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祝35万PV達成 『親ガチャ失敗・俺の親、泥棒ですが何か!』 怪盗紳士は『スチール』極めて成り上がる。  作者: 米糠


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203/223

第202話 帝都高校戦


 昼食を食べ終わったので反省会を終わりにし、門松さんにSC東京練馬運動場まで送ってもらった。

 3人は、そのまま俺の試合を見て、応援してくれるそうだ。


 今日の相手は帝都高校。

 高校サッカーでは東京屈指の名門校だ。


 クラブハウスで着替えると、FW・石村太晴、FW・松村琢人、MF・上田和仁が俺を囲んだ。


「赤嶺、今日の相手は本気で強いぞ!」

「ああ。この前は5対1で負けたからな」

「今日は絶対リベンジするぞ!」


 この前は5対1で負けたのか――攻撃力はありそうだな。


「どんなチームなんですか?」


FW(フォワード)の佐藤豪、中川洋、キャプテン・MFの鈴木賢の3人が攻撃の柱だな」

「とにかく、全体的にパス回しの上手いチームだな」

「ワンタッチ、ツータッチでパスを回して崩してくる」


 なるほど、かなりレベルが高そうだ。


「なるほどね。組織力の高そうなチームですね」


「そうなんだ。でも、柱の3人の個人技も侮れない」

 上田和仁が眉根を寄せる。


「とにかく、俺は走りますよ」


「今日も、ナイスなアシストを頼んだぜ!」

「俺にもな!」

「赤嶺には守りでも働いてもらわなくちゃな。MFの責任は重大だぞ」


「分かりました。攻撃に、守備に、何度でも往復します。できる限り敵に詰めて、圧をかけますよ」


「たのんだぜ!」


 俺たちは話しながらクラブハウスを出てグラウンドに移動する。


 グラウンドに集合すると、コーチの指示に従って、軽い練習を始めた。


 駐車場に帝都高校のバスが到着し、選手たちが降りてくると、グラウンドでアップを始めた。

 確かにパス回しが上手そうなチームだ。


 両チームとも練習をやめ、監督のもとに集まるともうすぐ試合開始の時間だ。


 SC東京ユースの平岩剛(ひらいわつよし)監督が、話を始めた。


「今日の先発メンバーを発表する。

 今日は2-4-4システムで、伊藤 遼平と塩崎瑛斗は控えから。

 伊藤のところに赤嶺が入れ」


 ……てことはボランチかな。

 敵の攻撃を、俺に潰させるのが狙いだろう。


「前半、赤嶺が走り回って、敵のスタミナを奪う作戦に変わりはない。

 どんどん赤嶺を走らせるパスを出せ。

 わかったな!」


 ボランチの位置からでも飛び出せっていうのかよ。

 こりゃ、そうとうダッシュを繰り返せってことだよな。


「「「はい!」」」


「それから、敵のパス回しに陣形を崩されるなよ。

 しっかり連携して守るんだ。

 敵のパスコースをふさいで自由にやらせるなよ。

 DF陣は中央を絞れ」


「「「はい!」」」


 監督の話が終わり、グラウンドに整列する。

 互いに礼をしてグラウンドに散らばった。


 SC東京ユースボールで試合が始まった。


 上田和仁が俺にボールを蹴って戻す。

 俺はゆっくりドリブルをしながら前に進んだ。


 石村太晴、松村琢人、MF上田和仁の3人が敵陣に入っていく。

  

 俺が中央を進んでいくと、敵がプレスをかけてきた。

 詰め切られる前に、上田にパス。


 上田はうまくフリーになって、パスコースを作ってくれている。

 いいポジションだ。


 上田は向きなおると、ドリブルで前に進んだ。


 俺も上田から、バックパスが受けられるようなポジションに駆け込みサポートする。


 やはり、上田が詰め寄られ、俺へのパスを選択した。


 俺は上田からのボールをワンタッチで松村琢人にパスした。


 松村琢人が敵のDFを抜きにかかるが、そう簡単には抜くことはできない。


 俺はまた松村のサポートに入ってボールを戻された。

 そのボールをワンタッチで上田にパス。


 上田が中央に切れ込んだ。

 敵DFが立ちふさがる。


 激しいボールの取り合い。

 ボールがこぼれる。


 もう一人の敵DFがそのボールを支配した。

 すかさず俺が詰め寄るとボールは大きく蹴り出される。


 ボールはサイドラインを割り、SC東京ユースボールに変わった。

 スローインからのスタートだ。


 MFの山下颯真がボールを入れる。

 上田和仁がボールを受け、数歩移動して逆サイドの石村太晴にパスを出す。


 石村太晴がドリブルで前進するが、敵DFに阻まれ 、MFの児玉 航 にバックパス。


 児玉はボランチの位置に戻っていた俺にパスしてきた。

 俺は、ボールをトラップするとドリブルで中央に切れ込む。


 敵MFが立ちふさがる。


 俺は左足でエラシコからの右脚でVターンし敵MFの右に流れる。

 そのままFW・石村太晴の走りこめそうなフリーゾーンにスルーパス。


 石村がフリーゾーンに抜け出しシュートを狙った。


 キーパーと敵DFも、ボールに詰め寄る。


 石村太晴が右足を振りぬく。


 敵DFが足を出し、ボールはそれに当たってゴールの枠から外れた。


 コーナーキックのチャンスだ。

 石村がコーナーにボールを置いた。

 

 松村琢人、上田和仁、山下颯真 、児玉 航がゴール前でいいポジション取りをするために、敵と体を押し合っている。


 俺もファーサイドで敵DFとポジションを取り合い、体を押し合った。

 

 ボールが蹴り込まれ、松村琢人がヘディングするが、ボールはゴールの上を抜けていった。


 敵ゴールキックからのリスタートだ。

 俺たちは急いで自陣の守りに戻った。


 敵ゴールキーパーが大きく蹴り出した。


 俺はボールに向かって走り出すと敵と競り合いヘディングで、松村琢人にパスをした。

 松村がボールを収める。

 そして逃げるようにフリーゾーンにドリブルで向かった。


 いいぞ、松村。

 まだ、俺たちは敵に攻撃をさせていない。

 ……というより、敵にボールを支配させていない。

 得意のパス回しを出す前に封じているのだ。

 

 センターラインを越え、敵陣に侵入した松村は、正面から向かってくる敵MFを避け、横を走る俺にパス。


 俺は、そのボールをキープすると中央突破を図った。


 左から来たMFを右に流れながら躱すと、右に立ちふさがった別のMFをマルセイユターンで躱し、二人に追われながら今度は前方のゴールに向かった。  


 左右から敵DFが向かってくる。


 4人に囲まれる瞬間、右の石村太晴にパスを出した。


 石村太晴がパスを受け、薄くなった中央に走り込んだ。


 石村とキーパーの間に誰もいない。


 勢いよく振りぬかれた右足から強烈なシュートが放たれた。


 キーパーがそのボールに反応したが、止められるはずがない。


 ボールがネットを揺らし、石村が右手を高く突き上げ雄叫びを上げた。


 松村と上田が石村に飛びつく。


 開始15分、SC東京ユースが先制した。


 

 

 

ここまで読んでいただきありがとうございます。


この小説を読んで、「続きが気になる」「面白い」と少しでも感じましたら、ブクマと↓の☆☆☆☆☆から評価頂けましたら幸いです 。


お手数だと思いますが、ご協力頂けたら本当にありがたい限りです <(_ _)>ペコ




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