27 まさかディアがテイクアウトされるなんて?
「はあ?異性間交流会?」
アルベルトの話を聞いて立ち上がる。
カフェで男2人、なんの話をしているんだか。
「…ってなんだ?」
驚いてはみたものの、異性間交流というのを知らない。
「つまりは、合コン。出会いの場を作りましょうって会だよ」
アルベルトにそう言われて、固まった。
「いや、合コンはいいんだよ。飲み会に男女が参加するってだけだから」
アルベルトがそんなことを言っている。
いいわけがない。
「問題は合コンじゃなくて『泊りになるかもしれない』と友達から言われたってとこだ」
アルベルトにそう言われてもピンとこない。
「パジャマパーティーでもするのか?」
「…あんたとディアはお似合いだと心から思ったよ」
アルベルトにそう言われると、少し嬉しい。
「そ、そうか?」
「褒めてるわけじゃない」
なぜか、アルベルトに馬鹿にされてしまった。
「泊りになるっていうのは、お持ち帰りされるってことだよ」
「…テイクアウトできるのか?」
「そうだよ。ディアをテイクアウトされるってことだ」
アルベルトが、とても恐ろしいことを言った。
「ディアをテイクアウト?…は?!え?…どういうこと?」
狼狽えた。
パニックになって、状況が理解できない。
「行かない方がいいとは伝えたけど、行っちゃってるかもしれないね」
アルベルトがそう言う声が聞こえて、気がついたらカフェを飛び出していた。
飛び出してから、どこに行けばいいのか分からなくて困る。
「こっちだよ」
アルベルトも一緒に来てくれるみたいだ。
そう言って案内された建物は、おしゃれな雰囲気のレストランだった。
入口を入ってする、ここにディアがいる、いや、いたことはわかった。
「こ、この荷物持ってきた女性、まだ中にいます?」
そうお店の人に伝えると、さっき男性と出ていったと教えてもらえた。
「ずいぶんと具合が悪そうでしたよ」
そう言われて、血の気が引いた。
体調が悪いのか?
そんな状態で帰れるんだろうか…ん?
「だ、男性と一緒?!」
「いや、気づくの遅いよ、ギルツハーク」
アルベルトが真面目な顔をしている。
「このあたりに、連れ込み宿ってあります?」
アルベルトがまた恐ろしいことをお店の人に聞いている。
「つ、つ、つ……」
「それなら、そこの角を曲がったところに…」
そう言われて、気がついたら飛び出していた。
そこにいるかどうかもわからないのに、体が勝手に動く。
ディアが、テイクアウトされてしまう…




