第32話 レベル4のスライム
レベル3のスライムのステータス
HP 5
MP 5
力 0
防御外皮 2
知力 5
速さ 2
器用さ 0
スキル
スライムの胃袋 5
消化液 3
水魔法・スライムバレット(消化液を弾丸として飛ばす。消費MP1)
スライムゼリー 1個
俺は、結局先に進むことにした。
蛍光石に照らされた洞窟の中をスライムを倒しながら進み続ける。
レベル3以外とは出会わないがレベル4はいないのかな……と思ったその時、狙っていたスライムが、先制攻撃を仕掛けてきた。
消化液の弾丸が2発同時に飛んでくる。
え!
同時に2発!
先制攻撃にも驚かされたが、同時に2発というのには、なお驚いた。
3メートルの距離を取っていたので、何とか初撃を躱すことに成功したが、連続で攻撃が続く。
ク!
スピードを生かして大きくサイドに躱しながら反撃を試みる。
「スチール!」
もちろん狙うはスライムバレットと消化液だ。
スライムバレット2をスチールしました。
消化液2をスチールしました。
スライムバレットの弾丸が止まった。
続けざまに消化液を狙う。
「スチール」
消化液3をスチールしました。
スライムゼリー1をスチールしました。
消化液は5もあったらしい。
だがこれで、スライムの攻撃はほぼ封じたと言っていいだろう。
「スチール」
MP4をスチールしました。
「スチール」
速さ2をスチールしました。
防御外皮2をスチールしました。
スライムの動きが止まる。
速さは2ということらしい。
まあ、動き自体はレベル3と見た感じに差はなかったから妥当だろう。
「スチール」
MP3をスチールしました。
スライムの胃袋1をスチールしました。
MPは7か?
「スチール」
スライムの胃袋4をスチールしました。
「スチール」
知力4をスチールしました。
「スチール」
知力3をスチールしました。
HP1をスチールしました。
「スチール」
スライムの胃袋2をスチールしました。
HP2をスチールしました。
「スチール」
HP4をスチールしました。
スライムがやっと水たまりに変わる。
レベル4、恐るべし。
いや、美味しい。
倒すまでに、スチール10回もかかってしまった。
つまり、40個盗んだということ。
その分、俺の能力が上がったわけだよ。
美味しいでしょ。
それにしても、先制攻撃されるのは、やばい。
3メートルでは感知されてるってことだよね。
知力が7に上がってるみたいだけど、その辺が影響してるのかな。
今の戦いで分かったレベル4のスライムのステータスはこうだ。
レベル4のスライムのステータス
HP 7
MP 7
力 0
防御外皮 2
知力 7
速さ 2
器用さ 0
スキル
スライムの胃袋 7
消化液 5
水魔法・スライムバレット 2(消化液を同時に2発、弾丸として飛ばす。消費MP1)
スライムゼリー 1個
うーん???
実際、HP7だったら、竹槍でも一撃で殺せると思うけど、スチールだけで倒すには、10回もしなければならない。
それでいて、金になるのは魔石とゼリー一つずつだから六百円と変わらないわけで……これ、本当に美味しいのか?
ステータスを上げるにはいいけど、稼ぎの面では効率が悪いな。
ただ、律儀な性格なのか、奪えるものを全て取らないのは、命を無駄にしているようで、申し訳ないように感じる。
取れないときは仕方ないと思うけど、取れる時は取る努力をしないのは釈然としない。
やっぱり金は二の次かな。
できる限りスライムの能力は盗ませて頂いて、有効活用させてもらおう。
君達の命は、無駄にはしないよ。
ここから先には、レベル4のスライムも現れる。
気を引き締めて行こう。
次のスライムに近づくと、何やら攻撃してきそうな予感。
3メートルでは、確実に警戒していそうだ。
こいつもレベル4に違いない。
スライムバレット2と、速さ2を狙ってスチールを仕掛ける。
「スチール!!」
いつもより、ちょっと気合が入ったようだ。
スライムバレット2をスチールしました。
速さ2をスチールしました。
成功した。
スライムの動きが止まり、スライムバレットも撃てないはずだ。
「スチール」
俺は落ち着いて、スチールをかけ続ける。
10回目のスチールで全てを奪い尽くし、スライムは魔石と水に変わった。
夕飯時になったのか、俺の腹がぐ~ッと鳴った。
夜用に持ってきた塩おにぎりをスライムの胃袋から取り出す。
辺りにスライムがいないことを確かめながらかぶりつく。
うめー!
塩味が効いてて俺好みだ。
塩加減がちょうどいい。
まあ、俺が作ったのだから俺好みなのは、当たり前だよね。
おにぎりを食べ終わった俺は、警戒しながら先に進む。
出会ったスライムを狩り続ける。
10匹くらい倒していくと、レベル4ばかりになってくる。
さらに倒し続けて奥へと進む。
油断せず、すべてを奪いながら順調に倒していく。
「なんだありゃ!」
思わず声が漏れた。
奥へ奥へと進んでいった先に、スライムが10匹程度群れているのが見えた。
単体なら何度も相手にしてきたが、この数相手は脅威だ。
これ、ちょっとやばくないか?
10匹に、同時にスライムバレットで攻撃されたら、一気に20発の消化液が飛んでくる。
視界が消化液で埋まり、とても躱しきれるものではない。
逃げ場そのものがないだろう。
まだ距離は遠いので、スライムバレットの射程圏内には入っていないはず。
ここは引き返した方がよさそうだ。
今までは、3メートルで気付かれ攻撃されたが、まだ5メートル以上は離れている。
わずか数メートルの違いだが、多分まだスライム達は、俺にきずいていないはず。
……と思っていたのだが、群れの端にいた1匹のスライムがこちらに近づいてきた。
まさか、気づかれた?
ただ単に、こっちに動いてきただけか?
俺がじっと様子をうかがっていると、まるで合図でもあったかのように、2匹、3匹とこちらに寄ってくる。
こいつは、俺に気がついてるな。
どうする……3匹相手なら何とかなるか?
まず、スライムバレット2と、速さ2を狙えば、止まった的にできるはず。
3匹の動きを止めてから、1匹ずつ始末すれば何とかなるか。
考えているうちにもう3メートルまで迫っている。
う!
そう認識した瞬間、俺は焦って反射的に攻撃を開始していた。
「スチール!!」
スライムバレット2をスチールしました。
速さ2をスチールしました。
止まった……1匹目は成功。
動きが止まったが、安堵する暇は一瞬もなかった。
2匹目が迫っているのだ。
急いで2匹目を攻撃。
「スチール!!」
スライムバレット2をスチールしました。
速さ2をスチールしました。
2匹目も成功したが3匹目が2メートルまで迫っている。
「スチール!!」
スライムバレット2をスチールしました。
速さ2をスチールしました。
3匹目を無力化したが、その後ろから残りの7匹も俺のほうに動き出した。
マジか!
7匹のスライムは、もう初めに攻撃して動けなくなったスライムのところまで近づいている。
俺は、10匹すべてを相手する覚悟を決めた。
レベル4のスライムのステータス
HP 5→7
MP 5→7
力 0
防御外皮 2
知力 5→7
速さ 2
器用さ 0
スキル
スライムの胃袋 5→7
消化液 3→5
水魔法・スライムバレット 2(消化液を同時に2発、弾丸として飛ばす。消費MP1)
スライムゼリー 1個




