表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
婚約者に嫌われているようなので私も別の恋を探してみようと思います  作者: 西園寺百合子


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

10/35

10 ギルツハークの想い人はわかりません

ギルツハークの想い人はエリックじゃなかった。

じゃあ誰なのか。

気にはなるけど、ここまで隠すということは私に知られたくないのかもしれない。


ともかく、恋人契約でアルが恋人のフリをしてくれることになったし。

婚約解消について話を進めていこう。

まずは私の両親を説得して、それから、ギルツハークの両親を説得する。

完璧。


「あ、ギルツハーク様。今日の放課後、円満婚約解消について話し合いたいんですが、お時間はありますか?」

そう声を掛けると、ギルツハークは少し困った顔をして、1度私から目を逸らして、もう1度、私を見た。

「そうだね。しっかり話をしないといけないね」

そう言って、放課後に時間をとってくれることになった。


ギルツハークと婚約を解消すると決めてから、カフェにひとりで来られるようになった。

本屋や雑貨屋にだって行けるようになった。

どれも学園の近くのお店ばかりだけれど。

これまで花嫁修業だなんだと、ギルツハークのことばかりを考えていたけれど。

私にはこんなに時間があったんだと知った。


カフェで待っていると、ギルツハークが来た。

「ひとりで大丈夫だった?もう、注文はできた?寒くないか?」

ギルツハークが一気に尋ねる。

相変わらず心配性だ。

「はい。もうカフェくらい、ひとりで来られます。大丈夫ですよ」

そう伝えると、ギルツハークが少し寂しそうな顔をした…ように見えた。


ギルツハークが席につくと、さっそくいつ両親を説得にいくかを尋ねてみた。

「それなんだけど。俺は、君との婚約を解消するつもりはないんだ」

晴天の霹靂。

「え…?だって…」


『婚約をやり直せればいいのに』

そう、言っていたじゃない。

いまさら、どうして。


「はっ!」

わかってしまった。

ギルツハークは私と結婚だけはして、想い人は愛人にするつもりなのだわ。

もしかしたら、想い人というのは身分が低い方なのかも。

だから、本妻として迎えるには体裁が悪い。

私ととりあえず結婚して、想い人と別邸で仲良く暮らすつもりなのね。

それはつまり…別居婚。


「ディア、ディア?…また何か変なことを考えていないかい?君は…思い込むと突っ走るから…聞いてる?」

ギルツハークに声をかけられて、カフェにいたことを思い出した。

「あ、すみません。そういうことだったんですね。…少し、考える時間をください。別居婚は考えておりませんでした」

「いや、考えてないよ」

ギルツハークが何かを言ったような気がしたけど、それどころじゃない。


すべての計画を考え直さなくては。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ