながら、急に黙ったなポッセを見て、まるで嘲笑うかのように鳴いた。

 しかし、その軽率な行動がポッセの逆鱗に触れてしまった。


「‥‥古龍だかなんだか知らねえが、調子に乗りやがって!よくもリンクを!このトカゲ野郎!!!」


「ポッセ君!」


「クララさん!30秒で良いから時間をくれ!詠唱魔法を使う!」


「!!わかった!任せて!エンシェントドラゴン、お前の相手は私だ!」


「グオォォッン!!」


 クララとエンシェントドラゴンが激しい攻防をしている中、ジュンは不気味なくらい静かだった。


(何も感じるな。集中しろ。怒りを抑えるんだ‥‥‥‥うん、静かだな。今なら遠くに離れたコインの落ちる音さえ聞こえそうだぜ‥‥‥いける!!)


「全ての生命の源よ。今、災害となりて、害なす生命を絶滅させたまへ!理不尽な災害(ブラックハザード)!!」


 エンシェントドラゴンの真下から黒い水が沸き出て、エンシェントドラゴンに纏わりついた。


「す、凄いよポッセ君!!ここまで規模が大きい詠唱魔法は初めて見たよ!」


「どうも!今の内にやっちゃって下さい!」


「時間があるから、ちょっと溜めちゃおうかな!!ハァーーーーッ!超新星(スーパーノヴァ)!!!」


 およそ20個程の超新星(スーパーノヴァ)がエンシェントドラゴンを襲った。


「グラァァァァァ!!!!」


 エンシェントドラゴンの怒りが頂点になり、辺り一面を滅ぼそうとしたが、ポッセの気分屋の災害(ブラックハザード)によって邪魔をされる。


「よう、トカゲ野郎。苦しいか?その魔法は纏わりついた部分の魔力と水分を永遠に吸い続ける。そして、お前から吸った水分と魔力の分だけまた量が増える。お前はもう楽には死なせねえぞぉぉぉぉ!!!!!アクアランスゥゥ!!!」


 ズドドドドォーーン!!!


「グオォォッ!!!」


(本当に凄い!あの黒い水、エンシェントドラゴンから吸った魔力だけ、少しずつポッセ君に渡している!これなら魔力の心配はいらなそうだね!)


 そこからはクララとポッセの一方的な攻撃が始まった。エンシェントドラゴンがフラつくくらい弱り始めた頃、異変が起こった。


(また静かになりやがった。弱ってはいるけど何か企んでやがるな)


 エンシェントドラゴンは瞑っていた目を開き、雄叫びを上げた。


「ウォーーーーーン!!!」


 エンシェントドラゴンは残り少ない魔力で、半径100メートルの範囲まで魔力展開をした。


「なっ!魔力展開も使えるのか!魔力を無理矢理、周囲に広めることで気分屋の災害(ブラックハザード)を剥がしやがった!クララさん!!」


「うん!確実に仕留めに行くよ!!魔法陣が出ない魔力弾は気をつけて!」


「おう!」


 クララは上空からノンストップで

 エンシェントドラゴンに向かって降下していった。


(エンシェントドラゴンから感じる魔力が少ないし、体力も弱っているのがわかる!私達もいつ、魔力が尽きるかわからない。ここで決めさせて貰う!!!)


「この攻撃、今までで1番強いよ。太陽神の裁き(ソーラー・レイ)!!」


 エンシェントドラゴンを覆うほどの巨大な魔法陣が現れ、眩い光がエンシェントドラゴンを包んだ。


面白いと思ったらブックマーク、高評価をしてくれると嬉しいです!感想なども待ってます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ