狸坂
下野コーチ
「では、坂ダッシュに行きましょう!」
3章 狸坂
下野コーチに連れられ、栄一たちはある坂へつれてかれた。
下野コーチ
「ここが、君達に今から走ってもらう坂です!」
「通称、狸坂と呼ばれています!」
「多少、傾斜がキツイですが皆で頑張れば」
「難なく出来るとおもいます!」
「では、一分後にスタートです」
1分後…
下野コーチ
「では、スタート!!!」
この坂は往復で10分くらいか…
このまま行ったら、足が動かねーぞ
栄一の足には乳酸がたまり、前を向いて走ることが出来ず、ただただ少しずつ進む足を見るしか出来なかった、すると前から
イケメン
「おい!」
「あと少しで頂上だぞ!」
「気張れ!」
「下向くな!」
「下になんか落ちてんのか?」
「声出そうぜ!」
「やりきろうぜ!」
イケメンが叫んでいた、
下を向き絶望の淵まで行っていた部員の眼に生気が戻る!
すると、虫の息だったつり目も
「おい!」
「あいつが、一人で励ましてくれてんだ!」
「俺達も声だそーぜ!」
すると、一人一人が
「やるぞー!!」
「やりきるぞ―!」
「気持ちだ!気持ち!」
「声出せ!!」
「ポジティブに考えろ!」
など、全員が少なからず声を出し始めた
下野コーチ
「今年は一体になるのが早かったですね」
監督
「あぁ、それもやっぱりあいつが始まりか」
下野コーチ
「ええ、彼には何か人を惹き付ける魅了がありますね」
監督
「佐々木が月なら、奴は太陽だな」
「下野」
下野コーチ
「はい?」
監督
「あいつをトップチームリストに載せておけ」
下野コーチ
「了解です!」
50分後…
「やったぞ!」
「やりきったぞ俺達!」
ああ、人はやる気があれば体は動くもんなんだな
栄一は今にもちぎれそうな足を見てやりきった喜びと、疲れを噛み締めていた。
下野コーチ
「よくやったね!」
「全員が声を出していて、とてもいい光景だったよ!」
「この調子でラストの練習も乗り切ろう!」
全員が、あと一つの練習を乗り越えられる!
そう確信していた…
下野コーチ
「ではグラウンドに戻ってラストの練習をしよう!」




