↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
祝40万PV達成 『親ガチャ失敗・俺の親、泥棒ですが何か!』 怪盗紳士は『スチール』極めて成り上がる。  作者: 米糠


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
220/226

第219話 進むか、引くか。


 昼食を済ませると、また探索を始める。


「赤嶺君。君の察知能力が一番広範囲だから、先導をお願い。この辺は地図データを取れるかもしれないから、ゆっくり進みましょう」


「赤嶺氏ー。雷撃ヨロ―!」


 俺は、『お宝見つけ隊』の石川祐希にサムズアップで応える。


 二千華が言う先導は、より安全な相手に向かっていくってことでいいのだろう。

 つまりは、単独で行動しているレッドオーガ・レベル5のところに案内しろってことね。


 単独で行動しているレッドオーガ・レベル5を見つけて近づいていき、800メートルくらいで稲妻を落とす。


 それを合図に『お宝見つけ隊』と『ドラゴンの牙』がマシンガンを連射した。


 4度このパターンを繰り返すと、気配察知に強力な魔物の気配を感じ取った。


 ここより奥にいくと、レベル6あるいはレッドオーガの進化系のテリトリーになるみたい。


 要警戒だが、こっちに向かってくる様子がないのでひとまずは安心だ。


「ここより奥は、レッドオーガ・レベル5より強い魔物のテリトリーみたいですよ。引き返しますか? 進みますか?」


「レッドオーガ・レベル5より強い魔物って、レベル6ってこと?」


「かもしれませんし、レッドオーガの上位種かもしれません」

 

「『お宝見つけ隊』の皆さんは、どう思いますか?」


「二千華氏に任せるしー」


「『ドラゴンの牙』の皆さんは?」


「『お宝見つけ隊』様の言う通りで!」


「『白銀の双翼(そうよく)』は?」


「天心君はどう思う?」

 綾華が俺の顔を下から覗いた。


「かなり強そうなので、引き返したほうがいいかもしれませんね」


「真季はどう思う?」


「私は、ここのところ出番がなかったから、体がうずうずしてるけど――」


「満菜美は?」


「......も、うず......し....る」


「そう。......2対1か」


 下顎を手で支えて悩む二千華さんに高橋圭吾が助け船を出した。


「二千華殿。とりあえず、奥に進んでみてはどうでござるか?

 まだ、拙者の気配察知には、その強い魔物とやらの気配が感じ取れておらんでござる。

 もう少し進んでみれば、拙者もその魔物の強さを感じられると思うでござるよ。

 そうすれば、拙者が的確な判断を下せるかと思うのでござる」


「そうね。じゃあ、その時の判断に従いましょう」


「それで、ヨロ―!」


「『お宝見つけ隊』様の言う通りで!」


 皆さん、口には出さねど奥に進んでいきたいみたいだね。


 でも奥に進むと、サンダーストームサイクロプスの時のように、あっという間に近づかれて、戦闘状態に突入することになるかもしれない。


 警戒だけは怠れないな。


「では、地図データも増えるので、行けるところまで進んでみましょう。赤嶺君、先導して」


 反対しても仕方がないか。


「はい。では進みます」


 俺はまた、奥に向かって歩き出した。


 高橋圭吾が突然口を開いた。


「こいつでござるか!」


「強いのねんか?」


「判断ヨロ―」


「強いでござるな......」


 高橋圭吾の額に汗がにじむ。


 見識眼で見てみたけど、強いのよねー。


 レッドオーガの上位種で、『オーガライジーン』っていうやつらしい。


 オーガライジーンのステータスは、


 HP    1200

 MP    1200

 力     1000

 防御外皮  1000

 知力    300

 速さ    1000

 器用さ   800

 スキル

   風雷魔法サンダーストーム(1) レベル1(雷を伴う嵐で切り刻み雷撃する。消費MP50)

   火魔法ファイアボール(100) レベル2(MP100を消費して炎の玉を撃つ魔法)

   棒術適性(800) レベル2

 ドロップ品 ミスリルの金棒


 だった。


 額から汗を流すはずだわ。


 速さ1000だから、俺たち2人は逃げられるけど、Aランクの人たちは逃げても追いつかれてしまうだろうな。


 戦って、勝てればいいんだけれど、風雷魔法サンダーストームを食らったら動けなくなる。


 嫌な魔法を持っているぜ――俺も持っているけれど。


 11人が1度に全員雷撃を受けなければ、状態異常回復薬で回復させることはできるかもしれないが、回復させる間に雷撃を受けてしまう可能性の方が高そうだ。


 うーん。


 ここは逃げておいた方が無難じゃないかな。


 俺がスチールと圧倒的なスピードを隠さずに戦えば余裕で勝てるけど、隠しておきたいよね。


 全員が高橋圭吾を見つめながら答えを待つ。


「…………赤嶺殿の雷撃が決まれば勝てるでござろうが、そうでなければ厳しいでござる」


 高橋圭吾を見つめていた全員の視線が、がばっと俺に移った。


 え! ......俺に何か言えってか?


「――俺は、こいつとは戦うのは避けて引き返したほうがいいと思います」


「そうなの? 雷撃が決まれば勝てるそうだけど......」

 

 真季さんが、俺の顔を覗き込んだ。

 ......ちょっと顔が近いんですけど。


「レッドオーガって鬼じゃないですか!」


「そうね」


「鬼と言えば、風神雷神じゃないですか!」


「そうなの?」


「そうですよ。雷様って鬼でしょう!」


「あ、そうね。鬼だわね」


「だから、こいつには雷撃が効かないような気がするんですよね」


「そういう可能性がないわけではござらんな」


「気配的には、レベル6というより上位種って感じで強さにかなり開きがあるし、もしかしたらこっちが雷を落とされるかもしれないし」


 こいつ、サンダーストーム使えるのよ。


「考え過ぎじゃない?」

 

 考え過ぎじゃねーわ。

 分かるって言えないのが辛いけど。


「......真季、言い過ぎだって。赤嶺君は『気配察知』で相手の強さを感じ取っているんだから、彼の意見は重要よ」


「そうだねー」

「その通りでござる」

「ここは、引いたほうがいいかもなのねん」


「『お宝見つけ隊』様の言う通りで!」

「「............」」

 

「ごめんなさい。言い過ぎたわ」


 真季が引いたので、撤退することが決まった。


「それでは、レッドオーガ・レベル5を探して回りましょう」


 第5階層の草原フィールドはただただ広い。

 平面的には、まだ探索していない場所はたくさんある。


 俺は、レッドオーガ・レベル5の所に皆を案内した。


 いつものパターンで討伐を続け、4匹倒して野営の準備にかかった。


 晩飯は、オーク肉の串焼き。

 それと、俺は白いご飯で、綾華は大好物のラーメン味の『ぶっこみ飯』だ。


『ドラゴンの牙』と『お宝見つけ隊』は、大きな肉を焼いて盛り上がっていた。


 石川祐希が、焼いた肉やゆで卵、ブドウやリンゴを配って回った。

 この人、食べ物を配って回るのが好きなのね。

 どうやら、山田大貴が次元収納のスキルホルダーで、大量の食べ物を持ってきているらしい。


『ドラゴンの牙』の3人が大喜びで大量の食べ物をもらっていた。


『ブラックキャット』の3人も、女性にしてはたくさん食べるのね。


 俺たちも、『お宝見つけ隊』がいてくれたおかげで充実した晩飯が食べられたぜ。

 俺も食べ物を腐るほど収納しておこーっと。



 


 

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。