表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/25

第2節:帰路の航海、深まる絆

本日2本目です。

 帰路の航海は、行きとは打って変わって穏やかなものだった。


 西へ向かう風を背に受け、『黒き聖母号』は滑るように波を切って進む。

 船内の空気も、どこか柔らかく、和やかだった。


 特に変化が顕著だったのは、船長であるマリアだ。


「……ミツ。お茶を淹れたぞ」


 船長室を訪れた光圀に、マリアがカップを差し出す。


 これまでは軍服の第一ボタンまでしっかり留めていた彼女だが、今は少し胸元を緩め、燃えるような赤髪も編み込まずにふわりと下ろしている。


 その仕草には、海賊王としての威圧感よりも、年相応の女性らしい恥じらいが混ざっていた。


「おう、サンキューな。……お、今日は甘いな」


「……お前が、砂糖を入れた方が好きだと言ったからだ」


 マリアはそっぽを向きながら、少し頬を赤らめる。


 そんな二人を、船員たちもニヤニヤと見守っていた。


「おいおい、船長があんな顔するなんてな」


「東洋の若旦那に完全に骨抜きじゃねぇか。こりゃあ、俺たちも扶桑国の言葉を覚えなきゃなんねぇな」  


 からかい半分、本気半分の船員たちを、助さんが「まあまあ」と酒を注いで黙らせるのが日課になっていた。


 だが、穏やかな日々が続くほど、確実に「その時」は近づいていた。

皆様の反応が一番の栄養源です。 面白かったら、下の【☆☆☆☆☆】から評価をポチッとお願いします! 感想欄で皆様と盛り上がれるのを楽しみにしています!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ