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14話

 リンクが学園長の部屋に行く道中、およそ数十個の魔法陣が仕掛けられていた。


「チッ、一体何個あるんだ。流石にそろそろ面倒くさくなってきたぞ。」


 敵の目的がわからない。皆の方は大丈夫なのか‥‥身体強化で魔法陣を殴っても良いが、手の内はあまり見せたくないしな‥‥‥

 共鳴でこの先の魔法陣を一気に消したい所だが、俺が通るタイミングで魔力を流しているから無駄だ‥‥あと少しで学園長の所に着くから攻撃を無視して一気に抜けるか。


「ッラァッ!」


 リンクは全速力で走った結果、幾つもの魔法陣が光る。しかし、全ての魔法陣から魔法が出てくる事はなかった。


「は?魔法が出てこない?何の魔法だったんだ?」


「それについては私が説明しよう」


「っ!!い、いない?確かに声がしたんだが‥‥」


 リンクが振り向くとそこには誰もいなかった。


「下だ!下を見ろ!アホがっ!」


「あっ、学園長!なんかすみません‥‥‥」


「可哀想な目で見るのを辞めろっ!!」


 下を向くと学園長がいた。小さくて見えなかった‥‥‥

 それよりも全く気配を感じなかったぞ?この人、相当強いな‥‥‥


「はぁ、まあ良い。取り敢えず私の部屋に入れ。そこでゆっくり話をしよう」


「はぁ」


 俺は学園長について行き、ある部屋に入った。

 学園長の部屋に対しては薄暗いし、あまり物が置いてないな。


「ふふっ。今、学園長の部屋に対してはあまり物が置いてないと思っただろう?」


「えっ、ま、まぁ」


「私はエルフと人間の子供。所謂ハーフエルフでね、それなりに長い時を生きてきたのさ。流石に歳をとるとあまり娯楽に興味が無くてね、それで物をあまり置いてないという訳さ」


 ハーフエルフ!?エルフなんて単なる噂だと思っていたが実際したのか。


「なるほど、珍しいですね。耳が長くなかったのでわかりませんでした。」


「むぅ、反応が薄いな。耳に関してはもう少し歳をとると長くなるぞ。それよりもそろそろ本題に入ろうか」


 この人は一体幾つなんだ?怖いから聞けないんだけど‥‥‥ってそう言えば話があるって言ってたな。


「すいません、本題に入る前にあの魔法陣について聞きたいんですが」


「あぁ、あれか。あれは空間魔法のワープが使える魔法陣でな。お主をこの部屋まで連れてこようとしたんだが、後半の魔法陣以外全部消されてしまったよ。ハッハッハ!」


 いや、紛らわしすぎるし空間魔法って‥‥難しい魔法だというが使える人は初めて見たな。


「なんであんなに多くの魔法陣が学校に設置されてたんですか?」


「緊急事態に備えて私が何処にでもいける様に設置しといたのさ。まあ、1番最初の魔法陣は設置したやつじゃなくて遠距離で発動したんだが」


 この部屋からあの場所までかなり遠いぞ‥‥‥その距離をピンポイントで発動させるって流石学園長を務めてるだけはあるな。


「もう質問はないか?」


「はい、大丈夫です」


 本当はもう少し聞きたいことがあったが、後でも聞けるし本題とやらを聞こうか。


「簡潔に言おう。お主には序列1位になって欲しい」


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