第5話 箱
徹ーー3日目の裏、実験部にて
※残虐描写まではいきませんが、閲覧注意です
両手を広げれば壁に触れる。天井が近い。床に金具。真っ白。なぜか明るい。
扉が閉まる。
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正面の壁が動く。手のひらをつける。壁が押す。押し返す。壁が押す。押し返す。壁が押す。肘が曲がる。肩が壁に近づく。胸が壁に近づく。壁が胸に触れる。止まらない。背中が反対の壁に触れる。壁と壁の距離が、身体の厚みより、狭くなる。
肋骨が曲がる。肺が潰れる。息が出た。吸えない。胸郭が動かない。壁が、身体を、挟んでいる。身体が、壁の中で、小さい。
そのまま、止まる。
壁が離れる。空気が入る。肋骨が戻る。
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左の壁が動く。体幹を捻り、手のひらをつける。壁が押す。押し返す。壁が押す。腰が壁に近づく。壁が止まらない。横から、身体が圧縮される。肋骨がまた曲がる。息が、出たまま、戻らない。
止まる。
離れる。空気が入る。
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金具が足首を掴む。冷たい。足が動かない。
天井が肩に触れる。膝が曲がる。天井が降りる。膝が深くなる。太腿が熱を持つ。天井が降りる。膝が深くなる。太腿が焼ける。足が動かない。立ち上がれない。しゃがめない。金具が足首を掴んでいる。天井が肩を押している。膝だけが、深くなる。
天井が止まる。限界の角度。太腿が震える。膝が軋む。足が動かない。
そのまま。時間が分からない。
天井が上がる。膝が伸びる。金具が離れる。
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正面の壁。手のひらをつける。腕が、もう、震えている。壁が押す。胸が壁に近づく。壁が止まらない。肋骨が曲がる。息が出た。身体が、小さい。
止まる。
離れる。
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金具が足首を掴む。天井が肩に触れる。膝が曲がる。太腿が、もう、限界の後にある。天井が降りる。膝が深くなる。足が動かない。
止まる。
離れる。
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壁。手のひら。壁が押す。身体が、小さい。止まる。離れる。
金具。天井。膝。足が動かない。止まる。離れる。
壁。手のひら。止まる。離れる。
金具。天井。止まる。離れる。
壁。止まる。離れる。
金具。止まる。離れる。
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次が、来る。




