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『無限転生した俺、最弱辺境村から“神殺し”へ至る〜継承スキルで世界最強になったので、滅びの運命を変えます〜』  作者: Y.M
第2シーズン第1章

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リユニオン計画

 静寂。


 誰も呼吸を忘れていた。


 光の設計図。


 その中央に浮かぶ文字。


『リユニオン計画』


 誰も知らない名前。


 第八席ですら見たことがない。


 第三管理者も。


 E-0も。


 全員が初めて見る。


 それほどまでに秘匿されていた計画だった。


 そして。


 三百年前の第七席の記録が続く。


『たぶんアークは使いたくない』


 少し困ったような声。


 どこかレインに似ている。


『だって僕が消えるし』


 静寂。


 ミナが即座に頷く。


「そうだよ」


 男が小さく笑う。


 緊迫した状況なのに。


 少しだけ空気が和らぐ。


 記録は続く。


『だから別の方法を考えた』


 設計図が変化する。


 無数の光の線。


 地下世界。


 天界層。


 塔。


 そして。


 第七席。


 E-0。


 終焉因子。


 すべてが一本の線で繋がっていく。


 第三管理者が息を呑む。


「まさか……」


 第八席も気付いた。


「統合?」


 記録の声が答えるように続く。


『世界は分かれた』


 地下世界。


 天界層。


 管理者。


 Eシリーズ。


 すべてが分断された。


『だから壊れた』


 静寂。


『なら戻せばいい』


 その瞬間。


 全員が理解した。


 リユニオン。


 再会。


 再統合。


 世界を再起動するのではない。


 元の形へ戻す計画。


 レインは設計図を見つめる。


 記憶の奥で何かが繋がる。


 そうだ。


 確かに考えていた。


 アークは最終手段。


 本命はこっちだった。


 ただ。


 あまりにも危険だったから。


 封印した。


 E-0が低く呟く。


「成功率は?」


 設計図が答える。


『不明』


 全員がずっこけそうになる。


 ミナが叫ぶ。


「また!?」


 記録の声が続く。


『計算不能』


 男が額を押さえる。


「三百年前のお前は説明不足すぎる」


 レインも反論できなかった。


 完全にその通りだった。


 だが。


 設計図の最後に。


 一つの文章が現れる。


『成功した場合』


 静寂。


『第七席は消えない』


 ミナが固まる。


 リシアも。


 アヤも。


 第三管理者も。


 そして。


『世界も残る』


 静寂。


 風が吹く。


 誰も声を出せない。


 それは。


 今まで求めていた答えそのものだった。


 しかし。


 文章はまだ続く。


『失敗した場合』


 全員が身構える。


 嫌な予感しかしない。


 そして。


『全部消える』


 静寂。


 世界。


 第七席。


 地下世界。


 天界層。


 終焉因子。


 何もかも。


 全て。


 消滅。


 ミナが真顔になる。


「極端すぎない?」


 第三管理者が頷く。


「極端ね」


 第八席も頷く。


「極端だな」


 レインは黙った。


 昔の自分らしい。


 やる時は全部賭ける。


 そういうところがある。


 その時。


 E-マイナス1が初めて興味深そうな顔をした。


「面白い」


 銀色の瞳が設計図を見る。


「そこまで考えていたのか」


 静寂。


 終焉因子の中心。


 彼の周囲の闇が揺れる。


 そして。


 初めて。


 少しだけ笑った。


「なら試してみればいい」


 全員が固まる。


 予想外だった。


 邪魔すると思っていた。


 だが違う。


 E-0が警戒する。


「何を考えている」


 E-マイナス1は肩をすくめた。


「私は結果を見たいだけだ」


 風が吹く。


「終わりを超えられるのか」


 銀色の瞳がレインを見る。


「君たちが証明できるなら」


 静寂。


「私は止めない」


 その言葉が本心かは分からない。


 だが。


 少なくとも今は戦う気がないらしい。


 その時。


 塔の頂上。


 第七席の体が大きく崩れる。


 光の粒になって消え始める。


『急げ……』


 苦しそうな声。


『時間が……ない……』


 ゼノスが警告を出す。


『残り時間』


『十八日』


 また減った。


 もう猶予はほとんどない。


 レインは拳を握る。


 そして。


 設計図の最後を見る。


 リユニオン計画の実行条件。


 そこには。


 三つの場所が示されていた。


 地下世界最深部。


 天界層中央神殿。


 塔最上階。


 そして。


 その下に。


 今までなかった四つ目の座標が浮かび上がる。


 全員が息を呑む。


 そこに書かれていたのは。


「世界の外側」


 存在するはずのない場所だった。

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