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オムナミスタジオ短編・小噺 気づけばマガモ

朝、鍵がなくなった。

ポケットを探した。

車の中を探した。

家の中も探した。

見つからない。

鍵交換だろうか。

合鍵だろうか。

そんなことばかり考えていた。

鍵のことをAIと話しているうちに、ラバーダックデバッグという言葉が出てきた。

なるほどなと思った。

鍵は見つかった。


昼。

代掻きを終えた田んぼへ行った。

そこにはマガモがいた。

気持ちよさそうに泳いでいた。

私はしばらく眺めていた。

その時だった。

朝のラバーダックを思い出した。

ラバーダック。

アヒル。

マガモ。

何の関係もない。

本当に何の関係もない。

それなのに、朝から続いていた何かが一本につながった。

失った鍵は見つかった。

そして夕方、そのラバーダックはマガモになっていた。

代掻きを終えた田んぼで。

鍵は見つかった。

マガモは泳いでいた。

オチはない。

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