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祝30万PV達成 『親ガチャ失敗・俺の親、泥棒ですが何か!』 怪盗紳士は『スチール』極めて成り上がる。  作者: 米糠


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第35話 未知の通路

 


 そして鳴り響く、脳内メッセージ。

 レベルが4に上がりました。


 ……ということは、スライムキングを倒したのは間違いないね。

 倒せば大量経験値を得てレベルアップするんじゃないかと思ってたよ。


 俺は、早速ギルドカードを取り出し、ステータスを確認した。


「ステータス・オープン!」


 赤嶺天心 ヒューマン 14歳 レベル4

 職業    怪盗紳士

 HP    11(+2505)

 MP    0 (+2287)

 力     11

 防御外皮  11(+862)

 知力    10 (+2282)

 速さ    11(+855)

 器用さ   15

 スキル   スチール(ユニーク)レベル4

 スライムの胃袋(2110) レベル3

 消化液(1365) レベル3     

 魔法    スライムバレット(375) レベル2

 装備    なし

 スライムゼリー244個

 スライムの魔石244個

 スライムキングの魔石1個


 レベルアップしたことによって削られた防御外皮が全快している。

 300くらいは削られたはずだもんな。

 

 ……レベルアップすると全回復するんだね。

 これは重要な情報だ。


 これなら、まだ探索を続けられる……って思った瞬間。


「……あ」


 俺は、自分の体に視線を落とした。


 ――ヒエー! 


 溶け、裂け、穴だらけになった運動着。

 もはや着ていると言っていいのか怪しい状態。


「……ボロボロじゃん」


 スライムキングと闘って、スライムバレット20とスライムキングの魔石1個を得たが、おかげで裸に近い姿になっちゃったよ。


 クロークのお姉さんに、裸を見られちゃうようなもんだなあ。

 大事なところだけは、何とか隠れているけど……恥ずかしいぜ。


 苦笑しつつ振り向くと、そこにはスライムキングが叩き潰した岩壁。

 ぽっかりと空いた穴の向こうに――続く、未知の通路。


 ここって地図には載っていないんだよね。


 こういう未踏の地って、お宝とかが眠ってたりする可能性があるわけで……調べないという選択肢は――ない!

 だって、お宝を見つけるのは早い者勝ち。

 探索を明日にしたら、誰かに見つけられるかもしれないじゃん。


 服は……後で何とかなるでしょう――いや、なるようにしかならないさ。


 そう自分に言い聞かせ、俺は慎重に、まだ誰も入ったことがないだろう壁に穿たれた穴の向こうに歩を進めた。


 穴をくぐった先も岩壁は蛍光石なのか、空洞全体が淡い光に満たされている。

 足元は思ったより平らで歩きやすく、天井までは5メートルくらい。

 見上げると、ところどころに巨大な岩柱が突き出していて、その向こうまで、広大な地下空洞が続いているのが分かった。


 ……けっこう先がありそうじゃん。


 見える範囲にスライムはいない。

 もちろん、それ以外の魔物の姿もない。


 ……未踏のエリアか。


 まさか、スライム以外が出るってことはないと思うけど、誰も入ったことがないんだから、何の保証もないんだよね。


 俺は自然と歩幅を狭め、周囲に神経を張り巡らせながら奥へと進んだ。

 

 20メートルほど進むと、遠くの大岩がやけに強く光を反射している。


 ……あれは蛍光石じゃないな。


 銀か? プラチナか? なんだか価値のありそうな金属塊だな。


 小走りで近づこうとして――俺は、はっと足を止めた。


 何かいる。


 銀色に輝くスライム?


 銀色の大岩にへばりついているのは――メタルスライムか?


 ゲームでは、倒すと大量の経験値が得られる褒美枠のモンスターだ。

 ただ、逃げ足が異常に早くて、かなりの確率で逃げられちゃうんだよね。


 マジ?


 メタルスライムは、銀色の大岩に身体を密着させ、じゅわじゅわと音を立てながら岩を溶かし、食べているようだった。


 完全に夢中じゃん。


 夢中で食べているメタルスライムに、息を殺し、音を立てないようそーっと近づく。

 まず速さを奪って逃げられないようにしよう。


「スチール」


 速さ4をスチールしました。


「スチール」


 速さ4をスチールしました。


「スチール」


 速さ4をスチールしました。


 こいつ、食うのに夢中でスチールされてるのに気づいていないな。


「スチール」


 速さ4をスチールしました。


「スチール」


 速さ4をスチールしました。


「スチール」


 プラチナ塊1をスチールしました。


 スライムの胃袋2をスチールしました。


 メタル化1をスチールしました。


 俺の手の中に、ずしりとした感触。

 おにぎりくらいのプラチナの(かたまり)だ。


 ……重っ。


 おや? 

 ……てことは、もう速さは0かな?


 俺は狙いを切り替え、スライムバレットを奪いにかかる。


 スライムバレット2をスチールしました。


 MP2をスチールしました。


 「スチール」


 MP4をスチールしました。


「スチール」


 MP4をスチールしました。


 ――――


 俺は、その後も淡々とスチールを続けた。

 メタルスライムは逃げることも、反撃することもできず、抵抗らしい抵抗すらないまま――静かに魔石へと変わった。

 

「メタルスライムを倒したぜ!」

 思わず、小さく拳を握る。


 経験値を大量にゲットしたのかな?

 確かめようがないので分からんけど。


 俺は、スライムキングに続く大戦果に興奮した。

 今まで、普通のスライムしか倒したことがなかったのに、今日はスライムキングとメタルスライムの2種類ものレアなスライムを倒したのだ。


 しかも新しいスキル、メタル化を手に入れた。

 キングの時は、ろくにスチールできなくて残念だったけど。


 ほんとにスライムキング戦は、無駄骨だったわ。

 スライムキングから全部スチールできたら、すごくたくさん盗めたはずなのに。

 もったいねー!


 メタル化って、どんな効果があるのかな?

 やれば分かるか? 

 ……てか、やらなきゃ分からねーよな。


 俺は、手に入れたばかりのスキルを試してみることにした。

 

「メタル化!!」


 俺の体が服ごと銀色に染まった。

 光を反射し、まるで金属の像みたい。

 でも動ける。

 流体金属?

 ター〇ネーターに出てくるやつみたいに、形も自在に変えられるのかな?


 そう思って、右腕を剣に変えようとしてみるが――変わらなかった。


 色が変わっただけかいな?

 強度は?

 そんなの分かるわけがない。


 首から下だけ、金属に変えるとか。


 そんな器用な真似、できるわけないじゃん……て思ってたけど。


 ……できたよ。

 

 全身銀色だけど、ちょっと見、服を着てるように見えないかな。

 特殊メタリック装備……みたいな?

 これで、クロークのお姉さんをごまかそう。



 レベル5のメタルスライムのステータス

 HP    10

 MP    10

 力     0

 防御外皮  2

 知力    10

 速さ    20

 器用さ   0

 スキル   

 スライムの胃袋 10

 消化液 5

 水魔法・スライムバレット 2(消化液を同時に2発、弾丸として飛ばす。消費MP1)

 メタル化1(体を金属に変える。消費MP2)

 プラチナ塊 1個 


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― 新着の感想 ―
スライム大量に倒してスライムキングも倒したのにレベル低くない?先輩3人はどれだけのレベルとステータスなんだろう
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