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第2話 作ってて楽しかった話

こんな感じです。


第68話・第69話をどう作ったか


今回の68・69話は、最初から完成形を決めたというより、

「外部視点で世界観を広げたい」→「作家会議という題材を試す」→「違和感を潰して2話構成にする」

という流れで作りました。



1. まず方向性を決めた


最初に決めたのは、


第68話以降は、主人公視点に戻る前に外部視点を数話入れて、世界観を広げる


という方針です。


この時点では、まだ具体的な話は決まっていませんでした。


候補としては、


* 未確認ダンジョン通報

* 封鎖線側の現場

* 探索者制度に落ちた人

* 海外スタンピードの前兆

* 対策本部視点


などがありました。



2. 「政府に招集された作家達」という案が出た


その中で、脳さんが、


「1話を政府に招集された作家達に宛てたい」


という案を出しました。


ここで、ただのネタ回ではなく、


政府が現実の専門家だけでは足りないと判断し、ダンジョン関連の作家達に“想定漏れ”を洗い出させる回


として組む方向にしました。



3. 最初の試作を出した


最初の試作では、作家の種類が少し広めでした。


* ダンジョン作家

* ホラー作家

* SF系

* ゲームシナリオライター

* 民俗学系


のように、いろいろなジャンルを混ぜていました。


内容も、


* 入口が移動する可能性

* 時間異常

* 微生物・寄生虫

* スタンピード

* ポーション

* 等級制度の危うさ


など、広めに拾っていました。



4. 脳さんが違和感を指摘した


そこで脳さんから、


関係なさそうなジャンルはいらない

ダンジョン関連の作家で良い

主人公周りに無理に寄せなくていい

時間の話は今回は無しで良い

何人かはワクワクして夢を語っても良い


という修正が入りました。


この段階で、話の輪郭がかなり絞られました。



5. 議題の芯を決めた


次に、作家会議で話す内容を整理しました。


採用した主な議題は、


* ダンジョンの入口を物理的に密閉してはいけない

* 壁や構造物を壊しすぎてはいけない

* 攻略を急ぎすぎると危ない

* 報酬は人や動物を釣る餌になる

* 微生物やウイルスは警戒すべきだが、ダンジョンの主罠は「誘引」かもしれない

* ダンジョンは罠ではなく、神や上位者が与えた便利装置かもしれない

* 場合によっては、人類の生活様式に取り込むのが正解かもしれない


このあたりです。



6. 「1話ではもったいない」と判断した


試作していくうちに、話題がかなり大きくなりました。


最初は第68話だけで終わらせる予定でしたが、脳さんが、


「1話で終わるのはもったいない、2話分作ろう」


と判断しました。


ここで、


第68話:会議の導入と思想の提示

第69話:具体的な制度論と緩和案


に分けることになりました。



7. 第68話の役割を決めた


第68話は、具体的な意見出しよりも、まず前提を揺さぶる回にしました。


中心にしたのは、


ダンジョンは本当に現代社会を前提に現れたものなのか


という視点です。


ここに、


* ダンジョンは災害なのか

* 罠なのか

* 試練や資源供給装置なのか

* 戦国時代なら、潜れることが武功や名誉になっていたのではないか

* 現代人は賢くなりすぎて、危険な場所に入れる人間を育てる仕組みまで殺しているのではないか


という話を入れました。


そして最後を、


「それを踏まえた上で、さあ、意見を出していきましょう」


で締める形にしました。



8. 第69話の役割を決めた


第69話は、第68話の続きとして、具体的な意見出しの回にしました。


中心にしたのは、


締め付けるだけでは足りない。緩めるだけでも足りない。


という制度上の板挟みです。


内容としては、


* 入口の物理密閉は危険

* 内部構造の大規模破壊は危険

* ボス撃破が終わりとは限らない

* スタンピードではなく、政府は外部展開リスクと呼ぶ

* 甘い報酬は人を誘引する

* でも報酬があるから経験者も育つ

* 現行制度で間引き速度は間に合うのか

* 素人を入れないために、素人ではない人間を育てる必要がある

* 緊急時特例による、実績登録者の指定区域内自律調査


という流れにしました。



9. Claudeに検査を投げた


68話と69話の試作ができた後、Claudeに検査してもらいました。


見てもらった観点は、


* 既存設定との矛盾がないか

* 亀山・寄生体・赤錆の山刀などの禁則に触れていないか

* 政府側が無能に見えないか

* 作家会議がメタすぎて浮いていないか

* スタンピード/外部展開リスクの扱いがズレていないか

* 文体や間のコントロールに問題がないか


です。


結果として、矛盾や禁則違反はなし。

主に文章面の軽微な指摘が返ってきました。



10. Claudeの指摘を反映した


指摘を受けて、いくつか修正しました。


第68話では、


* 「現代を設置モデルに」→「現代社会を前提に」

* 「一つは/二つ目は/三つ目は」→「一つ目は/二つ目は/三つ目は」

* 「現代の理性を前提にしている保証はない」→「こちらの都合に合わせてくれるとは限らない」

* 「魔石。ポーション。採取物申告。協力金。登録証。等級。」→「そして、等級。」を入れて少し緩和


と直しました。


第69話では、


* 「だいたい悪手」→「たいてい悪手」

* 緩和条件の短文連打を地の文に変更

* 「短い言葉は、勝手に走ります」は村瀬の言葉を借りたと分かるように調整

* 「討伐ではなく、間引き」の台詞に話者の受けを追加


と直しました。



11. 最終的に確定した


修正後、脳さんが、


「両方ともこれで行くね」


と判断しました。


これで、


* 第68話「先生方へのお願い」

* 第69話「緩めるための条件」


は確定扱いになりました。



まとめると


今回の作り方は、


外部視点で世界観を広げる方針を決める

政府に招集された作家達という題材を出す

試作する

脳さんが違和感と追加したい思想を出す

1話では足りないと判断して2話構成にする

第68話は前提を揺さぶる回にする

第69話は制度の締め付けと緩和を議論する回にする

Claudeで検査する

軽微修正して確定する


という流れでした。


今回かなり良かったのは、

私が制限・制度側に寄せた案を出し、脳さんが夢・活用・戦国時代・便利装置説のようなアクセルを踏んだことです。


その結果、ただの会議回ではなく、

現代人がダンジョンにどう向き合うべきか

という作品全体のテーマに触れる2話になりました。

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