21話
まさかの1日3話!頑張っちゃった!あと冒険者とかギルドって単語を出すとファンタジー感凄いですよね(語彙力)
俺達はクララさんについて行き、近くのカフェで涼んでいた。
「さて、まずリン君とポッセ君の戦闘スタイルと得意な魔法を教えて欲しいな?」
うっ、上目遣い!?破壊力が凄いな。そして、自然に呼び方の距離感が近くなっている。ドキドキしちゃうぞっ。お姉さんって素晴らしいな。
「じゃあ、俺から言いますね。得意な魔法は水属性の魔法。基本的に相手の攻撃を受け流しながして、隙ができたら攻撃するスタイルです」
ジュンの攻防一体の戦闘スタイルはシンプル故に強いんだよな〜。あの試験の時に使ったガードボールとか反則だろ。
「成る程、バランスが良いね。そのスタイルだとあまり威力が高い魔法は使わないのかな?」
「そうですね。威力が高いと隙もできるし、魔力の消費が凄いんで確実に当たる時にしか使わないです」
「成る程ね。あとタメ口で喋って良いからね?私そういうの気にしないタイプだから。じゃあ、次はリン君!」
俺の番か。タメ口で良いって言われたけど抵抗があるな。あと、得意な魔法は無いんだけど軽蔑されないか心配だ。
「えーっと。俺の魔力は魔力を乱す性質を持っていて、相手の魔法を消したり魔力自体を相手にぶつける事によって、動きを止める事ができ‥‥る。けどその影響は俺にもあって魔法が使えない。身体強化はできるから、基本は相手の魔法を無効にしつつ、接近戦に持ち込むスタイルだ」
俺の説明が終えるとクララさんは目を大きく見開いた。今は何を思ってんだろう。
「そっか、リン君は魔法が使えなかったんだね。今まで辛かったでしょ。」
少し悲しそうな目をしているが、声はバカにするような感じではなく、優しげな声だった。
「まあ大変だったけど、今は大丈夫かな。周りに良い奴らがいるし」
「リン君は強いね。うん、2人の事は大体把握したから今度は私の番だね。私の得意な魔法は炎属性。一応、全属性の魔法もある程度使えるよ。どの距離でも戦えるオールランダーで基本は火力でゴリ押しかな。回復も少しはできるから任せてね!」
「つっよ」
隣でジュンがボソッと言った。わかる。全属性の魔法がある程度使えて、近距離、遠距離の両方で戦えるオールラウンダーって何。
「褒めても何もでないよ〜じゃあ話はこれで終わりかな!次はギルドにいこうか!会計は私がするから2人は先に出ててね」
「「ありがとうございます!」」
流石にお礼は敬語じゃ無いと失礼だからな。いや〜クララさんは優しいな。ところで、ギルドはどこに行くんだろうか?確かこの街だと3〜4個あった気がするが。
「お待たせ!じゃあ今後のことを話しながらギルドに行こっか!」
クララさんと話してわかった事は、野宿する依頼は選ばない。ある程度、危険を避けた依頼を受ける。基本的にクララさんはアドバイスなどをするだけで、戦闘は俺とジュンでやると言う事だ。
「そういえばクララさん。最近モンスターの行動がおかしいって聞いたんだけど大丈夫?」
「それは何処で聞いたの?」
「俺の幼馴染から聞いたんだけど、ゴールドランクだからある程度ギルドから聞いたんだと思う」
「げっ、あの人ゴールドランクなのかよ!強えな!」
「そっかあ。うん、それは本当だよ。今は他の騎士団とギルドで原因を調査中かな。しばらくしたら原因がわかると思うから安心してね。それに今は私達がついているし」
ギルドと騎士団が協力しているのならすぐに解決しそうだな。
「さあ、着いたよ!ここは[暴れん坊の狩人]!この街のギルドの中でも討伐系の依頼が多いんだよ!」
あぁ、ランページハンターか。俺のギルドとは違う所だったか。確かに討伐系の依頼が多いのはここだな。近くに何組か、うちの学園の奴らもいるし同じ考えだったのかもな。
「おおー!初めてギルドに来た!人がいっぱいいて凄えな!」
「ジュンはギルドに初めて来たんだな」
「ああ!まだ危ないからって両親に許可がもらえなかったんだ。リンクは違うんだな」
「おう、違うギルドに所属しているが一応、シルバーランクだぞ」
「「え!?」」
「ん?」
「お前、シルバーランクかよ!」
「凄いね!実力があってもモンスターや採取する時のために、薬草とかの知識もある程度ないと昇格できないのに!」
「いや〜それほどでも。魔法が使えないからこれ以上、ランクを上げれないんですけどね。」
「そんな事言われたの!?私から何か言っておこうか?」
「いや、ギルマスも上から圧をかけられて仕方なかったっぽいので大丈夫ですよ。それに、シルバーランクでもある程度稼げますし」
「お前って意外に凄かったんだな」
「一言余計なんだよ!」
「仲が良いね〜そろそろ入ろうか!」
クララさんが微笑ましそうに俺達を見ていた。そんな顔も好きです。
中に入ると、冒険者達で賑わっていた。
「うお!皆、強そうだな!」
「ふふっ、そうだね!依頼を受けるために受付に行くよ〜」
クララさんは冒険者全員の視線を受けながら受付に向かった。しかし、視線が凄いな。特に男の。皆、気持ちは一緒ってわけか。気が合いそうだな!
「すいませーん!」
「あっ、クララさん!久しぶりですね。事情はある程度聞いています。丁度良さそうな依頼を数枚準備したので、ご覧ください」
「ありがと〜!むむっ、どれも良い依頼だね。迷うな〜リン君はどれが良いと思う?」
「リンク!なるべく強いモンスターがいるのにしてくれ!」
「善処するよ。そうだな〜」
うーん、本当に丁度良いな。俺とジュンでギリギリ倒せそうなモンスターもいる。できる限りここから近くて地形が綺麗なところが良いな。
「クララさん、受ける依頼の数って何個までとかある?」
「うーん。特に無いけど3日目は二日間を振り返って反省会と今後の課題とかを伝えたいから、2日以内に解決できそうなら多めに受けても良いよ。最悪全部できなくても違約金はこっちで払うから」
「了解。じゃあこの4枚で」
(少し見ただけで決めちゃったの?シルバーランクだから大丈夫だとは思うけど、まだ若いし心配だな〜私が決めた方が良かったかな)
「4枚ですか!?いきなり大丈夫ですか?失礼かもしれませんが依頼を達成できなかった場合、違約金を払うのはクララさんですよ?ちゃんと考えての行動ですか?」
やっぱそうなるよな。まあちゃんと依頼を確認したから大丈夫だろう。
「はい。この2枚のモンスターは基本何処にでもいますし、討伐数もそんなに多く無いので問題ないです。こっちの2枚はモンスターの同士の生息地が若干離れていますが、ここから近いし少し強いけど俺とジュンなら問題ないですね」
「本当に大丈夫ですか?クララさんは戦闘に参加しないのですよ?それに冒険者としての経験もないのでは?」
「俺は無いけどリンクはシルバーランクだぞ?」
「え!?失礼しました!依頼の受注をさせていただきます!」
「ありがとうございます」
ふう、無事に受けれたな
「一回外に出ようか。この2枚ならそんなに準備も要らなないし、今から行けばすぐに終わる」
「凄えなリンク!どんなのを受けたんだ?」
「私も気になるから見せて欲しいな!」
俺はクララさんに依頼書を渡して、ジュンに説明する。
「受けたのはゴブリンとオーク、それに宝眼兎とパラライズリザードだ」
「ゴブリンとオークだけなら聞いた事があるぜ!確かどっちも二足歩行で初心者向けのモンスターなんだよな!」
「おお、よく知ってるな」
「受けた理由は生息地が近い以外にあるの?」
「ああ。まず、ジュンがモンスターに対してどれだけ戦えるのかを知りたかったから、初心者向けのゴブリンとオークを選んだ。それに討伐数がどちらも5体で、比較的色んな場所にいるからすぐに達成できるしな」
「なるほどね。他の2種類は?」
「折角だから、ジュンには出来るだけタイプが違うモンスターを経験させたかったから」
「ちゃんと考えてくれてたんだな!サンキュー!街から出た事が無かったしモンスターが出たとしても騎士団がすぐに対処するから見たことも無かったんだよな〜」
「なんかごめんね〜」
「気にして無いっすよ!それで続きを聞かせてくれ!」
「ああ、まずは宝眼兎だな。こいつは足が速く、攻撃を当てるのが難しい。それに、トレーニングにピッタリだ。コイツの眼は紅色で、綺麗だから宝玉ぽいのもあって高く売れるからな。お小遣い稼ぎにもなる。ちなみに別名は紅兎だ」
「おおー!冒険者っぽい!ちゃんと雑学もある!」
「雑学って言うな!ったく、パラライズリザードはモンスターの中では知識が高く、雷属性の麻痺魔法を使ってくる。中々手強いが俺とジュンなら問題ないはずだ」
「魔法が使えるモンスターか!ワクワクするな!早く行こうぜ!」
「待て、念の為に傷薬とか食料を準備していくぞ。そこに店があるから買っていこう。明日の準備は今日が終わったらだ。それに、今日はゴブリンとオークだけ、クララさんもそれで良い?」
「問題なし!流石シルバーランクだね!よく考えてる」
「うぇっ、へへ、そう?」
「何気持ち悪い笑い方してんだ。早く買うぞ〜」
「だから一言余計なんだよ!走るなって!」
リンクとジュンが買い物をしている中、クララは後ろで考え事をしていた。
(一瞬であんな事まで考えてあの4枚を選んだんだね。頭の回転が早いし知識も豊富。伊達にシルバーランクじゃ無いな〜もしかしたら私は要らなかったかな?)
「いや〜リンクのおかげで買い物はすぐに終わったな!色々話も聞けて満足だ!」
「それなら良かったよ」
「クララさーん。準備が終わったから早く行こうぜ〜」
「あ、もう終わったんだね!それじゃあここから近いマギア草原に行こうか!」
「歩いて30分くらいだから馬車は使わないよな?」
「うん!帰りに疲れたら言ってね!私が魔法で運ぶよ!」
「旅行みたいで楽しみだな!」
約30分程歩いていると、マギア草原に到着した。うーん、空気が澄んでいて癒されるな〜モンスターはちらほらいるが、景色が綺麗だし、どこまでも草原が続いていて、いかに広いかがわかる。
「やっと着いたね〜」
「とうちゃーーく!やるぞぉぉー!!」
「ジュン!今は良いがモンスターが近い時は声を小さくしろ!」
「あっ、悪い悪い。何から倒しに行くんだ?」
「まずはゴブリンだな。丁度、彼処に5体いるからな。最初の2体は俺が倒すから、それを参考に残りの3体を任せて良いか?」
「わかった。何か注意する事はあるか?」
「うーん。ジュンなら大丈夫だが相手が弱くても油断しない事だな。何があるかわからないし。後は、多対一になるかもしれないから周りはちゃんとよく見る事。それと近づく時はなるべく気配を消して音を出さないぐらいかな」
「なるほど。学園の対人と全然違うな。気をつけるわ」
「よし。じゃあ行こっか。クララさんはどうする?」
「私は少し後ろから見てるよ。いつでも助けられる距離にいるし、周りも警戒しておくから安心してやってね」
「了解」
俺達は気配を消して着々とゴブリンに近づいていた。ジュンの奴、気配を消すのがかなり上手いな。ちゃんとモンスターの観察もしているし冒険者に向いているな。
よしっ、だいぶゴブリンに近づけたな。
あいつらはまだ気づいてないし不意打ちは成功しそうだ。モンスターを相手にするのは久しぶりだが何とかなるだろう。
「じゃあ行ってくる。ジュンはまだ気配を消したまま見ていてくれ。俺が2体倒したら残りはヤッちゃってくれ。油断はするなよ」
「おう、任せてくれ」
話し合いも終わったし行くか。
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